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【人形供養をお願いしました】

住居環境の改造を3月からしています。
目標は「チャンスに強い部屋作り!」です。
心が自由に踊りリラックスしながら集中力を高め、欲しいものを現実に手に入れる部屋を模索しながら実現しています。

スペース多く必要としていた、人形ケース2つを手放して、トランクルームに収納している自宅で必要な道具を自宅に戻すことにしました。

※実母からガラスケース入りの五人飾りのひな人形
※娘の初節句に義理母かガラスケース入りの日本人形

子供の成長を見つめながら24年間飾ってきたのですが、来年娘が就職し、家を巣立つことが決まったので、このチャンスに、手放すことにしました。

手放すと決めて、方法を探しながら手放し作業に入りました。
1、 人形供養していただく神社仏閣を探す。
2、 人形をガラスケースから取り出す。
3、 お寺に連絡して持ち込みをする。
4、 粗大ごみセンターにガラスケース処分の予約をする。
5、 実行する。

お寺さまを探していたら、以前大好きで家の玄関に飾ってある「つちぼとけ」を作られていている
お寺さまで人形供養して下さることを知って、お願いすることにしました。

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※まずは日本人形から
ガラスケースからお人形を取り出そうとしたら、
???動かない!びくともしない。
台座にしっかり固定されていて、はずれない。
これ以上力を加えたらお人形が壊れてしまいます。
まず、台座をペンチで取り外して、どうやって台座に固定されているかを
ごめんね、、お人形をひっくり返して覗いてみると
足の裏に太い釘が打ち込まれていてそれが台座の支えになっていました。

ラジオペンチを台座と足の裏の間に滑らせて、ゆっくり丁寧にくぎを引き抜きだしました。
あ人形の足の裏から長い釘がむき出しになってしまったので、
お人形が自分の足で自立できるように釘をペンチで折り曲げました。

※次は五人飾りのひな人形
嫌な予感を感じながらガラスケースの中のひな人形をケースから
出すように引っ張ると、しっかり固定されて動かない。

台座から取り出そうにも、台座とひな壇が一体化されていて、これを分解するには
ガラスケースを壊し外側からひな壇のうらに手を入れる必要がありました。

ガラスケースを壊すのは危険を伴うので、諦めて、別の方法を考えました。

よく見ると、お雛様と台座は接着剤とタッカーで止められていたので、
着物の裾に手を入れて、曲がった針をまっすぐになるようにお雛様を手前にゆっくり傾けながら引っ張りだしたら、外すことができました。なんと、五人お雛様をガラスケースから出すのに、一時間掛かりました。

この日はお天気が良かったので、お人形達を出窓において、風を通しながらお日様と外の風景を愉しんでもらいました。

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私の思い込みですが、
今までで一番優しそうでリラックスした素敵な笑顔を皆さん浮かべているように見えました。

ごめんね、もっとはやくガラスケースから出してあげればよかったね。
ごめんね、釘や針金で足元が縛り付けられていたなんて知らなかった。
本当にごめんね。痛かったよね、辛かったよね、もっと自由におうちの中で
遊びたかったよね。
これじゃあ、夜中に遊びまわることなんてできなかったよね。
これからは、いっぱい遊びまわってね。

と心の中でお人形に話しかけたのでした。

手放そうと決めるまでの24年間、お人形を大事にしすぎて、飾ることに執着しすぎて
人形がどのような状態になっているのか確認したことがありませんでした。

子供が幼稚園ぐらいのときに雛人形を観に遊びに行ったお家では
ガラスケースからすぐ取り出して、子供が頭をなでなでして
お人形遊びをしていました。
その家のママが、「○○ちゃんもなでなでする?」と声をかけてくれたのですが、
私が「壊すといけないからやめておくね。」と言ったのを覚えています。
雛人形を普段使いのお人形のように接する家庭もあるのだなぁと、思ったものでした。
※こちらのお宅はお雛様とケースは別々に購入したそうです。

50年以上前、
私は祖母からガラスケース入りの五人飾りの雛人形をいただきました。
4歳の雛祭りに、箪笥の上に飾られていた雛人形に触りたくて、箪笥の引き出しを階段のように引き出して、ハイハイが始まった弟とよじ登って、箪笥ごと倒してしまいました。
弟は箪笥の下敷きになり、雛人形はケースごと床に落ちてしまいました。

母は鬼のように怒り狂い、凄まじい罰を受けたのを覚えています。
「おばあちゃんから贈られた大切な大切なお雛様をお前が壊した!
人形の代わりにお前が死ねばよかった!そして、弟を殺そうとした!悪魔め!お前は悪魔だ!死ね!」
そう言っては雛祭り以外の時も、暴力を振るい続けたのでした。
その時の記憶から、
雛人形は触ると壊れる、触ると痛い思いをする。という思い込みに縛られていきました。

