55日目「幽霊失格」


9月17日から9月18日になって丑三つ時より少し前。

愛おしくて抱きしめられたみたいだった、そこには誰もいないのに。

幽霊失格。

大好きなバンドのMVが公開されて、1人しかいない部屋で誰かにそっと抱きしめられるみたいに心がぎゅっとなる。いるとしたら幽霊くらい。悲しいことも、苦しいことも、全部嬉しくなる魔法みたいで、ちっとも怖くない。

触れられないのに、愛おしくなる。届かないのに抱きしめたくなる。

霊感なんて全くないのに、なんだかソワソワして何回も何回も繰り返し再生した。


ずっと大好きで、昨日も今日も明日も大好きで、これから先もずっと大好きでいたいバンド。

振り向いても、遠くを見ても、どこにもいないのに、僕はずっと彼らの姿を感じている。僕が音楽をやるときも、きっと彼らは僕の中に住み着いている。いつまでも呪われているみたいに。作る音楽の中に、ベースを弾く仕草の中に、取り憑かれたように彼らがいる。



僕は彼らの音楽に抱きしめられている。幽霊だから抱きしめられないのかもしれないけど。いつまでも真似していたいと思ってしまう、僕はバンドマン失格。






最後に、メイビーダージリンは10月24日にライブをします。消せるということは、あるということ。メイビーダージリンという"バンド"として。

正式に告知するまでは、このnoteを読んでる人だけの秘密だよ。




踊り場より愛を込めて。イトウマ。




p.s. この文章の意味が分かんない??余計なお世話だよバーカ。




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