物語の育み方 #シロクマ文芸部
書く時間という「香」に火をつけると煙が立ちのぼりなんとも柔らかい香りが立ち始めました。
机に座り頬杖をついて
あれこれと妄想を膨らませながら
片っ端から思いつきをノートに書き始めます。
書いて書いて書いていると
言葉たちがノートから浮き上がり
空中を漂い始める時が来ます。
言葉が漂い始めたら
私はノートに書くのをやめて
漂う言葉をよく観察して
その中からきらりとひかるものを見つけては
そっと丸い広口瓶の中に入れてゆきます。
誰にも秘密ですが、実はこれが物語の素なのです