だから怖くて、ガラスケースに入ったお人形は中を開けて触ることができなかったのです。

ところが、ガラスケースを開けて人形を取り出そうとしたとき、頑丈に固定されていて
落としてガラスケースが割れたとしても、人形が壊れる確率は低いことを知りました。

私の4歳の記憶では箪笥はバターンと大きく倒れたけれど、雛人形はふわーっと床に滑り落ちて、ガラスケースの横にヒビが入っただけだったと思っています。
(子供心に壊れなかった!よかった!と、ほっとしたのを覚えています)
弟の鳴き声で母が飛んできて、箪笥を持ち上げて弟を引っ張り出し、抱き上げて私を怒鳴り始めたのを覚えています。

後に親戚のおばさんから、弟は擦り傷、切り傷一つなく無事だったと聞いています。

その後、お雛様は我が家では私が壊したので無くなり、弟を殺しかけた殺人未遂犯として、母は私に接するようになりました。
母にとって私は悪魔の子になりました。

事あるごとに、雛人形を壊した、弟を殺そうとした!が母の暴力をふるうときのセリフになりました。
母の暴力は私が12歳になるまで続きました。

実際にガラスケースに飾ることを目的とした人形を触ってみて、小さい子供に贈ることを配慮して安全に取り扱えるように頑丈に作られていることを知りました。
50年以上前の人形と24年前の人形では安全性は異なるかもしれませんが、
私の4歳だった記憶と照らし合わせると、やっぱり壊れなかったのだと思います。

弟も擦り傷、切り傷一つなかったと聞いています。
殺人未遂も怪しい限りです。

私がお雛様をひっくり返したことを、母は自分で向き合う問題をすり替える材料として、使ってしまったのではと感じています。

この事件以来、雛人形は我が家から消え去ったことは事実です。
母は祖母と問題を抱えていたのかもしれませんし、父との夫婦関係に問題を抱えていたのかもしれません。
そのはけ口として、私という悪魔を作ることによって、心のバランスをとっていたのかもしれないなぁと、雛人形から思うことができました。

結婚して娘が生まれた時、母から祖母の義務だから雛人形を贈りたいと申し出がありました。
母と雛人形に最悪の思いでしかなかったので、全力で断ったのですが、父から、親孝行だと思って受け取ってもらえないだろうか?と母とは別に何度か電話をもらったので、ガラスケース無しのお内裏様とお雛様の二人飾りを頂けるのならお願いしますと電話を切りました。

そして、自宅に届いたのは私が壊したお雛様そっくりの、ガラスケース入り五人飾りの雛人形でした。
衝撃過ぎて、父に電話をしたら、二人飾りは予算オーバーだったのと、母が二人じゃかわいそう、お友達もいて、ほこりもつかない掃除が簡単なケース入りにしましょうといって買ったのだよ。
なるほど母は、お雛様の怨念は忘れたわけではなく、孫が生まれたら仕返しする日を待っていたのだな、
と絶望感で母に期待をした自分が情けなくなりました。

今、この文章を書いていて気づきました!
母もひょっとしたら、自分が欲しかった雛人形とは違う雛人形を祖母から贈られたのかもしれません。それが嫌で心の奥底では捨てたかったのかもしれません。

でも、贈られたものを捨てるなんて、絶対許されないと思っていたら。。。
ではなぜ私に悪魔!死ね!ていいながら暴力ふるったの?

自分が抱えている問題を向き合うのが怖くて身近な人にぶつけてしまうことは
私もあります。

時を超えて、娘の子供(孫)にまで向けるとは、恐るべしです。
そこまで私を嫌うのはこれまたすごいエネルギーです。
暴力を振るわないときの私への口癖に
「お前が生まれたから戦争が起こった。お前が生きてるから殺人が起こるのだ。
お前が諸悪の根源だ」
でした。
そんなに私を生んだことを後悔してるのね、私を生まなかったら幸せだったのね。
12歳になるころにはこのことを理解できるようになり体も大きくなり、母を論破する知恵がつき
母は暴力と暴言を辞めていきました。

言葉で遣り込めるようになったので、いつかその仕返しをするつもりで、孫が生まれるのを待っていたのかもしれません。

このガラスケース入り五人飾り雛人形の話は
私の亡くなった父母と私の夫だけが知っていることでした。
私の娘には話していません。
娘のお祝いに贈られた雛人形が怨念入りだなんて、
誰にも話せないし、知られたら恥ずかしいし、子供が小さい頃はいじめられるのではないかと恐怖でいっぱいでした。私が死んで棺桶の中に持っていこう
とまで思い詰めてました。

私の心と向き合うチャンスと私自身への備忘録として、自分の心にできるだけ素直に書き綴っています。
私はそんな家庭環境を周りの人に知られることが恐ろしくて、恥ずかしくて、知られたらそれこそ、殺されると今でも恐怖にかられることがあります。

人形を手放したことで、この思いも一緒に手放し、気持ちが穏やかにすっきりしました。
娘に孫ができても私は人形を贈ることは辞退しようと思っています。負の連鎖は私でおしましです。

日本古来からの受け継ぐ伝統行事や物については様々な価値観や風習が
あると思います。大切な伝統行事のお雛様を手放すこと、この文章を読んで不快になる方や、間違っていると意見される方もあると思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。
誰かの心に届くと幸いです。


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