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作曲未経験から人生初のオリジナル曲を作ったステップと最も大事だったこと

こんにちは!セルフデビューしたてシンガーソングライターのMAYNAです。

今日は少し前まで作曲未経験者だった私が人生で初めてのオリジナル曲をどうやって完成させたのかを6つのステップで紹介します♪

そもそもなぜ作曲しようと思ったのか

その前になぜ私が作曲をしたい!と思ったのかをお話すると、、、

それは今なお続くパンデミックの影響で日本に帰りたいときに簡単に帰れなくなった状況がきっかけでした。心にあるこのなんとも言えないもどかしい気持ちを自分の好きな「音楽」で表現したいと思いました。(こちらについてはまた別の記事で改めて書きたいと思います)

最初の数ヶ月はDAWの使い方をインターネット学んで「コンピューターで自分一人でチャチャっとできる」くらいにしか思っておらず実際に少し試してみましたが、操作が思ったより複雑ですぐに挫折してしまいましたw。そこで昔少しだけピアノを習っていたことを思い出し、「ピアノだけで作曲ができるのでは?」と思い立ち、市販の電子ピアノを購入したのが私の作曲人生の始まりでした。次から具体的にどうやって最初の一曲を完成するに至ったのかを説明していきます♪

まずは機材揃えから: 

以下を使用しました↓
・パソコン(Mac)・電子ピアノ・USBマイク
・ヘッドフォン
・楽譜作成ソフトウェア:DORICO(無料で使えるバージョン、MacでもPCでもインストールできます)

とにかく初心者で機械操作があまり得意とは言えないタイプだったので使う機材を極力シンプルなものに限定しました。なので、Audio Interface やDAWは今回は使っていません。

(ピアノで作曲した後で思ったのですが、DAWは作曲をサポートするものであって、DAWそのもので作曲をする事は私の中ではかなり上級者向けだなと感じました。)

Step1: 音楽理論を独学で学ぶ(1週間)

音楽理論の基礎を理解することは作曲作りにおいてかかせないステップということを知り、独学で1週間毎日2時間ほど時間を作ってYoutubeなどで音楽理論の基礎を勉強しました。学んだこととしてはダイアトニックコードやメジャー・マイナーコードの違いなど本当に基本的な部分です。

Step2:音楽理論を学びながら作曲に取り掛かる(約2ヶ月)

音楽理論の基礎の基礎は理解できましたが、それをどうやって作曲に活かせば良いか分からなかったのでプロの方に教えてもらう必要があると判断しました。そこでCafetalkというオンラインレッスンを提供するプラットフォームで作曲を教えていらっしゃる Yuta Tanaka先生に依頼し、週1のペースで約2ヶ月間音楽理論の勉強の続きを兼ねながら作曲を進めて行きました。音楽理論の基礎的なコンセプトを教えてもらうレッスンを1、2回ほど受けた後は基本的にDORICOという楽譜作成ソフトを使って以下のような流れで作曲を進めました:

①先生にレッスンの数日前にドラフトを送る
②レッスン時にフィードバックをもらう
⓷フィードバックを元にブラッシュアップ&作曲の続き

という作業を繰り返し、最終的には歌詞のメロディー音とピアノ伴奏が入った楽譜を完成させました。作曲の作業そのものが音楽理論の応用なので、理論の勉強と応用(作曲)を同時にできてとても効率が良かったと思います。

Step3:伴奏の録音をプロのピアニストの方にお願いする(約2週間)

作成した楽譜をプロの方にお渡しして、弾いていただきました。
ピアニストの方はココナラという、フリーランスのプロの方に単発の案件をお願いできるサイトを通じて依頼しました。ピアニストの方とは「テンポをもう少しゆっくり」とか、「ここはもう少し音に厚みを出して欲しい」とか、細かい調整を重ねながら、伴奏の音源(mp3ファイル)が2週間ほどで完成しました。

