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Majiで失業5秒前♡

来年のどこかで職を失うことが決まった。

御年70を過ぎた教授先生が遂に引退宣言だ。前々からそんな気配はあった。月曜の朝イチ、それはそれは爽やかな引退宣言だった。『承知しました』と少し寂しさを帯びた笑顔で返事をして、労いの言葉と共にこれからの仕事の進め方、引退後の予定などなど、会話は尽きず澱みなく、月曜の朝を気持ちよく、いえいえ、ご勇退される日を迎えるまで少しでも心地よく過ごしていただくよう最善を尽くすのが、一流の秘書でしょうよ。わかってます。わかってますとも。

でも、出来なかった。初っ端から蹴躓いた。

こっちはこれまで散々振り回されて、コレだ。もう、マジで、ヤダ。顔に出てるわな。めっちゃ恐い顔になってるわな、私。『そうですか(以上)』あーあ、言葉にも棘が。あ、、、仕事、私、仕事どうしよう。わかってる、どこまでいっても三流だ。

後になって、お猪口以下、ペットボトルのキャップ並みの器の小ささに恥ずかしくなり、対応のマズさを反省するばかり。どうしてもっと人に対して優しくできないのか、どうして自分はいつもこうなのか。あー、自己嫌悪の塊人間。

家の都合で数日休んでも、髪色がちょっと変でも、軟骨ピアスが開いていても、何も言われない自由な職場。そして、この自由を我が世の春とばかりに謳歌していた三流バカな私。楽園を追われる気分。失楽園だ。

感謝こそすれ、不機嫌になるのは全くお門違い。ホントゴメンナサイ。

ともあれ、早くて来年の3月末、遅くても来年9月末まで。突然の解雇でもなく、半年以上も準備できる期間を設けてくれたことに感謝を。果たして楽園から現実の厳しい社会へ復帰できるのか、就職活動するの?40過ぎの自由人を雇ってくれる奇特な人なんているの?どうする?どうする私。