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極私的桑田佳祐ソロワークスプレイリスト(2022.2.26現在)

[ShortNote:2022.2.26]

 今日は桑田佳祐さんの66歳の誕生日であります。ということで久しぶりに10曲勝手に選ぶやつをやります。


・僕のお父さん(1994)

 「孤独の太陽」収録曲。「孤独の太陽」っぽいな~。呟くような歌い方が沁みる。ギターもいいですね。

・さすらいのRIDER(2021)

 最高に男くさくてカッコいい。中日ドラゴンズの春季キャンプで流れてて「通だな」と思いましたので入れました。落合英二ヘッドコーチ兼ピッチングコーチが選曲しているそうです。サザンも多かったですね。歌詞の内容的には「恋の大泥棒」(2011)のような流れ者の男の一夜の恋物語という感じで妄想が捗ります。ドラマにしてくれないかな。

・ジャンクビート東京/Real Fish featuring 桑田佳祐・いとうせいこう(1987)

 いとうせいこうさんとのコラボ曲。歌詞が聞き取れないいつもの桑田さんの歌唱法なので、ラジオで初めて聴いた時はさっぱり意味が分からないけどカッコいいな~としか思ってなかったのですが、この曲が収録されている「I LOVE YOU~now&forever~」初回限定盤を手に入れて歌詞カードを一見した瞬間に「あぁ、そういうこと……」とすべてを理解しました。核戦争で壊滅した世界で偶然一人だけ生き残った男っていうストーリーだったんですね。ジューシィ・フルーツの「夢見るシェルター人形」と同じストーリーだ。

・サイテーのワル(2017)

 ウィキペディアは日本でも一、二を争うほどの知名度を誇る巨大ウェブサイトですが、「ウィキペディア」が歌詞に入ってる曲はどれぐらいあるのでしょうかと書きかけて歌詞サイトで検索したら13曲ぐらいありました。思ったよりあった。SNSもやってないしネットにも詳しくないはずなのに「炎上」を的確に描いてるのがすごい。しかし文春はよく「プロもアマチュアも 仁義なき スキャンダル&スクープ もうイヤ!!」って歌ってる人にエッセイ依頼したな。

・OSAKA LADY BLUES~大阪レディ・ブルース~(2011)

 去年のライブツアーで披露されたご当地バージョンがよかった。47都道府県全部聴きたい。考えるの大変そうですが……。

・BAN BAN BAN/KUWATA BAND(1986)

 資生堂のCMソング。資生堂っぽい。カラオケで歌っても楽しいです。歌詞のメロディへの乗せ方、理屈じゃなくて感覚に訴えかけてくる良さがある。いや突き詰めればその良さは理論的に成り立ってるものなんでしょうけど。この曲で「サージェント・ペパーズ・マイ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」というものを知りました。

・みんないい子(わるい子ヴァージョン)/原由子&桑田佳祐(1998)

 原坊と香取慎吾さんのデュエットでリリースされた曲の夫婦バージョン。ということは桑田さんが「わるい子」ということなのか……? この2人、声質も歌い方も真逆なのに調和してるのが「夫婦」だなぁと思います。夫婦デュエットアルバム出そうよ。

・100万年の幸せ!!(2012)

 ちびまる子ちゃんの先代エンディングテーマ。曲だけ作る、というケースは珍しいですが、その数少ないうちのひとつです。作詞:さくらももこ、作曲:桑田佳祐。スタジオでさくらももこさんご本人に会った後に「声がニーナ・シモンに似てた」とラジオで言ってましたが、ニーナ・シモンの声を知らないのでよくわかりませんでした。

 なんといっても1番終わり~間奏~2番Aメロあたりの流れが美しい。スッとなめらかに2番に入っていく。

・Yin Yang(2013)

 2013年のシングルなのに2017年のアルバムに入ってるのがすごい。ラジオで「好きだから……」みたいなことを言っていましたが、私も好きです。発売前に上がってた歌詞書き起こしを見たら2行目でさっそく間違えてて、桑田さんの歌う詞を耳コピするなんて不可能なんだなと思い知らされました。

・SMILE~晴れ渡る空のように~(2020)

 この曲が作られた時はたぶんオリンピックのことしか想定してなかったと思うんですよね。しかしその後ご覧のような状況になり、時勢にそぐわなくなるかと思いきやむしろこの状況になったことでさらに時代に合ってしまったというとんでもない曲です。

 「情熱を消さないで 歩みを止めないで この世に生まれた以上」とか「世の中は今日この瞬間(とき)も 悲しみの声がする 次の世代に 何を渡そうか!? 今この時代(とき)を生きて」とか、予知してたのか? というぐらいズバズバ決まっています。オリンピックの応援歌として生まれたけど時代の応援歌の役割も担っている。こういうことができるから桑田さんの音楽は古びないのかなぁと思わされました。


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