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手のひらから砂が零れ落ちる

面識のないひとの訃報を聞いてこんなにも心がざわざわしたのは初めてかもしれない。

たまたま大阪に出張中、メール内容の確認をしようと手元のiPhoneを覗き込むと信じられないニュースアプリからの通知。

「雨宮まみさん死去」

打ち合わせ中だったからその時はまだ混乱したまま打ち合わせ後ひとり京阪電車のなかで記事を読んだ。信じられない。ついこの間までTwitterを更新されたし、大和書房さんのWEBページで連載されていたのも読んでいたし、ココロニプロロのお悩み相談ページもずっと続くものだと信じていた。

それが一瞬で砂になって消えるような感覚。

著作も女子をこじらせてをはじめ読んでたし、「だって女子だもん」の対談集もとてもよかった。ずっと独身でいるつもり、の連載が好きでマイナビの連載も読んでいて本もかった。「東京」の連載をまとめた「東京を生きる」を買おうか悩んでいた矢先だった。お買い物のブログもとても素敵で、「Amazonで何が買えますか?」にいたっては紹介されていた商品を実際にAmazonで買った。(Erbというタイブランドのコスメ、アルガンオイル、LAMYの万年筆、フルトンの傘・・・などキリがない)最近買いていらしたアンティークのお買い物記事もとても好きだった。「自信のない部屋へようこそ」もよかったな。

好きなことを好きな様に自由にやろう!というのがすべての文章から伝わってきてとても勇気付けられたし、私の好きなように生きるということを決意させてくれる言葉たちだった。

当然、私は受け手でしかなく一切面識もなく一方的に思っているだけなのだけど、私はいつか会える気がしていた方だった。

なぜかはわからないのだけど。

でもそう思っていても、思ってるだけじゃだめなのかもしれない。     やっぱり「あなたのことが好きです」って直接いいたかったな。      トークイベントのゲストで呼べることがあれば呼びたかったな。

これからも私は東京で生きていく。

ただ、救いなのは彼女には遺したすばらしい言葉たちがあってそれは永遠にこの世に残るということ。一言ずつをすべてかみ締めて、私は生きていく。

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書くか悩んだのだけど、ここ数日何を見ていても片隅にうっすら残ってしまっていて(勇者ヨシヒコ見てても、たまたまのミュージカル回で宝塚でてきたらどうしても思い出してしまったり)なんだかどこかで吐き出してすっきりさせないとダメそうだとおもったのです。たくさんの人が雨宮さんについて書いていて本当に私なんぞがおこがましさMAXで穴掘って入りたいくらいではありますが。我慢できんかったー!さて、仕事しよう。

本当に人のいのちは儚い。好きなひとには「好き」っていっていこう。

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