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#のこしたい奈良の景色[ごく普通に見える景色(^^)]

はじめまして!
奈良クラブのアンバサダーにならせて頂いてますが、「まさに大使のような役割を担っていただきたい」という期待に何かしら応えたいと思い今回初めて応募させて頂きました。

私は大学生の時を除いて50年近く奈良を離れることは無く、お気に入りの景色、場所も色々あるのですが、どこにしようかと考えているうちに、ふと浮かんだのはごくごく普通の景色でした。

それは若草山と春日山です。奈良、特に奈良市在住の人にとってはこの2つの山の景色はあまりにも普通だと思います。

若草山は一目見てすぐわかる芝で覆われた山で、山頂に鶯塚古墳という前方後円墳があります。因みに芝の生育に鹿の存在が不可欠らしいです。

春日山は花山または御蓋山の通称もしくは両方の山の総称として呼ばれたりします。奈良時代に藤原氏が麓に春日大社を創建以降、春日大社の神域として伐採や狩猟が禁じられてきました。そのおかげで広大な原始林が現代まで残されており、世界遺産に登録されました。

このかなり特徴的と言うか、いかにも奈良っぽい山が並んで聳えて(と言うほどでもありませんが)おり、明るい黄緑色と渋い深緑色のコントラストが必ず一緒に目に飛び込んでくるわけです。景観的にいいコンビだと常々思っています。

仕事やプライベートで奈良市内のあちこちに行くことがありますが、その時大体意識してしまうのが、「へーっ ここから若草山、春日山が見えるんだ。」ということです。思いがけないところからこの二座が見えたりするんですね。
「ここは穴場だな。山焼きの時はここから見たらいいかも。」と思うこともしばしば。

このように若草山、春日山は市内のあちこちから結構見えたりします。

因みに見出し画像はウチのすぐ近くからで、散歩コースになっています。

これは奈良市内のだいぶ南の方から景色です。春日山の奥に若草山が重なって見えます。

こちらは平城宮跡あたりから見た若草山と春日山。二座が真横に並んで見えますね。

そしてこちらが奈良市内北部の高の原駅に近いところからの景色です。あの辺りから若草山、春日山が見えるイメージはあまりありませんでしたが、少し高い場所からならこうして見えるんですね。ここからだと手前が若草山、その奥に春日山となります。
こんな風に以外な場所から見えたら、ちょっと嬉しいと言うか、得した気分になります。

ではなぜ標高300メートルくらいの山が良く見えるのか?
それはひと言で言って高い建物が無いと言うことでしょう。何しろ奈良県で一番高い建物が近現代のビルではなく、興福寺の五重塔ですから。
高さ制限や埋蔵文化財の関係で奈良では建物を建てるのに他にはない気苦労が多いでしょう。(そごう(今のミナーラ)を建てる時には埋蔵文化財の関係で地階を作れず、食品売り場が1階にあるという不思議なデパートになりましたね。)

高いビルが無いということの是非は議論のあるところでしょうが、そのおかげで広い空が広がっています。
奈良では歴史が環境を守るということが出来るかも知れません。

いずれにしろ、私だけでなく、多くの奈良市民は若草山、春日山の並んだ景色をごく普通に目にしているわけで、日々の生活において「最もそこにある景色」と言えるのではないでしょうか。

#ならをつなぐプロジェクト
#のこしたい奈良の景色

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