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弓を引く夢

この前夢を見た。

弓を引く夢だった。
どこかのお寺で、色んな人が集まって弓を引くそんな夢。
不思議な夢で所謂祭壇の前(仏前と言うのだろうか)で弓を引く、そんな不思議な夢だった。
目が覚めてから、その夢は何故かメッセージ性が高く、幾つか目が覚めても覚えているキーワードがあったので、色んなことを思い出して恐らくゆかりのある場所があるような気がしてネットであれこれ調べた。
それは意外にも自宅から近からず遠からずな場所にあったので今度アメリカから帰ったら行ってみようと思う。
それとは別に、ふと亡くなったおばあちゃんの事を思い出した。
そのおばあちゃんは83歳くらいまで生きていた方で、若い頃から弓矢の名手で、幾つも表彰状を貰うくらいの腕前で、亡くなる前まで大阪の高津神社の弓道場に通い、袴を着て凛々しく弓矢を射っていた。
一度だけ一緒についていき練習を観に行った事がある。
澄んだ空気感の中、数メートル離れた向こう側に幾つかの的が並び、こちら側から打つのだが、古い建物だが手入れと掃除が行き届いていて、板床が綺麗な古典的な空間。
皆白い着物?に黒の袴を着て、礼から始まり、礼で終わる。
騒ぐ人もおらず、無言のルールが空間を作る、集中力が研ぎ澄まされる素晴らしい時間だった。
私も確か何本か打たせてもらった。
心を無にしないと打てないのが伝わった。

その一連の流れを夢を通して全て思い出した。
確か私は感動して、そのあとしばらくして習いに行きたいと誰かに相談したら、反対されたので結局やらなかったけど、機会があればいつかやってみたい。
そう思う。
亡くなったおばあちゃんは着物は作るわ、ミシンも死ぬまで踏んでたし、弓も亡くなる前まで普通に通ってた。
多趣味な人だった。
私はそれを最近よく思い出すのだが、
私が先祖から受け継いだDNAに刷り込まれている感覚や、これらの思い出が、もしかしたら私が人生に行き詰まった時、何故そう思うか理由はわからないが、
それらの中の何かが私自身を救ってくれるような気がしている。

ちなみに写真の着物はおばあちゃんが反物から選んで縫った着物である。
帯は推定90年くらいの代物で、
おばあちゃんが嫁入り前の女学生時代に自分で縫ったらしく、親戚の結婚式の時着付けして貰う時に着付けの方々や、芸者さんがあまりの帯の素晴らしさに色んな人から話しかけられて皆驚いてらっしゃった。私には何が良かったのか全くわからなかったのだが…。


旅に出る前の雑記でした。







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