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【2020】レビューを始めた理由と今後について

2020年、ありがとうございました。今季から始めたレビュー、全試合とはいきませんでしたができる範囲で1年継続できたかと思います。

続けられたのも、このアマチュアコンテンツの記事を毎回読んで頂き、コメントや反応をくれたみなさんのおかげです。ありがとうございます。

今年最後に、レビューを始めた理由と来年以降について少し書き出しておこうと思います。

レビューを始めた理由

ただのサッカー素人な、いち浦和サポーターの私が始めたレビュー。他にもプロ・アマ問わず良質な情報が溢れる中で、このコンテンツを多くの方に読んでいただき、とても嬉しかったです。ありがとうございます。

私はまるっきりサッカー未経験です。ですが、浦和レッズが大好きでしたし、サッカーの戦術を学んだり、ブロガーが書かれたレビューから学んだ視点で試合を振り返ったり、次の試合を観たりすることが好きでした。

おそらく、初めてそういうコンテンツに触れたのは10年近く前だと思います。学べば学ぶほど、サッカーというゲームの中で何が起きているのか、なぜ起きているのかがクリアになっていく感覚がありました。もちろん、今でもわからないことだらけなのですが。

そして、私が応援する浦和レッズは良くも悪くもサポーターの影響力が大きなクラブだと認識していました。過信かもしれませんが、スタジアムの雰囲気がチームを後押ししたと思える経験を何度もしてきましたし、その逆もまた然りです。

そして2019年。"アジア"という舞台に持っているプライド、タイトルへの渇望。そんな我々の期待と要求に引っ張られるように、無理が効かなくなってきたチームであることを感じつつも急場を凌いでいたクラブはついに限界を迎えてしまいました。

そして、この数年、ひいては10年・20年からその原因を洗い出し、浦和レッズが継続的かつ安定的に、日本とアジアでトップクラスを維持して世界へと歩みを進めるため、その基盤を構築するとした3年計画。

発表された当時はその内容に不安はありつつも、目的達成のために新しいリソースを割り当て、原因や課題を洗い出し、その解決へ計画を策定、実行していく、ということを明言したこの計画は、今までの浦和レッズにはなかったアプローチで、個人的には論理性を感じ、納得感がありました。

今季終了後にリリースされた振り返りも、これまでにないぐらい構造的かつ論理的にレビューがされていて、このクラブは変わろうとしている、ということは強く伝わってきました。

同時に、この計画を進めていくためには、影響力の大きい我々サポーターが理解をしようと努めなければいけないと感じました。なにせ、ミシャが来た2012年では、自陣でボールを繋いでいるだけでザワついていたのですから。笑

もちろん、インプットに加えてアウトプットすることで自分の理解を深めようという考えもありました。それにプラスして、これまで学んでいたことをもとに、サポーターの理解を助けるような発信をしてみようかな、と思い今季から始めてみました。

サッカーは要素や意思決定が複雑に絡む特殊なゲームで、それゆえに"これが正解"という答えはないですし、何より私自身の力量で良質な"正解"に辿り着く分析は保証はできません。ですが、なるべく簡潔で伝わりやすい文章を発信することで、多くの浦和レッズサポーターが3年計画を進めるクラブやチームに対して、しっかり考えてみよう、理解しよう、と思えるきっかけにはなれたら良いなと考えました。

最初はできる範囲で試合からひとつ程度のプレーを取り上げて解説していこうかと思いましたが、3年計画という中期計画、チームが積み上げていく過程にいたシーズンであることを思うと、全体像や構造を試合単位で記録していくほうが重要だと思い、結局マッチレビューという形の発信にしました。

結果的に、多くの方に読んで頂きました。そして何より嬉しかったのは私のレビューを起点に皆さんが自身の考えをコメントしてくれたことです。

チームを戦術的に理解しようと多くの方が考え、その考えを発信し、対話できたことはとても有意義でしたし、こういうサポーターの思考や動き、流れがもっと普通になっていったら良いなと思いました。

今後について

さて、来る2021シーズンですが、引き続き、できる限りの範囲内でレビューを続けていこうと思っています。本業の方もそこそこ可処分時間を使って勉強を続ける必要がある職種なので、「毎試合必ず」というお約束はできませんが、なるべくコンスタントに発信はしていきたなと思います。

リカルド・ロドリゲス監督を迎えた3年計画の2年目。

所感では大槻監督が植え付けようとしていたことに対する継続性は感じる一方で、クラブが振り返りで出していた「ハイブリッド」という言葉にあるように、変化が加えられる要素もあると思います。

いわゆる"ポジショナルプレー"のエッセンスを加えてより主体的にゲームを支配することを目指していくのではないでしょうか。

具体的な要素で考えると、今季最大の狙いとして持っていた縦に速く攻めること、そのカウンターを発動させる基準は少し変わるのではと思います。「相手の秩序が整う前にゴールまで完結させる」ことより「自分たちの秩序が崩れるている状態を避ける」ことが優先されることが予想されます。

ちょうど2012年にミシャがやってきた時のように、「速く前に行けよ」「バックパスするなよ」という空気になりやすい埼スタを鑑みると、我々サポーターはリカルド・ロドリゲス新監督率いるチームが何を狙いとしているのか、何を基準に持ち、何を良しとして局面での選択を行うのかを理解しようと努めるのは、やはり大切なことになると思います。

ですので、来季もそのきっかけとなるコンテンツとなれるように発信をしていきます。

先述のように、今季は私の発信をみなさんに読んでいただけるようになり、コメントではみなさんが意見や感想を発信してくれました。私とみなさんで双方向の対話ができるようになってきていると感じています。

さらにその先として、レビューを起点に意見や感想を発信していただいたみなさんの意見も起点になり、多方向の対話ができるようになったら良いなとも考えています。

このあたりはTwitterでは限界があるので、何か新しい仕組みを作りたいな〜と考えていた年末です。ただのアイデアレベルですので流し聞いておいてください。笑

年が明けたらすぐにやってくる来シーズン。新監督を迎える初年度、補強もそこそこ順調な気がしています。一方で今季を振り返れば、ある程度の時間は必要で相応の苦労もありそうだなと思っています。

ですが、私自身も浦和サポーターのご多分にもれず、ACLでの戦いを切望しています。2022年、アジアの舞台に帰りましょう。

では、良いお年を。2021年もよろしくお願いします!

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