神座ノキャラクター。腹心。
こんにちは世界。水井です。
前回の続き。今回は鶴姫の腹心たちにいきましょう。
あ、そうだ前提にいれるの忘れてたんですが、
ネタバレします
現状、DVDなど本作を見返せる媒体がないので気にする人あまりいないと思いますが
ネタバレ気にせず書きます
ではスタート。
・架純(演:山本 あつみさん)
春をモチーフに名付けた女の子。
春の季語「霞」からなのですが
「んー、可愛くない!」ってなって。
華やかさや可憐さは欲しいけど、花や香の字は違う。
だから「架純」という漢字をあてました。
あぁ、可愛い。
とか言ってるけど、これ大事なのよ?
いわゆる女の子らしい女の子が戦場にいるということが大事なの。
紗揺にも似たような役割があるけれど、彼女には彼女の役割があります。
架純といえば
「願いと同じ重さの捧げ物をすると願いが叶う」
というセリフ。
彼女はきっと、そうやって願いを叶えてきたんだろうな。ずっと。
何があっても強く生きるそんな女の子です。
ラヴ。
・伊佐木(演:守屋 和祐さん)
伊佐木。お魚のイサキ。
夏をモチーフに名前を考えました。
候補に「空木」とかもあったのですが
音と「空」の字が、うーーーんということで伊佐木に。
愛称が「伊佐」になるのも好きポイント。
この作品で愛称が出てくるのは彼だけ。
彼はなるべく男性像のテンプレを目指しました。
今の時代こういう表現すると怒られそうだけど。
彼にはそうであることが今作の役目なんです。
別に他人に害与えなきゃ、テンプレって言われるような人間でもいいでしょ。
とか言いながら結構最後の方までキャラ付け迷ったんだけどね。ハハ
あーあとあそこも好き。死に際。
安成っていう優等生キャラと、
伊佐木っていう不良キャラみたいなのがちょっと友情芽生える?的なー?
王道だけど良くない?
良いから王道なんだよ。好き。
・雀(演:新 勝洋さん)
すずめー。
私はしばしば、おすずと呼んでおりました。
秋をモチーフに名付けた子。
大祝家に仕える忍さんです。
ニワゼキの名を使う前の脚本で鳥の名前のキャラがいたので
「今回は鳥の名前使わないぞー」
と意気込んだはず。はずです。
でも結果、良かったんじゃないかな。
一応本名ではないという設定。
世襲制の忍なんじゃないかな。しらんけど。
雀、って名前であることで隠語?的ななんかそれっぽいし。
彼を殺すの大変だったーーーー。
語弊がある。
いやね、脚本書いてるとある程度私の手から離れてキャラが勝手に動いてくれるんですけど、じゃあ雀が死ぬときってどんなときなのって考えたら
死なないんだな、これが。
ほんと何しても死なない。
絶対生きて帰ってくる。
うーん、雀生き残りルートも考えてたっちゃ考えてたし、それでもいいかぁ…
って思ってた矢先。
誰かの…ため…?
ってなって紗揺を当てはめるとあら不思議。
やっと死んでくれた。
語弊ある、好きだよ雀、大好き。
これは作者も、へーーってなりました。
彼の死因は人間に戻ってしまったことだったんです。
自分を殺して生きていた雀が
仇を討つだとか憎しみを背負ってあげるだとか
そうやって人間でないものに生まれた呪いが解けたとき
それが彼の死時なんです。
・紗揺(演:関口 杏珠さん)
さゆる。
冬をモチーフに名前を考えました。
「冴ゆる」という動詞がありまして、そこから。
冬の澄んだ空気によって月や星がよりはっきり、冴えて見える事。
月冴ゆる。星冴ゆる。といった具合に使うみたいです。
彼女のセリフにも私の主義主張が色濃く出ていますね。
男と同じにならずとも、女のままで剣を好きでいていい
という主張。
剣を振るう、ってなったとき男にならなきゃいけない?
短髪にして袴を穿かなきゃいけない?
そうじゃないはずなんだよ。
(袴や髪に関しては機能性の面もあるけど今回はそうではなく精神性の話)
それはこの世の全てのことに言える。
もっと自由で、捨てたくないものは捨てずにやりゃいいんだよ。
そう簡単じゃないけどねん。
だから彼女は、『強い』ということに意味がある。
そしてそして、重要なのは。
雀との関係性。
2人には鉄の掟がありましてね。それは
紗揺と雀は、決してお互いを恋愛対象にしない
これは絶対。
この先誰の手にこの脚本を委ねることになろうとも
これが守られないのであれば絶対に上演を許可しません。
彼らの関係は人間的本能を超えた、真の敬愛。
友愛という言葉が正しいかは分からないけど、今の私にはこの言葉しかありません。
したがって彼女も鶴姫と同じ、戦国時代を舞台にした作品のキャラクターとして突飛な存在です。
誰より武士道や忠誠、古い日本の考え方に縛られながらも、とても人間として自由な子です。
あ、結果論かも?
本日はここまで。
また明日。
水井とニワゼキ