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女性向けマネースクールSHEmoneyブランド責任者に学ぶ「信頼残高マイナスから、成功に導くお仕事スタイル」

このnoteは、女性のためのライフ&キャリアスクールSHElikesのインタビューライティングコースの課題を編集したものです。インタビュー動画を視聴し、インタビュー記事を執筆しました。

・テーマ:「仕事をするうえで大事にしていること」
・与えたい読後感:明日からまた仕事を頑張ろう、私も何か挑戦したい

「自分らしい」資産形成ができる女性向けマネースクールSHEmoneyを新規事業として立ち上げ、ブランド責任者を務める松尾まりさん。
注目度の高いスタートアップ企業で重要ポジションを任される松尾さんに、失敗からどのように自分に合ったお仕事スタイルを見つけ、新規事業での苦境の乗り越えたのか、お話を伺った。


「信頼貯金残高マイナス」からの3年目にリーダーポジションへ


-- 女性向けマネースクールSHEmoneyブランド責任者として、活躍されていますが、仕事の教訓などありますか?
 
ー 今自分の仕事の教訓だと、「想像力を持って働く」っていうところですね。
 
ー 新卒で入社したリクルートでの新人時代、仕事の納期が大幅に遅れてしまい、最終的なアウトプットのクオリティがめちゃくちゃ下がったという経験をしました。

ー その結果、上司からは「松尾の信頼残高はマイナス」と言われ、周りの方も「松尾と一緒に仕事すると事故る」っていう雰囲気になってしまい、かなり落ち込みました。
 
-- それは辛いですね、そこからどう立て直したんですか?
 
ー はい、すごく辛くて。こんな思いはもう二度としたくないと思いました。
 
ー そこから意識するようになったのは、仕事はバトンパスリレーなんだ、自分がやって終わりじゃなくて、必ず次に走る人がいる。次の工程の人がどんな仕事をされるのか?、どうバトンを渡したら走りやすいだろう?と、相手への想像力を働かせて、仕事に対峙することが大切だと気づきました。
 
ー でも、当時は新人でスキルがなかったので、まずはスピードで勝つ、ということを意識しました。具体的には、日々のメールを一瞬で返すといったことをやっていました。スピードをあげることで、周りの信頼貯金も少しずつ作っていけました。

ー 同時進行で、スキルを身につけて、クオリティが高いものを早く出すということを地道に続けていきました。
 
ー その結果、リクルートへの入社3年目で大規模なプロジェクトのリーダーに抜擢されました。

チーム崩壊の経験から、自分にあったリーダースタイルを確立する


-- リーダーポジションで意識していることはありますか?
 
ー まずは、自分にあったリーダーのスタイルを見つけるのが大切だと思います。

ー 入社3年目で、初めてプロジェクトリーダーになった時は、リーダーが一人で決めて、メンバーに方針を伝えるというトップダウン型のリーダーをやったんです。 私がみてきたリクルート時代のリーダーの多くはトップダウン型だったので、それが正解だと思って一生懸命頑張っていました。

ー でも、チームメンバーに厳しいことを言われたり、幹じゃなく枝の部分の言い合いになったりして、自分自身のストレスもきつくて、顔半分になぞの出来物ができる状態。結局、チームが崩壊してしまいました。

-- その時は、どう対応していったんですか?

ー 上司や信頼している先輩にその状況を相談したら、「やり方が違うんじゃない」と助言いただいて。

ー 自分にはトップダウン型のリーダーは向かないのかも。と気付き、フォロワーシップ型のリーダーに変えることにしました。

ー フォロワーシップ型のリーダーとして、苦手な事や出来ない事をメンバーに開示して、得意な人に頼ること。メンバーとのコミュニケーションを重視し、心理的安全性を築くことを心掛けました。
 
ー 結果、そのプロジェクトで全KPI達成という成果を出せたんです。

新規事業での苦境もビジョンに立ち返ることで乗り越えた

-- リクルートでのキャリアを積み、SHE株式会社に転職された松尾さん。新規事業のSHEmoneyを立ち上げるというのは大変だったと思うのですが、苦労したことなどありますか?
 
ー SHEmoneyを立ち上げるにあたって、完全に中立のプロと一緒に教材作成したかったのですが、仲間集めがめちゃくちゃ大変でした。固定の企業や機関ではない、個人で独立されている人たちってなると、本当に検索できないんですね。

ー 「独立 FP 事務所」みたいなキーワードで調べて、出てきた方に、上から順番に何百件とメールを送って、電話する。その中でようやく数件、「話聞いてもいいですよ。」っていう方に、アポを取り付けて、「こういうことやっていきたいんです。」とSHEmoneyのビジョンを話すんです。

ー でも、ビジョンしかないので、キャリアをずっと金融で積まれてきている方からすると、「新参者が参入する領域ではない。」と、2時間くらい説教されることもたくさんありましたね。時間を割いてくださって、ありがたいんですけどね。

-- それは、心が折れそうになりますね。そういう時は、どうやって乗り越えていかれたんですか?

ー ノートに何がモヤモヤしているのか、不安なのかを書き出したり、メンバーに話してモヤモヤした状態をそのまま話して整理してもらったりして、目的に立ち返る

ー SHEmoneyの事業立ち上げの時は、コアスタッフが私ともう1人で、二人三脚だったので、「私たちが掲げているビジョンは、絶対間違ってないはずだから、走りきろう」みたいな感じで励ましあいながらやっていましたね。
 
ー 目的やビジョンに立ち返ると、「今やってることって、なんのためにやってるんだっけ?これって、必須なんだっけ、非必須なんだっけ?」っていうところを考えて、目的に対して、必須だよねってなったら、やらない理由がないので、そこで奮い立たせてやる!という感じですね。
 
-- 上の立場になると、モヤモヤや不安を人に言わない方がいいという考えもあるかなと思うのですが、コミュニケーションで気を付けていることはありますか?
 
ー 私は、けっこう話しちゃうタイプで、「ここ行き詰まってるんだよね。」とか、「もうまじつらい!」とか、明るい感じで、あんまり格好つけずに、そのまま話す。

ー 悩みって、1人で持って1人で解決しようとするとけっこうきついと思うんですけど、シェアすると、かなり負担が減る。私は仲間たちと悩みをシェアするっていうところで乗り越えてきたところがあるかなと思います。

取材/ほしゆき
文/まーみー


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