登録者11万人のYoutubeを突然やめたこと

2024年2月、4年近く続けてきたYoutubeを手放した。突然。数百本の動画が一瞬でなくなる。意外とあっけない。

登録者11万人のチャンネルを削除するって、こんな簡単なことだったんだ、って。自分で決めたくせに、いきなりポカンと空いた空間にボー然とした。

でも、特に泣いたりとかがない。悔しいとか、寂しいとか、悲しいとか、逆に達成感とか、満足感とか、不安とか、そう言うモノもほとんどない。1週間たっても、1ヶ月たっても出てこない。

あれ？、何でだろ。

たぶん、無意識に1年前くらいから、心のどこかで止める可能性を考えていたからかもしれない。
や、ちがうな。考える、って言う主体的な感じじゃなくて、Youtubeへの興味が薄まってくのを仕方なく放置してた、って方が近い気がする。

踊り続けていたから、音楽を止める訳にはいかなかった。でも、今、踊り終わったら、自然と曲も止まった。それに、良いとか悪いとか、悲しいとかは、特にない。あ、終わった、ってだけ。

もしかしたら、私は決定的に何かが欠落してるのかも。家族に対しても、情みたいなのがほとんどないから、ま、元気にしてるならいいよね、みたいな。

ふつうだったら、ほとんど更新しなくても、もったいないからチャンネルをそのままにしておくんだろうけど。たしかに、その方が、一般的にはメリットがあって正解なんだと思う。でも、私はちがう。

チャンネルがあるってだけで、かなりのプレッシャーがかかりすぎてるし、エネルギーがダダ漏れてる。一見、わかりにくいから、これに気づく人は少ないかもしれないし、メリットとストレスのバランスは、本当に人によるから、あくまで私の場合ね。

エネルギーが濁っていくのに耐えられない。

それに、「タロットの人」って固定されるのが、本当にイヤ。や、タロットがイヤってわけじゃなくて、何かにカチっと縛られるのが、とにかく何でもイヤ。

仕事でも、人間関係でも、住む場所でも、名声でも、予定でも。一切、固定されたくない。特に他人には。

安定したい人たちは（たぶん、ほとんどの日本人は）、理解できないのかな。でも、安定っていうのは、自由の反対だから、安定させようと思って、大きな会社に入ったり、結婚したり、家を持ったりすれば、そこに縛られるから自由度が減るのは当然。自由度が減れば、流れが止まるから、エネルギーが濁るのも当たり前。水の流れを堰き止めたら、段々ドロになっていく。

私はそれが耐えられない。
固定されるのも、自由度が減るのも、流れが止まるのも、エネルギーが濁ることも耐えられない。

ふつうの人たちも自由でいたいと思ってる部分もあると思うけど、その絶体的な優先度が全然ちがう。

私に取っては、自由が圧倒的に大切。
家族や恋人や将来の安定や世間的な評価よりも。
ほとんどの人が、まず親を気にしすぎてて、その呪縛から逃れられてない。私には理解できない。や、理解は何となく出来るけど、まったく共感できない。

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成功とか、実績、って言うのは、気をつけないと、すぐに自分を固定しに来る、って言ったのは、誰だっけ？アリストテレスかな？プラトンかな？

そこは、本当に毎日、気をつけていないと、一瞬で変わる。薄い薄い膜、1枚のちがい。昨日まで成功だったモノが、今日には、重荷になってる。あっと言う間に。

そして、それに気づかずに突き進んで、もう引き返せなくなった人たちを身近でたくさん見てきた。この段階で全部手放せた私は相当ラッキー。

フォロワー数も収入も多ければ多いほどいい、って風潮がまだ続いてるけど、それも近い内に流れが変わってくると思う。

どっちも他人から見た数字であって、「自分の気持ちはどうなんだ」って言う1番大切な部分が、スッポリ抜け落ちてるから。感覚が男性性的で古すぎる。

自分に取って、多すぎも、少なすぎもしない、「ちょうどいい場所」って所があるはず。

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今、世界的にも色んなYoutuberがやめていってるみたい。

みんな、流れでドンドン規模を大きくしていって、色んな人を雇ったり、チームにしていって、知らない内にその規模感自体がストレスになっていく。

収入も登録者もビジネスとしての実績も増えていくから、それで正解のはず、って思っちゃうんだよね。

でも、クリエイターと経営者って、本質は全くちがう。クリエイターがマネージメントのこととか考え出したら終わり。やりたくなっちゃうのメチャクチャわかる。出来ると思いたくなっちゃうんだけど、結局、自分をシンドくするだけなんだよね。例え成功しても。

それに、当たり前だけど、成功と幸せは全くちがう。似てるモノですらない。なんとなく誤解してる人が多いかもしれないけど、どっちかと言うと、成功と幸せは真逆って言うくらい違うモノ。

成功なんかしなくても、今この瞬間に幸せは感じられる。私たちって、意外と小さなことで満たされることが多い。鳥がベランダに来てキレイな声を聞かせてくれた、いい天気で気持ちがいい、水面がキラキラしてる、店員さんからちょっとやさしくされた、作ったご飯がおいしかった、ユックリ朝寝坊できた、とか。

それでいいんだよね。

11万人って、Youtuberとしては大したことがない数字かもしれないけど、私にとっては、無意識にメチャクチャ、ストレスだったんだ、って、やめた後にようやく気がついた。

チャンネルを全削除してから、1週間くらいは、身体中からプスプス、電気が放電される音がしてた。
3年半、知らない間に何か緊張感とか変な役割とかルールを身体中に溜め込んでたらしい。や、本当、いらない。

だから、今は、何をやるか、じゃなくて、何をやらないか、に集中してる。
私たちはちょっと気を抜くと、すぐに何かをしようとしちゃうから。

って、今もこの記事書いちゃってるけど、、