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自由ってなんだいⅢ

自由な子に育てたい                自由に暮らしたい                 自由に働きたい                  自由に遊びたい、、、、。             自由っていう言葉は、よく聞く。

自由ってなんだ?

私は、絵を制作したり、描く場を提供することを生業としているから、絵に置き換えて考えてみる事が多い。

就学前までの子供達に、自由に描いていいよと伝えると楽しそうに殴り書きできる子が多いように見受けられる。もちろん、恐がりで初めての事に躊躇する子も、絵を描くよりも外で遊び回りたい子もいるけれども。その場や材料に慣れてくると、大人をうならせるほどのひらめきで、感覚の赴くままにペンや筆やクレヨンを走らせるのが大体7歳くらいまでの子供達だ。

ところが、学校に就学したころから、自由に描いていいよとなると、なかなか難儀して筆が進まない子供と、イキイキと描きはじめる子とにわかれてくる。    

そうして大人になると、              私絵が下手なんで、とか、絵が苦手で、という前置きの言葉が出てくる人が増えてくる。ましてや、自由に描いていいよと言われると何を描いたらいいか悩んだり、どこからどうやって描いたらいいか困り果てたりする人も見受けられる。                

なんだか、自由に落書きをしていたあの頃からどんどんと遠ざかるようだ。

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ところが、そんな子供や大人に、ちょっぴりの不自由を与えてあげると 自由になれる事が多い。

大きさ、道具、場所、、、ちょっぴりの不自由。少しの不自由は安心感を与えるようで、最初から自由に描く時間を持つより、何かしらの少しのルールを与えてあげた方が安心して不自由になれる人が多いのです。

不自由という安心感。               自由という不安感。                その絶妙なバランスで自由に描く道筋ができてきます。

枠の中で安心して自由を満喫したら、また少し枠を広げて自由を模索して、少しずつ少しずつ、大きい紙に描いていけるようになる。みたいに。






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