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シャッター音無し!やさしくはじめる海外版SIMフリーiPhone指南【初級編】

…はじめに

皆さま、はじめまして。May-Chang(めいちゃん)と申します。

簡単な自己紹介をいたしますと、現在広く浅く様々な副業に取り組みながらサイドFIREを目論む、地方住み(ざっくり東北)会社員です。

10年以上前に初めて訪れた香港・マカオの魅力に憑りつかれ、その後プライベートや仕事絡みの現地アテンドで訪港を重ね、現在はメインスマホに香港版iPhoneを使用している経験から、自分自身の情報整理を兼ねて、このnoteを執筆しました。

日本はスマートフォンにおけるiPhoneのシェア率が、世界的に見ても非常に高いと数々の調査で言われています。
また海外版iPhoneは国内版のiPhoneとは一部仕様が異なる部分があり、使い方次第で国内版にはない利点を得ることができます。

既に海外版をお使いの方やガジェットクラスタには既知の情報ばかりかと思いますが、ご笑覧いただければ幸いです。

…日本版と海外版のiPhoneの違いとは?

日本版と海外版では同じ機種でも主に下記のような違いがあります。

  1. シャッター音が鳴らない(※一部例外あり)

  2. 一部の国や地域でSIMの形式が異なる

  3. モデル番号・型番

  4. 周波数帯

  5. 価格

  6. 技適マークの有無(※一部例外あり)

その他に細かい違いとして
・電源アダプタの規格・形状が異なる(2020年10月以降は付属せず)
・海外版iPhone7はFelicaに非対応(=Apple Payが使用不可)

などがありますが、ほとんどの方が海外版iPhoneを手にする一番の理由は「1. シャッター音が鳴らない」こと、これに尽きると思います。

1. シャッター音が鳴らない(※一部例外あり)

例えば、撮影したいと思ったけれども、周りの目が気になったり場所が静かだったりで撮るのをためらってしまった、なんて経験はないでしょうか?

実際、シャッター音が鳴ってしまうと(お店だったら)店員に注意されたり、周りの人たちの気分を害したりしてしまうのでは…と不安に感じることもあるかもしれません。
シャッター音無しで自由に撮影がしたい!と思う方も多いのではないでしょうか。
そこでシャッター音が鳴らないカメラアプリを使ったり、Live Photosで撮影したりするなどシャッター音の鳴らない小技もいくつか存在しますが、根本的な解決方法として海外版iPhoneを選ぶ方が多いようです。

なお、日本以外に韓国とカンボジアはシャッター音が鳴るようです。シャッター音無しを目的に購入される場合は十分にご注意ください。

また、iOS15以降のiPhoneは日本版でも海外に持っていくとシャッター音が鳴らない、という報告がネット上に散見されています。
現地の電波を掴んだ時にそうなるのか、位置情報を見ているのか、理由ははっきりしませんが、今後は海外で使う限りは日本版でもシャッター音の心配をしなくても済むのかもしれません。

2. 一部の国や地域でSIMの形式が異なる

日本版を含め、ここ最近の機種は物理SIMとeSIMまたはeSIM2回線でのデュアルSIMでの運用が可能となっております。
電話番号を2つ持つことができ、片方のSIMは通話専用、もう一方はデータ通信専用、などといった使い分けもできます。
そのため、海外に渡航する際に片方のSIMは普段国内で使用しているSIM、もう一方は現地のプリペイドSIMを差してデータ通信に使用する、といった使い方もできるでしょう。
なおアメリカ版のiPhone14シリーズはSIMトレイがなくeSIMのみで運用するモデルとなっております。
またXS以降の中国本土・香港・マカオ版iPhone(但しminiシリーズとSE(第2・第3世代)を除く)は、物理SIM(nano-SIM)を2枚差すことが可能です。


3. モデル番号・型番

iPhoneは国や地域によって仕様が一部異なるため、複数のモデル番号・型番があります。


4. 周波数帯

日本と海外では使われている携帯電話の電波の種類(周波数(帯))が一部異なるため、各地の周波数帯に対応したモデルが複数存在します。


5. 価格

独自に世界各国の家電製品の販売価格を調査、比較、公開しているサイト「nukeni」によると、為替レートや税金、機種にもよりますが、概ねアメリカ(の税金の安い州)が最も割安で、ブラジルやトルコが最も割高なようです。
日本は為替レート次第でアメリカ並みに安くなることもあり、その他、香港、台湾、カナダなどが安さの上位に挙がってくるようです。


6. 技適マークの有無

日本の法律では電波法において、携帯電話端末などの電波使用機器は管轄の総務省から技術基準適合証明(日本国内での利用に際して法律上の技術的な基準を満たした製品である証明)を受ける必要があります。
技術基準適合証明を受けた機器には、通称:「技適マーク」と呼ばれる認証マークが表示されます。

技適マークがない端末は、日本国内で使用すると電波法違反となります。
但し、海外からの旅行者が持ち込んだ端末においては、日本の技術基準適合証明に相当する海外の技術基準に適合している場合は、特例措置として入国から90日間の使用が認められています。
また国内ではあくまで実験目的という名目ですが、所定の届出を行った場合に最大180日間の使用が認められています。

技適マークがない端末を使用して実際に逮捕された、という事例は過去になく、現時点では個人の利用においては事実上黙認されている状態です。
そのため技適マークのない海外版iPhoneを日本国内で使用する際は、これらのことを踏まえて自己責任で購入・使用することが求められます。
心配な方は技適マークのある海外版を選んで購入しましょう。
例えばiPhone SE(第2世代)では、A2275(北米版)とA2298 (中国本土版)は技適マークがなく、A2296(日本を含むその他の国や地域)は技適マーク有りのモデルとなります。

…買える方法は?

