プリキュアみたいに応援したい

　お願いしますから応援してくださいと頼まれて義務的にプロ野球を応援している人はいないのだから(いたらごめん)、応援の形も常識の範囲内で勝手に好きなのを選べばいいと思う。

　で、私はいつもどういうスタンスで野球を観ているのかというと、プリキュアを観てる時とだいたい一緒である。ただ応援する時の私の心持ちが同じなだけで、別にプロ野球選手のことがプリキュアに見えているというわけではないのでそこは安心してください。大丈夫です。余談だけどキャラが正反対というだけの2人をすぐ「プリキュア」呼びするのそろそろどうなんだろう。「プリキュア＝初代＝凸凹コンビ」という図式、もう限界来てないだろうか。いや初代は偉大なんだけど。

　そんなことはどうでもよく、野球を観ている時選手に対して「もっとああした方がいいのに……」と思ったことも言ったことも一度としてない。野球をやったことがないからである。正確に言えば小学校の体育でやっているが、ピッチャーの男子が至近距離でトスみたいな投げ方をしても女子が誰一人バットに当てられなかったため途中からピッチャーが廃止され置きティーに変更されたり(試合じゃなくて練習では？)、外野守備のことを休憩時間だと思っていたり、ごく稀にボールを捕れてもどこに投げればいいかわからずパニックになっていたりしたものを「野球」と呼ぶのは野球に失礼すぎる。そんな奴が畏れ多くも人並み以上に野球ができるどころかそれでお金を稼いでいるプロ野球選手の方々に何か言えると思うこと自体が間違っている。私にとってはプロのユニフォームを着てグラウンドに立っている選手というだけで大尊敬の対象である。かわいいコスチュームでかっこよく戦うプリキュアが憧れの対象なのと同じように。

　監督になったつもりであれこれ言いながら観たい人もいれば、ただひたすら推しの活躍を祈る人もいるだろう。私はただただ「がんばれー」って言いたい。それが楽しいから。活躍すれば「すごい！」と言うしエラーとかしても「次がんばろ！」と言うし何があっても前向きでいたい。唐川侑己さんも「なるべく前向きでいること」って言ってたし。

　プリキュアの戦闘のように負けても世界が滅ぼされるわけではない野球の試合で、勝ってほしいと思うのはひとえにそこでプレーしている選手たちが好きだからに他ならない。日本一になった年のロッテの試合を観るのも大好きだけれども、こんな最高の思いを今このチームの選手たちにもしてほしい。対外試合がぼちぼち始まり、練習試合ですでに勝敗を気にしてソワソワしちゃういつもの感じが戻ってしまってきつつあるが、私にできることは「がんばれー」と言うことだけなので、今年もそれを忘れずにいたい。あとチケットやグッズにお金を使うこと。藤原くんのオーデパルファム楽しみ。