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シン二ホン を読んでみた

こんにちは。Mayuです。

安宅和人さんの話題の新書、シンニホン ~ AI×データ時代における日本の再生と人材育成、の感想です。

まず、私は基本PC関係というか機械関係が限りなく苦手で(WIFIつなぐのさえ1年かかった)、AIって興味あるけど専門用語とか沢山出てきたらどうしよう、、って、ちょっと心配してたんですが、そんな私でもけっこう楽しく読めました。正直、こ難しそうな所は数ページくらいパラパラと飛ばしたりはしましたけど、まあ概ね。

宇野さんの、「遅いインターネット」と同じ発売日(2月20日)で、宇野さんの動画とかでよく安宅さんの話が出てきていて(風の谷プロジェクトとか)、どんな人かなー、って以前から思っていたこともあってかなり期待して買いました。宇野さんも絶賛してたし。 

で、読んでみた結果は

一言でいうと、  やー、すごいです!!


日本人だったら絶対読まないと!、な本です。
これからの10年、20年先の日本の未来が見える本。
久々の骨太な本。

情報量も、ワクワク感も、コミットメントも半端ないです。

大抵のワクワクするようなビジネス書とか自己啓発本は、根拠が薄かったり、「あー、片手間で書いたんだね」っていうか、「何冊も書いてる似たような本の中の1冊か」みたいな雑さを感じたりするんだけど、この本は、全然、覚悟がちがう。

技術的にもビジネス的にも歴史的にも、今の日本の現実をこれでもかって色んな角度から見据えた上で(実際、けっこうヒドイ、、)、じゃあ、これからどうするの?、日本は大丈夫?、って、ところで、具体的に未来に夢が持てるような内容になっていて、説得力や安心感がちゃんとおなかにストンと来つつ、ワクワクも同時に。これは、きっと、知識も経験も立場もある安宅さんだからこそのはなれ技。バランス感がすごく気持ちいい。

成功者の自慢話のような本でもないし、ネットおたくの専門用語の羅列でもないし、経験の少ない若者の夢物語でもない、編集者も本気でガッツリ四つに組んで、肉厚でリアルな愛も情熱もある知的なリーダーシップ本。


で、私が一番おもしろかった部分は、「知性」に関するところ。

AIってそもそも何?、って思いません?

ていうか、知性って何?  
人間の知性とAIって、どうちがうの?、って。
AIの方が頭よくなっちゃうんじゃないの?、って。

ふだんから何となくモヤモヤ感じてたようなことを、はっきり言語化してくれたようなスッキリ感。
専門家なのに、ちゃんと一般者目線まで降りてきてわかりやすく説明してくれる。

安宅さん曰く、「知性とは知覚」。
知覚とは、「感覚 + 認知」。
おー、知性って、感性なんだ!、って。

ただ記憶力がいいとか、難しい言葉知ってるとかじゃないんだ。
(ってことは、今の教育、偏差値、学歴、って、、)

本当の知性というものは、まったく思いもよらないような複数の事柄を、独自の感性で繋ぎあわせていくようなこと。インプットとアウトプットを結び付けていくようなこと。

そのためには、色々な経験をしたり、本を読んだり、音楽を聴いたり、新しい環境に身を置いたり、異質の人たちや考え方と出会ったり、行動して失敗して自分の中に情報や知識や感情を貯めていかないといけない。

つまずかないと本当の発見はないし、行動をおこさないとつまずくことも出来ない。

そうして積み重なった経験や知識が自分の中で年月と共に自然と熟成していき、ある時、新しく何かの情報が入ってきた時に、全く違うと思われているような2つのことが、本質的にはこんな共通項があるんだ!、と繋がっていくことになる。それが、気づき、となる。

感覚は神経細胞からのインプットだから、一人ひとり、それぞれちがっていて、誰一人同じ感覚の人はいない。だから、同じものを見ても、まったく違う経験になる。

これは、似たようなことを、「7つの習慣」のコビー先生も言っていて、自分の中にあるパラグラム(物差しや価値観)によって入ってくる情報は変わる、と。歪んだ価値観をもっていれば、善意も歪んで解釈される。

例えば、今のコロナ騒動。

ただ単に不自由を強いられて、犯人捜しをしたり誰かを責めたり、いいかげんな噂を信じてザワザワするのか、これを良い学びやチャンスにしようと、歴史を振り返ったり、世界情勢を広く模索したりするのか。

それを私たちは、自分で選んでいくことができる。

これからAIを使ってイノベーションを起こしていくためには、今までの日本の教育や会社で重要視されてたような、ただ単に与えられたことをひたすら覚えたり、思考停止して誰かの言うとおりにするんじゃなくて、自分の責任で問題設定をして、自分の責任で行動して失敗していく必要がある。

私は、それで、このnoteをはじめました。
何か行動を起こしたいな、って。

書くことにまったく自信はないし、読んでくれる人なんているのか、誰かのためになんてなれるのか不安でいっぱいだけど、まずは最初の第一歩。
小さいけど、一歩は一歩。

書いていくことは、インプットとアウトプットをつなげていくこと
潜在意識と顕在意識を結んでいくこと

いい本はたくさんあるけど、実際に行動を起こしたくなる本は
本当に少ないですよね。

ぜひ!




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