ジャパンカップ2023 回顧

主に注目馬に関して気になった点をまとめる

(良)2:21.8
(35.5)69.1-72.7(36.5) 前傾3.6秒
12.7-11.3-11.5-11.0-11.1-11.5-12.0-12.1-12.1-12.4-12.4-11.7

大逃げの馬がいるレースラップは無意味なので
実質的な逃げ馬のタイトルホルダーを基準としたレースラップ(目視計測)
※ラスト2F地点でイクイノックスにパスされる
→イクイノックス後半2F22.5秒

(36.5)72.2-69.6(33.8) 後傾2.6秒
12.8-12.0-11.7-11.8-11.8-12.1-12.0-12.1-11.7-11.3-【10.8-11.7】

ペースは20年JCのキセキに類似しているが実際はかなりの後傾ラップ
ある程度のポジションから瞬発力を使える馬にしか出番はなかった


上位4頭はダービー/オークスで連帯した馬だった
コース適性の高さと瞬発力が求められるレースだったので
好走パターンよりも今後使えそうなウィークポイントを探す回顧とする

ゲート 17番は絶好のスタートを決め5番は立ち遅れた
1コーナー 掲示板の馬はロスなく先行した馬で占めた



1着 イクイノックス(BP)
前走と同じく速い流れの中を先行する横綱競馬を選択し上がり3F最速で圧勝
前走のレコード決着を超える完璧な内容で他馬は何もできなかった
速く走る能力は当然だが操縦性の高さからくる脚質の自在性
ジョッキーの指示がなくても何をすべきか理解している頭の良さ
1回限りのレースではどれだけ能力があっても紛れで敗戦するのが競馬だが
その可能性を限りなく小さくする要素を兼ね備えた高水準の競走馬
過去に名馬とされる馬は差し脚質の馬が多いこともあり
30年近く競馬を観てきたが個人的には日本競馬史上最強馬にふさわしい


2着 リバティアイランド
スタートを決めて勝ち馬のすぐ後ろを先行する形になったが
道中は折り合いを欠く面を見せ直線では自慢の末脚は影を潜めた
ポジションを考えれば速い上がりを使ってはいるが勝ち馬には離された
現時点でできる最大限のパフォーマンスは見せたものの
個人的には中間の調整の影響が出たように感じる
週末追切なしは初で輸送があるにも関わらず
最終追切は自己ベストの速い時計で帳尻を合わせた
スタンド前発走や新馬戦以来の牡馬混合戦が影響した可能性もあるが
主に折り合い面で今後調教課程が判断材料になる可能性が高い


3着 スターズオンアース
絶好のスタートを決め17番枠から1コーナーまで内ラチ2番手を確保
位置取りは完璧でこのレースのベストジョッキーはビュイックJ
秋天を回避した影響がなかったとしても2着馬とは1馬身差
2kgの斤量差を考えればタイム差なしと同等
さらにJCで影響の大きい枠順は内外大きく離れていた
調整課程も順調さを欠く中で高いパフォーマンス
鞍上が完璧すぎたので今後の判断に考慮は必要だが
東京2400mでは1つ下の牝馬三冠馬と同等の能力を示した
勝ち馬を除けば1番のパフォーマンスと評価できる


4着 ドウデュース
スタートは後手を踏んだが1コーナーまでの入りがよかった

1コーナー入口 いち早くラチ沿いを確保


コーナーワークを考え内を開けて走る前の有力馬を尻目に
戸崎Jは早々とラチ沿いに潜り込み2着馬の真後ろに付けた
想定よりも前目の位置取りだったが実質的なペースを考えれば正しい判断で
勝ち馬に次ぐ上がり3F2位を記録し改めて存在感を示した

4コーナー ラチ沿いをロスなく回っている
直線入口 一気に外に振って進路を確保

また4角から直線に向く場面では遠心力でスムーズに外へ出し
4着に甘んじたものの2着馬とは差のない競馬
京都記念の好走からも有馬記念に出走する場合は軽視できないと考える


5着 タイトルホルダー
22年秋天のジャックドールを思い出すような理解に苦しむ騎乗
高額な賞金目的の掲示板狙い】の騎乗ならわからなくはないが
他馬に勝つための騎乗】には見えなかった
大逃げのパンサラッサ/離れて単騎逃げ/他一団で追走
が多くのファンの見立てであり馬の長所を消す騎乗だった
同様に勝ち馬にマークされていたとしても
ラップの踏み方がもう少し速ければタフな流れを他馬に強要でき
自身の得意な流れに持ち込むことでもう少し際どい勝負ができた
不向きな流れで5着に残ったのは地力の証明ではあるが
22宝塚記念のような競馬が有馬記念で再現できるのか疑問が残った

自分に合った自分の考えで予想を組み立てよう!