62日目「KDハポンでライブをした」


イトウマです。


昨日、1月10日ずっと出たかったKDハポンというライブハウスでライブをしました。

ライブのMCでも話した事ですが、このメイビーダージリンというバンドを組む時に、KDハポンでライブをしたい、KDハポンのようなライブハウスでのライブが似合うバンドになりたい、という話をして、メイビーダージリンは結成しました。

個人的にも大好きなくすりさんというシンガーソングライターの方をなんども見てきた場所であり、尾崎リノさんを初めて見た場所であり、Transit My Youthや崎山蒼志さんを見た事がある会場でもありました。だから出れる事が決まった時嬉しかったし、前々日くらいからそわそわしていました。

しかも、出演のお誘いをくれたのが、お互い今のバンドを組む前から仲の良かった「さよならメデル。」の丈一郎君でした。初めてのKDハポンでのライブを戦友と共に出れるというのはすごく嬉しかっだです。「さよならメデル。」はメンバー3人とも仲良くさせてもらってるし、初ライブの時から何回も観ているバンドなので、一緒にライブができる事が、なんだかすごく感慨深かったです。やっと追いつけそうな気がしました。


そんな嬉しい気持ちの反面、新型コロナウイルスの流行がまた激しくなってきて、関東の方では緊急事態宣言が発令され、愛知県も緊急事態宣言の要請を国にしている、そんな状況でライブに出るのが正解なのか。いや少しでも感染リスクを減らすなら、きっと出ない方が良くて、でもずっと出たかった憧れの場所で、しかもKDハポンさんは感染対策もしっかりやられてて閉店の時間も21時でお客さんもそこまで多く入れないはず(実際に昨日は椅子30くらいに対して10人程度)なので対策はばっちりだけど。

でも、やっぱり出演するっていうのは、なんか社会の動きと反対のことをしているようで少し抵抗がありました。しかも昨日名古屋ではGOLD LUSHというサーキットイベントが開催されていたりして自分も場所やイベントは違えど出演する側なのに無責任に「あれ?」という気持ちになって(きっと対策などをしているのに何も調べずに「あれ?」と思うのは失礼だよな)、今この時期にアマチュアのバンドがライブをするってどういう意味があるのかずっと考えてました。

僕らにはプロのミュージシャンのように、僕らの演奏を待ってくれている人なんていなくて(来てくれた人が元気になってくれる事はあるかもしれないけど)、だから本当に出る意味があるのかライブ会場に向かう電車の中まで頭のどこかで考えました。

でもやっぱりずっと目標にしてた場所だからどうしても出たくて、ちゃんと国の方針の乗っ取って経営(入室時の検温・消毒、21時までの営業など)をしてるお店であるという事で出演することにしました。自分の意思で決めました。自分自身もなるべく消毒をしたり、お店が閉まったら挨拶してすぐに帰り、帰ってからも手洗いうがいをしました。

それと、楽器を持って電車に乗るのが少し怖いです。何か言われたらどうしようとかずっと考えちゃいます。



そんな気持ちで悩みながら挑んだKDハポンでしたが、最高に楽しいライブができました。数日前からずっとソワソワしてたけど、会場に入ったらもっとそわそわしてしまって、二階に上がったら自分が立ち場所を客観視できてしまいそうでずっと一階でうろうろしてしまいました。

演奏中、いい塩梅で自分にも酔ってたし、ちゃんとメンバーも意識できたし、会場を見渡す余裕もありました。緊張も、あの場所で演奏することも、なんなら細かいミスさえ、楽しめました。ずっと嬉しいと楽しいがあって、だからずっとライブができる幸せの中に入れたように感じます。

ずっと観る側として行っていた場所でライブをするとういうのが、こんなにも嬉しいことなんだなぁと改めて思いました。自分がお客さんとして観に行くときは二階に座ることが多くて、でもライブが始まって暗くなるとステージ側からは二階席が全く見えなくなるのが驚きでした。横を見たらすぐ側にいつもより近くにメンバーがいてなんかニヤケてしまいました。そういう初めて演者として出演してわかる事がたくさんあって嬉しかったです。

自分の出番が終わって二階でゆっくり観てる時に、やっとあそこに自分が立ってライブをしていたんだと実感が湧いてきて体が熱くなりました。不思議な感覚でした。

ライブ後も気持ちが高ぶってて、こんなに素敵な気持ちなのを一ミリも崩したくなくて、お酒も飲みませんでした。それくらい素敵な気持ちでした。


これからライブを終えるたびにこんな気持ちになればいいのになぁなんて思いました。でも、細かいミスはたくさんしてしまったのでまだまだ精進です。また呼んでもらえるように、次はもっといい演奏ができるように日々頑張ろうと思いました。



今思い返すと変な不思議な1日でした。

あんなに楽しくて嬉しくて、でもライブ前に悩んだライブは初めてでした。ライブに出ても「アマチュアのバンドがライブをする意味」は分からなかったけど、出れて良かったと心から思えるライブでした。

大好きな場所で、目標にしてた場所だったからこそ、たくさん悩みました。ライブが終わって今、この場所がずっとなくならなければいいなぁ、と思いました。

このライブが成功だった、と言えるのはきっともう少し後。2週間後に誰も新型コロナウイルスに感染していない、とわかってからだと思います。


この先、ライブがやれるのか、なんて分からなくて、もしかしたら昨日のライブを最後に当分の間やれなくなってしまうのかもな、なんて良くない想像してしまいますね。


とにかく、本当にいいライブでした。ライブをしている時は、ただただ楽しくて、一瞬だったけど、長かったです。嬉しかったな、ずっと。


KDハポン

さよなら、メデル。

yawarakai hitotachi

ご来場頂いた皆さま

そして、

メイビーダージリンのメンバーのみんな

本当に本当にありがとうございました。



最後に、2週間後無事にこのライブが「成功」と言えますように。







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