中央競馬の券種の選び方補足 ワイド

今回はどのような馬やレースがワイドの狙い目になるか紹介します。
配当は複勝<単勝≒ワイドで本命馬の人気によっても変動しますが2頭を選ぶ券種の中では配当が一番安くなります。
ただし1つのレースで的中馬券が3点あります。

1)基本的に穴馬を絡めて使う券種
ワイドは配当が安いので基本的に人気馬同士の組み合わせはあまりオススメできません。
仮に人気馬同士で使う場合は直前のオッズ確認は必須です。
どの券種にも言えますが目先の勝ち負けに囚われずに年間通してプラス収支に向けた回収率を意識することが大切です。


2)三連複の3列目が絞り切れない
例えば出走馬16頭のレースで1列目が1頭、2列目が3頭のとき、3列目にどの馬が来るかわからないとします。
1列目 1(人気馬)
2列目 2(人気馬).3(人気馬).4(穴馬)
3列目 2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12
この場合の購入点数は30点なので1点100円の場合3000円の投資となります。2列目の馬へワイド各1000円でも同じ3000円の投資となります。

ワイドでは的中馬券が3点あるので1-2.3.4の流し馬券では最大2点が的中となります。
2点的中1点的中ハズレ3通りの可能性があります。
また13~16番の馬が3着以内に来たとしても的中する可能性があります。

三連複はどの馬券が的中しても100円×オッズ=払戻となります。
2列目のうち、穴馬の4が絡む馬券の場合はワイドを購入するよりも高い払戻になる可能性が高いです。
2列目が人気馬だったとしても3列目が大穴の馬であればこちらも高い払戻になる可能性があります。

結果的に払戻で三連複が得になる可能性もありますが原則として
ワイド(還元率77.5%)>三連複(還元率75%)です。
①購入していない馬が1頭混ざっても的中の可能性がある(リスク減少)
②三連複という馬券が馬連や三連単と同じく人気の券種である(オッズ低下)
③還元率が2.5%高く長期的に見ると得である(還元率の差)
以上のような理由から3列目が絞り切れないときはワイドの購入をオススメします。


3)1頭抜けて強い馬がいるときの穴馬同士の組み合わせ
これも2に近い考え方です。
2021年ヴィクトリアマイルのグランアレグリアのような馬がいる場合です。
このレースは6番グランアレグリアが圧勝したので結果的に三連複のほうがおいしい馬券となりました。
ワイド 1-8  5080円(単勝 5番人気と10番人気の組み合わせ)
三連複 1-6-8 8460円
どれだけ強い馬でもレース中の不利や目に見えない原因などで負けてしまうことがあるのが競馬です。
考え方を固定せずリスクとリターンのバランスを意識してオッズがおいしい券種を柔軟に選択しましょう。


4)ワイドの考え方(複勝との比較)
出走馬18頭のレースで考えてみます。

複勝(還元率80%)   1点
ワイド(還元率77.5%) 相手全通り17点 ※必ず馬券は2点的中になる
当然ですが同じ投資額(1700円)の場合、基本的には複勝1点買いのほうが得になります。
他の3着以内の馬が穴馬だった場合は逆転する場合があります。

複勝という馬券は予想した馬が3着以内に入れば的中です。
つまり投資額を問わなければ実質的にワイド全通りを購入しているのと同じです。
ですが他の17頭の中に今回馬券にならないと思う馬がいる場合、複勝の投資額の一部は無駄なワイドの組み合わせを購入しているのと同じになります。

第89回日本ダービー 参照

予想を紹介したいわけではないので詳細は省きますが表は実際の印です。
今年のダービーでは3番を軸にしたワイドを購入しました。
1700円を実際の資金配分に近い割合に直すと
3-18 600円   3-13 500円   3-12 400円   3-15 200円
このような割合で購入しました。

複勝で3番を購入していた場合 410円×1700円=6970円
ワイドの実際の払戻
3-13  1120円×500円=5600円
13-18   1390円×600円=8340円  計13940円

仮に3が3着以内で購入していない馬が1頭入っていた場合
複勝3>ワイド3-13  複勝のほうが得
ワイド3-18>複勝3  ワイドのほうが得
3が3着以内で他2頭を購入していない場合
複勝>>ワイド     複勝は当たりワイドはハズレ
となります。

ちなみにこの日はワイドの払戻金が5%アップでした。
これからしばらくは2歳戦の単勝が5%アップです。
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