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うっすいはなしです(萩市)

父親とおじいちゃんが砂浜に2人並んで

私たちを見ながら話してる。

たまにこっちに気付いてにこってしてくれる

あんな優しいおじいちゃんと父親の顔を、あれ以上の顔を私はあれ以来見たことがない。

うちのおじいちゃんはアル中で、

常に酔っ払っていてお酒臭かった。

でもわたしたちが遊びに誘った時だけは唯一一滴もお酒を飲まずに外に出てくれて。

そのまま海へ行った。

そこまでの記憶しかないの、笑えてくる

お酒飲んでるとたまーーーにこうやっておじいちゃんのこと思い出して、

でもやっぱり途中から思い出せなくなって

勝手にキヲクを作っちゃうわけですよね。

でも人間はフル事実で構成された話よりも

少しの虚構が入った物語の方が愛されるらしい。

だから私はずっとこの記憶を保持して、愛せるわけですよね。

とりとめなくてごめんなさい。それだけです



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