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混ざる、交わるという事

私は、妊婦さんや産後のお母さんを対象に、潜在意識にアプローチをするワークショップを軸として、
精神病院のデイケア施設の絵画クラブでの講師や、子供の絵画教室、大人向けのにじみ絵教室などを展開している。
そこで面白いなぁと思うことがある。
絵の具や色を重ねたり、混ぜたりすることに対して躊躇したりブロックがある人が、結構な割合でいるという事だ。そして大抵の場合、そういう人は他人と自分との距離感が適切ではなかったりするようだ。
そういう人は、子供でも老人でも、色を重ねたり混ぜたりすることが出来る様になると、一様に内面に変化をみせる。

例えばある時、長い間どうにも風景の影がうまく描けないと訴えてくる方がいました。絵を見てみると、とても上手なのですが全く色が重なっているところがなかったので、色鉛筆でどんどん色を重ねていく遊びを提案しました。
すると、クラブの終わり頃には目をキラキラさせてとても心の中の霧が晴れた感じがします!!とおっしゃっていました。

例えばある日の子供絵画教室では、どうしても色が交わるのが嫌でたまらない子がいました。とてもとても時間をかけて、色々策をねりつづけたある日の事、、、
なんと、とうとう濡らし絵で色の交わりを体験できたのですが、いつもは教室後には上手くまとまって遊べなかった子達が、その日はとても静かに平和に遊べたのです!!

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色のまじわりに抵抗がない人は
人間関係のまじわりにも抵抗が少ない

という方程式がある程度活用できるのではないかと思っている。

だからこそ、色が混じったりにじんだりするにじみ絵は、最高の色のお薬だと思っている。


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