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ジョニー・ザ・セピア -JOHNNY THE SEPIA-

[ShortNote:2021.2.18]

 一世風靡セピアのダンスマシーン(に勝手に命名した)、ジョニーちゃんに関して言いたいことが山のようにあるので一回ジョニーちゃんの話しかしないコーナーをやるべきだと思いました。

・ジョニー×見た目

 まずビジュアルが美しい。顔は人それぞれ好みがありますが個人的にはああいう系統が一番好みなので私の目には世界一の男に見えています。精悍さのなかにあるかわいらしさという私が求めるものがギュッとつまっております。

 ジョニーちゃん、というかこの頃の柳葉敏郎といえば永遠の坊やビジュアルであり、セピアをやっていた時期もずっと少年らしさはあるのですが、よくよく見るとデビュー当初(1984年=23歳)と末期(1989年=28歳)ではなんとなく雰囲気が違います。28歳の方は大人の男っぽさが強まっている。例えるなら小6と高1ぐらいは違う。「男」っていうものになりたくてセピアをやってたと言っていたような覚えがあるのですが、確かにセピアは彼を「男」にしてくれたんだなと思います。

 そして腹筋がバキバキ。ゴリゴリのマッチョではないけどちょうどいい筋肉質ぶりを頻繁に拝めます。なぜ頻繁に拝めるのかというと頻繁に上半身を脱ぐからです。セピアファイナルなんて途中から上半身にズートスーツのジャケットを羽織っただけになり最終的にそのジャケットすら客席に放り投げてしまったためもうサスペンダーしかないという大変無防備な上半身になってしまいました。時代が時代なら「ジョニー服着て」ってうちわ持って客席にいたかもしれません。セピアファンタムの「DAY LIGHT」PVもずっと上半身裸。なぜすぐ脱いでしまうのか? 秋田っ子にとって東京は暑すぎるのか? そんな十時愛梨みたいな理論なのか? 謎は深まるばかりです。まあセピアはだいたいみんなよく脱ぐんですけどね。

 そんな抜群のスタイルのおかげでピタッと静止している状態も美しい。「現在が好きです」のセピアカラーパートのイントロが一瞬なんですけど好き。セピア狂想曲の立て膝も。

・ジョニー×ダンス

 ただでさえカッコいいジョニーちゃんの魅力を何倍にも引き上げているのがダンス。キレッキレで華麗。さすがダンスマシーン。ターンしようが何しようが上半身がブレないのが美しいと思います。体幹のおかげです。体幹がいい人はすべてがいい。こんなにもダンスがキレキレなのは優秀な運動神経の賜物なのでしょうか。身体の使い方とかはよくわかってる感じがします。

 いつでもどこでも美しいジョニーちゃんの舞ですが、中でも好きなのが善い酔い嘉いです。扇子のせいでもっと華麗になってしまった。扇子をバッと広げるところでいつも「はぁ~」って言ってしまう。ターンするところも好きです。特に「欲が行き交う」の後のターンが一番好きであれ目当てに何度も見てしまう。脚があんなに上がるのもえらい。

 そして花鳥風月。セピアにセンターなどありませんがこれは多少センターっぽいと言っていいのではないでしょうか。真ん中にいるし。ジョニーちゃんの男っぽさの方を120%引き出す雄々しさと華があります。ラストのキメ方がカッコいい。「花鳥風月のジョニーちゃん」で一単語になるぐらい大好きです。曲的にもセピアで一番好きかもしれない。

 あとセピアといえばバク宙。あまりにもポンポン飛ぶので(セピアじゃないドラマでも飛んでた)てっきり生まれつき飛べるのかと思いきや高校の頃まではできなかったっぽいというのを聞いてびっくりしました。猛練習の産物だったんですね。そんな裏での努力を微塵も表に出さず軽やかにサラッとこなしてるのが実にアイドル。しかし夜ヒットで前略やった時に着地でしりもちついちゃったジョニーちゃんもおちゃめでかわいいです。でも指摘されても「は? コケてねえし」で押し通す強気なタイプであってほしい。

・ジョニーVS柳葉敏郎

 「ジョニー」とはもちろん柳葉敏郎の愛称ですが。他のメンバーがシゲだのマツだのニシヤンだのといった愛称で呼ばれる中にあって一人だけ「ジョニー」なのは明らかに異彩を放っています。いわゆる「本名にかすってもないのについたあだ名」です。

 が、「ジョニー」だったからこそセピアのなかでの彼がその他の時間の「柳葉敏郎」から分離して独立したキャラクターとして認識しやすくなっています。「ジョニー」はフィクションではないという点で他に彼が演じたどの人間とも異なっていますが、ステージの上でなりきっているキャラクターであるという点では同じです。柳葉敏郎であって柳葉敏郎ではない。「セピアのジョニー」だった時期とトレンディドラマのスターである「俳優・柳葉敏郎」だった時期は完全に重なっていますが、俳優である柳葉敏郎にジョニーの影は持ち込まれないし、逆もまた然りです。だからセピアのジョニーにはセピアでしか会えない。当時どういう風に見られていたかは知りませんが私は「ジョニー」をそうとらえています。しかしこの「演じ分け」はすごい。バク宙にしてもジョニーのバク宙と甲斐拓実のバク宙はちょっと違うんですよね。やはり天才。

 「ジョニー」というステキな愛称のおかげでこの2人の違いはより際立ったと思います。今となっては誰だか知る由もありませんが、最初に「ジョニー」と呼んだ人、ありがとうございます。人類史上二番目にフグを食べた人と同じくらい偉い。

 俳優の柳葉敏郎がドラマや映画のなかにいる時ももちろん「ギバちゃんが好きだ!!」という気持ちで見ていますが、セピアの6人(7人)のなかにいるジョニーちゃんを見ている時はそれとは比較にならないくらい「ジョニーちゃん推しだ!!」と思いながら見ています。心の中でペンライトを振り回してしまう。なぜかジョニーちゃんを推していることを表明したくなる。なんなんでしょうか。アイドルってやっぱりそういう感じにさせる力があるんでしょうか。「推し」という言葉自体アイドル発祥だと考えるとそうなのかもしれない。

 そもそもいろんな色を持った男たちが集まって一色の「セピア」になったから「一世風靡セピア」という名前なのであってメンバーカラーがあったら矛盾が生じてしまうんですけれども、万が一あったらジョニーちゃんは赤だと思う。

 ついでに、mixiコミュニティとか覗くとけっこうマツさん推し多くないですか? あの熱量を見てると私もジョニーちゃんを推してることをもっと語らないとな! と思わされます。だから書きました。とりあえずあとは白コンを履こうと思います。

(ジョニーちゃんの残り香くらいはあるかもしれない)


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