  1. 日本にある販売店で買う

  2. 海外が拠点の販売店で買う

  3. 代行業者や現地在住の友人など協力者を通して個人輸入

  4. 直接海外に買付に行く

1. 日本にある販売店で買う

・イオシス、じゃんぱら、ゲオモバイルなどの主に中古スマホを扱う販売店
→ネット通販もありますが、実店舗に在庫があれば商品の状態を直接確認することができます。

・ネットショッピング(楽天、Yahoo、Amazon、Qoo10、ムスビーなど)
→サイトの検索欄に、例えば「海外版 SIMフリー iPhone」などと商品検索して商品を探します。

まめこモバイル(https://www.mameko.mobi/)などの個人販売店
→独自のルートで不定期に商品が入荷されたり、最新版のお取り寄せができたりします。

2. 海外が拠点の販売店で買う

・EXPANSYS(https://www.expansys.jp/)※現在停止中
ETOREN(https://jp.etoren.com/)
1ShopMobile(https://www.1shopmobile.com/)
CLOVE(https://www.clove.co.uk/)

上記は海外を拠点にしているガジェット系通販サイトの一部で、EXPANSYSやETORENなどはホームページも日本語対応しています。
とりわけ前述のサイトは実績豊富で、購入者の体験談もネットで検索するといくつも出てきます。
欲しい機種のモデル番号と在庫の有無、総額、支払い方法、納期、万が一のトラブル時のサポート対応を考慮して比較検討すると良いでしょう。
なお一般的に、購入時には本体代金の他、配送料と税金(輸入消費税)がかかります。

3. 代行業者や現地在住の友人など協力者を通して個人輸入

代行業者を使う場合の一般的な流れは以下の通りです。

(1)現地の代行業者に受け取り代行を依頼し、発送先の住所を教えてもらいます。

(2)自分で現地のApple公式サイト(オンラインストア)にて購入。
サイトの作りが日本も海外も基本同じなので、ブラウザの翻訳の拡張機能を利用すれば日本で購入した経験のある方にとってはさほど難しいことはないでしょう。
受け取り方法は発送を選択し、送付先住所に教えてもらった発送先住所を入力、指定します。

(3)購入後、ご注文状況のページで配送状況をチェックし、到着予定日を代行業者に伝えます。

(4)荷物が代行業者宛に届いたら、手数料と日本への送料の合算費用を教えてもらい、支払いをします。

(5)国内にて荷物受け取り時または後日、税金(輸入消費税)を支払ってお届け完了です。

例えば「iPhone 海外版 代行業者」といった検索ワードで調べると、個人の体験談のブログなどがヒットしますので、参考にして試してみるのもよいでしょう。
筆者自身も昨年(2022年2月)個人輸入で香港版iPhone13 Proを新たに入手しております。

4. 直接海外に買付に行く

コロナ禍での渡航制限もだんだんと緩和されている中、旅行などで現地に渡航した際に現地購入してくるのもよいでしょう。
現地のApple Storeで購入する場合は、在庫については日本と同様に現地のApple公式サイト(オンラインストア)にて確認でき、その際の受け取り方法は店頭受け取りを選択します。
筆者自身、昨年末(2022年12月)に香港に渡航した際に現地のApple StoreにてiPhone14 Proを購入しています。

◆参考:各国のApple公式サイトへのリンク先一覧


…終わりに

「やさしくはじめる」をコンセプトに執筆しました当記事、いかがでしたでしょうか。
アレもコレもとつけ加える内に文字数は増えていき、結果、ポイントを抑えつつもかなり端折った話がある一方で、技適マークの話など海外版を使用する上でしっかりと説明すべき込み入った話もあり、専門的な用語などもあって、分かりづらい部分もあったかもしれません。

今回端折った話や購入方法に関する具体的な流れや体験談などは、また後日お伝えする予定です。
今後も注目していると何かいいことありそうだ、なんとなく面白そうだ、などと思っていただけたのであれば、ぜひTwitter(@MayChang6058)をフォローしていただけましたら幸いです。
また疑問・質問や感想などありましたら、お気軽にDMにてご連絡ください。

ご一読いただきありがとうございました。

※当noteの内容、テキスト、画像等の複製・転載・印刷・再配布・放送・翻訳・販売などを行うことを固く禁じます。


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