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2021年自作ゲーム「ヤ〇〇ン民族の大移動と史家タキトゥス」大反省会

 こんばんは。からし山まよ江です。 趣味でフリーウェアのゲームを作っています。こちらは自分の創作の備忘録です。 
 昨年つくったゲームについて良かった点・悪かった点をひとり振り返っております。技術的な話や創作論はないです。
 今回はいつにも増して人様に役に立つ内容は無いです、すみません。
 創作あるあるを読んで「わかるわかる」したい方、なんでもいいからヒマつぶししたい方はどうぞ。

完成するまでの時系列

・2020.12月はじめてのゲームを完成させる。
 いろいろ自作ゲームのイベントがあることを知る。

・2021.1月
 「今年はイベント参加するぞ」と思う。
     ティラノフェス2021は8月末〆切。これに決める。

・2021.5月頃
 作っているゲームが色々盛りすぎで、〆切までに完成できないムードに気づき憂鬱になる。モチベーションが落ちて「わたし向いてないかな病」など、うっすら発症する

・2021.6.27
 敗色濃厚な中、気持ちを切り替えて
「1分ノベルコンテスト」(ふりーむ)へ応募を思い立ち、数日で作れるスケールのゲームを真剣に考える

(コンテストの〆切は6月末!3日で作らないと!)と意気込む

 コンテストの他作品を遊ぶ。
 アイディアや技術がみんな高度でポカンとする。

 結局、唯一出たアイディアが世界史の

『ゲルマン民族の大移動』を元ネタに、ヤ〇〇ンのアマゾネスと出会う→即えっち……という艶笑モノ。

 古ゲルマン地方の博物誌『ゲルマーニア』の著者タキトゥスを主人公にしようと思い立つ。
※私は世界史クラスタではなく、この時点でタキトゥスについて『なんかゲルマン民族の本書いて世界史テストに出てた人』以外の事を何も知りません)

・2021.6.28
「1分ノベルコンテスト」の〆切は1か月前に終わっていたことを知る

しかしなぜかモチベーションは落ちずに
「このスケールなら8月末までには完成できる。予定通りティラノフェスで発表しよう」
 と気持ちをもっていくことに成功する。

(この展開、フィクションだと
「主人公の立ち直り方にリアリティがない!」
「作者の都合でキャラクターが動いている!」
と𠮟られるところだと思う。事実は小説よりくだらなくてしぶとい)

・2021.8.8頃
 いったん完成。スケジュールに余裕ができたので、〆切1週間でおまけコンテンツを作成。読み物中心でバグ要素が少ない物とする。

・2021.8.15
 完成。ノベルゲームコレクションに申請

以降、ぼちぼちアプデしているが今回は省略

よかったところ

・〆切に余裕をもって完成した
 8/31〆切だったが、結局8月後半は仕事がイレギュラーに忙しくなり創作の時間は全く取れなくなった。
 社会で生きていく限り、こんな感じで今後もやっていくのだろう。

・予算を守った
 1作(年に1~2作がいいところ)10,000円(素材やツール購入費)の節約開発です。おこづかいでやりました。

・演出回り
 前作は「立ち絵の表情が変わる」「メッセージのフォントが変わる」以外の演出はほぼ無し。まさに習作
 さすがにこれよりは色々演出が入っています。
 ウェイトは極力使わず、さっさとスキップできるようにしました。

・はじめてゲームを一通り作り宣伝もしてみた

前作は
・readme.txt無し
・OPはほぼ開発ツールのデフォルト
・EDほぼなし。静止画1枚で素材提供先一覧→タイトルへ
・宣伝活動は特にしていない
こんな感じでした……。

このへんを整備し、ようやく「ゲームつくってみた」という感じです。
宣伝活動についてはこんな記事を書きましたよ。

悪かったところ

・ゲーム性の後退
 前作はお買い物ゲームで「どこの店で」「何を買うか」選択肢があり、EDも若干の変化があった。テキストが変わるだけでしたけど。

 今回は自由度はほぼゼロ。一本道の超短編ノベルを3本読むとエンディング。それだけ。

 開発期間の短さから妥協するしかなかったけど、これには自分でもがっかり。ゲームっぽいゲーム作りたいぞ!いつか見返してやる8月の我!

・主人公がさほど善人でも悪人でもない

 たとえ「えっちなヒロインに押し切られるだけが役割の男」だとしても、娯楽作品では主人公のキャラは大事。

開幕1分で
「正義のヒーロー」
「応援したくなる誠実な未熟者」
「さっそうとみんながやりたい悪事を働くアウトロー」
「今まさに命の危険にさらされている人」

 のどれかのタイプかハッキリしないと、プレイヤー(読者/観客)は退屈な霧に放り込まれた感じでソワソワ。飽きてくる。

 ……みたいなルールが多くのシナリオライティング系の本に出てます。

 でも、今作の主人公はどっちつかずで、状況に振り回されているシーンばかり。
 (主人公が能動的にえっちなことをすると、ゲーム上で分岐処理が増える→受け身であんあんいやそんな一択でした)

 内容的に美女に迫られるシーンはいくらあってもいいけど、もう少し主人公のキャラクターや背景がわかるシーンがあってよかった。

・素材がマイナーすぎる

 歴史を題材にするにしてもせめて日本史だろう。そもそも歴史要素ぜんぜんないセクシーゲームなのに。
 世界史ならせめてフランス革命ぐらいメジャーなところを使えばよかったのに。なぜ古代ローマなのか。それもタキトゥス。
 そもそも歴史に詳しいわけでもないのにテーマ選定乱暴すぎる。

 しかしこれについていえば
「ほんとにその瞬間他に何も思いつかなかった。からっぽの頭を振ったら××年前の世界史授業とヤ〇〇ンとタキトゥスだけ出てきた」
「〆切がデッドライン」
だったので、もうええわもうええわええんやでということにします。
(この辺もフィクションだったら
 「主人公の苦難に対しての立ち向かい方に説得力がない」
 「起死回生のアイディアが『ただなんとなく』ってありえない!」
 「伏線が無くて唐突。作り手の都合でキャラクターが(略)」
と叱られるところ。

 今回の私の開発レベルではどこかメジャーな舞台・素材を使っても大した変化はないと思う。あと、調べて作ってみたら自分はすごく楽しかった。

・セクシーゲームとしてどっちつかず

ポルノとしての実用性はまったくない!
でも、友達に紹介するのはすごく恥ずかしい!

……そんな絶妙に間の悪いモノを作ってしまいましたよ。どうです。

 人に広く受け入れてもらうには、このジャンルばかり作るのは悪手だろうなーと思います。

 でも、作ってみて楽しかったので個人的には向いてるような。多分このノリは、ポルノというよりオジサン漫画誌のゆるゆる艶笑ものですね。

 艶笑とか下ネタギャグというのは、読む人の知性やセンスを一切問わない。世界のだれにも配慮せず「くだらねー!」と叫べる笑いだと思う。

 機知や洗練から遠い遠い笑い。そこが自分のホームのようでございます。
 まあ、そこで楽しくやっております!

反省まとめ

・慌てると人は際限なくバカになるが、それで生まれる物もある。諦めない大事。
・新しい仕様は真っ先に作って仮実装→テストをしよう
 (これをやらずに最初作ってた作品は凍結した)
・〆切一か月前に完成のつもりでちょうどいい
・どんなものでも一本作りきると経験値が入る。作れ作れ♡


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