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あの赤い栞を作る
[ShortNote:2020.12.22]
「あの赤い栞」とは何かというと、あの伝説の踊る大捜査線スピンオフムービー「容疑者 室井慎次」(2005年/東宝)に登場した赤い栞のことを指します。金銭目的の犯行ということで一旦捜査が終了した殺人事件の被害者の遺留品で、捜査本部の撤収の際の事務作業中にそれを見つけた本部長の室井さんが疑念を抱き、続いて被疑者の自宅にもまったく同じ栞があったことから疑念が確信に変わったという超キーアイテムです。
で、かねてより「これ自分で作れるのでは?」と思っていたためこのたび作ってみました。
・材料
![](https://assets.st-note.com/img/1656073953419-JI8qiyaWXi.jpg?width=800)
作っている途中で「これやっぱあれで作った方がいいな」と思って変えることがよくあり、ここでも多少変わりました。詳しくは下記。
・ハイビスカスモールド(クリマ)→382クレイジュエリー型抜き ハイビスカス
![](https://assets.st-note.com/img/1656074069746-RqKW41xAkS.jpg?width=800)
届いたらなんか思ったよりちっちゃいな……と思ったのでクレイジュエリー用のちょっと大きいサイズがあるモールドにしました。クリマの方もせっかく買ったので何かしらで使います。
・UVレジン液ハードタイプ(ダイソー)
100均で困ったことはないけどそろそろ100均じゃないやつも使いたい。
・宝石の雫レッド&ネオンイエロー(パジコ/ユザワヤ)
カラーレジン液の方が楽なんでしょうけど宝石の雫が好きだから使っちゃう。今気づきましたがこういう後から着色する系のものって色を混ぜたりして調整できるのがメリットなんですよね。メリットを利用してませんでした。次からちゃんとやります。
・型抜平型ヘアピン(Yahoo! ショッピング)
最も手に入れるのに苦労した材料。そもそも本物は小道具さんがヘアピンを赤く塗り、ブレスレットについていたハイビスカスのパーツを切って貼り付けたものなので、この栞部分は間違いなくヘアピンなんですよね。ただこんな形のヘアピン見たことなかったので、必死にGoogleレンズで画像検索したり「ヘアピン フラット」とか「ヘアピン 黒 クリップ」とかで調べたりしました。もう「ヘアピン 栞」で検索しちゃったこともある。出てきませんでしたが。
そして「ヘアピン 平たい」でようやくたどりついたのがコレです。ただ楽天市場でもYahoo! ショッピングでも在庫なしになっていたので、ダメ元で再入荷通知を設定しておいてまあもしいつまでも売り切れっぱなしならおゆまるとかで型作るしかないかな……と思っていたら来ました。再入荷通知。嬉しすぎてスクショしました。即買って翌々日くらいに届きました。そういうのはレビューに書けという感じですが、ありがとうございました。これでもう完成したも同然です。
ちなみにこの商品のレビューを見たら「すぐ落ちる」とか「ヘアピンの用をなしていない」とか結構ボロクソだったんですが、ヘアピンとして使うわけじゃないので関係ありません。君は栞になった方がもっと輝けるよ。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074134442-CSe3I5HINT.png?width=800)
・アクリル絵の具 赤(ダイソー)
ヘアピンは金属製なのでアクリル絵の具。
・アクリルガッシュ パーマネントイエロー(ターナー/ヨドバシカメラ)
![](https://assets.st-note.com/img/1656074179423-yxLWBPqK8i.jpg?width=800)
アクリル絵の具イエロー。
・グレイスジュエリーライン フレックス(日清アソシエイツ/ヨドバシカメラ)
![](https://assets.st-note.com/img/1656074202376-uIhMx7qcQG.jpg?width=800)
二代目モールドがクレイジュエリー用で、ひょっとしたら粘土の方が楽にできるのではないかと思ったので粘土も買いました。
・工程
① ヘアピンを赤く塗る
アクリル絵の具でヘアピンを塗ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074239490-izE7nf3Aqp.jpg?width=800)
② ハイビスカスを作る
レジンと粘土を用意したのでどっちで作るか迷って、一応どっちでも作ることにしました。
〈レジンver.〉
1. レジン液をネオンイエローとレッドで着色します。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074276607-BoIemG6mR6.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1656074269267-a71TFwPjlF.jpg?width=800)
2. まずはおしべの部分にネオンイエローのレジン液を流します。
3. 一旦硬化させます。時間計ってないけどたぶん3分くらい。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074357626-BoeMr3QiH4.jpg?width=800)
4. 次に花びらの部分にレッドのレジン液を少し流します。
5. 硬化させます。これもたぶん3分くらい。
6. 枠いっぱいになるまで残りを流してちょくちょく硬化させながらいい感じにします。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074383646-euHMddWGVy.jpg?width=800)
7. 5分くらい硬化させます。
8. 他の部分の色がついちゃったところをごまかします。
9. レジン用トップコートを塗ります。
10. できあがり。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074399666-Ynie4cx25V.jpg?width=800)
〈粘土ver.〉
1. 粘土をちぎって型に入れ、量を調整して一旦取り出しコロコロ丸めて球状にします。
2. 型にベビーオイルを塗ります。
3. 型に入れて形を整えます。
4. 型から外してしばらく放っておきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074421492-kIOGlRj3Rq.jpg?width=800)
5. アクリル絵の具で着色します。
6. レジン用トップコートを塗ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074452411-nc8v9kYPLw.jpg?width=800)
7. できあがり。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074470117-pbwcngZSGy.jpg?width=800)
並べてみました。レジンver.のツヤ感は本物に近いような気がします。
完全に余談ですがこのモチーフにもなっているハイビスカス、正確にはこういう沖縄っぽいものは「ブッソウゲ」というらしいですが、供花として使われているらしいということを沖縄の人間なのに初めて知りました。菊しか供えたことしかないしスーパーでも菊しか見たことない。こういうのが多すぎる。ケンミンショーとか見ても「へぇ~」しか言ったことない。沖縄の人ってケンタッキーよく食べるらしいですよ。
思いっきり脱線したしどうでもいいので次行きましょう。
③ ハイビスカスパーツをヘアピンにつける
1. アロンアルフアスティックEXTRAをヘアピンとハイビスカス裏につけます。
![](https://assets.st-note.com/img/1656074513618-BH23xhoNUy.jpg?width=800)
2. 接着します。
④ 完成
![](https://assets.st-note.com/img/1656074550246-Z4peQjXfTT.jpg?width=800)
室井さんの運命を変えた魔の栞です。お前! お前のせいで室井さんがあんなことに!
![](https://assets.st-note.com/img/1656074566989-m9H5NBJ3pF.jpg?width=800)
レジンver.も。粘土はどうしても乾くと縮むので、大きさ的にはレジンの方がいいような気がしますね。
・まとめ
ヘアピンが本物と同じ7cmだったのでこれだけで再現度を上げているなと思いました。製造するだけならハイビスカスをモールドで作ってる分本物より時間がかかっているのかもしれません。
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