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自由ってなんだい

休みなくガムシャラに働いていた人が、急に休みになった時に 何をしたらいいのかわからないみたいな。

ルールや躾の厳しい親、服や髪型まで決められて育って、いざ一人暮らししたらなにからしたらいいのかわからないみたいな。   

自由が欲しいと願ったのに、いざ手に入れたら途方に暮れるみたいな。

例えば、私は、散々受験の絵を朝から晩まで描いていて、こうやったら受かるみたいな ある意味セオリーもあって、ただただ絵を描きたかっただけなのに、気づいたら受験というものに描かされているような。そこからやっと大学に入り、さあ!自由だ!さあ!自分を表現しなさいと言われた時のあの、心許なさ。  

あれだけ自由を渇望していたのに          急にゼロから表現しなさいといわれた時の      自分の空虚さと寄るべない感じは

自由の難しさを実感したときでもありました。 

そう、それまで、自由を求めているだけで      自分で自由について考えたり、           自由を実感したりする機会がなかったのです。真っ白な画面を突きつけられた時、個性を求められた時、自分のスッからカン加減にほとほとガッカリしたのです。  

これ、多分、美大生あるあるなんですけどね。今思うと。

だから。18歳からの私は、徹底的に空っぽな自分と向き合うという事がそのまま絵を描く仕事でした。その道中に得た事は、自由への免罪符だったなぁと思います。絵を描く事は、私に自由への道標を示してくれました。

atelier 寺子屋 の にじみ絵ワークは そんなところから始まっています。


つづく

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