最初は頑張って練習したら自分でも弾けるかもしれない、、と思いましたが考えが甘かったです。自分の伴奏したものを録音しようともしましたが、やはり演奏技術がとても足りなさすぎました。プロのピアニストの方に伴奏をお願いしたことで、曲全体の雰囲気やメッセージがより伝わるように演出してくださったので、お願いして大正解でした。

Step4:ボーカルを録音する(1日)

録音していただいた伴奏を元に自分の声でボーカルを録っていきます。幸いなことに私の住むここバンクーバーにはSoundhouseというリハーサル兼録音スタジオがあるので、その1部屋を借りて2時間くらいかけて録音しました。
「DAWがなくてどうやってボーカルを録音したの??」と思われるかもしれませんが、今回はMacのアプリケーションとして入っている「Quick Time Player」のオーディオ録音機能を使って録音しました。DAWじゃなくてもちゃんと録音できるの?と思われるかもしれませんが、USBマイクを使って、きちんとできました^^

Step5:ボーカルをピアノ伴奏と一緒にミキシングしてもらう(約1週間)

ボーカルを録り終わったらピアノの伴奏とマッチさせてミキシングしてもらい、Mp3で送ってもらいます。今回はピアノ伴奏をして下さった方が追加でボーカルのミキシングもしていただけたので、迷わずにお願いしました。イメージ通りの幻想的な曲に仕上げていただけて嬉しかったです。

Step6:動画編集してMV完成!!(2日ほど)

出来上がった動画がこちら↓

その他のワーク&手続き

イラストーイラストレーターの方にお願いして、MV用のイラストを書いていただきました。(仕上がりまでだいたい1ヶ月位)
著作権ー私の現在住んでいるカナダでは音楽の著作権団体があるので、そちらに問い合わせて自分のアーティスト名と曲の登録をしました。(2−3週間ほどで無事に登録完了)

最も大事だったこと:
[初めての作曲はとにかく頼れる人を探すのが鍵!]

今回初めてトライみて思ったのですが、作曲は思っていたよりもずっとずっと、専門性の高い作業の連続でした。というのは、作曲と一言でいっても、その裏には音楽理論の理解と応用、録音、ミキシング、動画編集、著作権の手続き等沢山やることがあり、どれひとつ取っても(著作権はわりと簡単でしたが)ある程度の知識や技術が求められるからです。もしこの過程すべてを自分一人でやろうとするならば多分1年経ってもできていなかったと思います^^;なので未経験の私はとにかく頼れるところはプロの知識や技術に頼る!というスタンスで作曲の先生やイラストレーター、そしてピアニストの方のお力を貸りることでなんとか最初の一曲を完成することができました

実際に人に頼ると言うことは自然と締め切りが発生してくるのでメリハリができますし、コミュニケーションを通じて自分の考えていることを明確にする必要性が出てくるので、曲作りのプロセスを第三者の視点で見ながら自分の願う結果にどうすればたどり着けるのかがより明確化されるという大きなメリットがありました。

作曲初心者の私にとって一番大事だったことは、「自分の感情や感性を歌にする技術を学び応用すること」「歌う」ことだったので、作曲は先生のもとで学び、ピアノの伴奏やミキシングなどはお願いするというアクションがベストな選択でした。でもこれから作曲活動を続けてゆく中で自分でできることがもっと増えていけばそれはそれで嬉しいことです。

自分の技術がまだまだ追いつかず「もっとこうすれば良かった」と思うところは多々ありますが、それよりも大事なのは一つの作品に仕上げることができたという事実であって、それがきっかけで今後「次はもっとこうしよう!」と思えてモチベーションアップに繋がることを考えると、一曲仕上げることができて本当に良かったなと思います。

自分の感情、感性、そして思い描く世界を作曲を通じて表現してみたいけど、どこから何を始めれば良いか分からない、、と思っている方がいらっしゃいましたら、この記事が少しでも参考になり、アクションを起こすきっかけになれば嬉しいです!


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