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今だからこそ語りたいエヴァンゲリオン NERVオペレーター・日向マコトの魅力

ミサトさんに片思いしてる地味な冴えないヤツじゃない!

シン・エヴァンゲリオンを観てから1週間経つのだが、DVDでアニメ版と旧劇を見返したりしてしまって色んな考えや想いが浮かんできてエヴァのことしか考えられなくなっている。

中学三年生だった11年前に初めてエヴァンゲリオンを観た時から私は伊吹マヤ、日向マコト、青葉シゲルのオペレーター3人組が大好きで周りのクラスメイト達に「マヤちゃんが可愛い!日向くんが!青葉くんのこのシーンが!」と語っていたが「モブキャラじゃん」と軽くあしらわれていた。


だが、シン・エヴァを観てやっぱりこの3人いいなあってなってTwitterで検索をかけてみたら同じようなことを思っている人が多くて嬉しくなった。10年間抱え続けてきた日向くんへの熱い想いをまとめたいと思う。


日向マコトってだれ?


伊吹マヤちゃんの誕生日は1991年7月11日だということは知っているのだがいざ日向くんについて書こうと思ったらなんと年齢は不詳らしい。誕生日は声優の優希比呂さんと同じなので2月13日で、ミサトさんより年下でありマヤちゃんよりは年が上なような気がするので25~28歳くらいだと推測できる。誰やねんという人に向けて説明すると「パターン青、使徒です!」ってよく言っている髪型はオールバック 、メガネを掛けた好青年である。

24話でカヲルくんとシンジくんが戦っている時にミサトさんに本部を自爆させる指示をされ、「いいですよ、あなたと一緒なら」と告白したり、ミサトさんのために極秘資料を集めたりハッキングしたり、旧劇で補完される際にはミサトの姿をした綾波を抱きしめながらL.C.Lへと還元されていった、ミサトさんに片思いしてる人だ。ミサトさんに恋心を利用された、哀れなキャラというのが世間的な日向くんへのイメージであると思うがそこに一石を投じたい。

ミサトさんとの"トレンディで切ない"関係


ミサトさんに恋心を利用されただけではないと思う。というかそれは本人も分かって受け止めていたのではないか、という考察が沸き起こるのはアニメの25話。ミサトさんの心理描写が書かれているシーンがどうも単に利用されていたというだけでなくどうも肉体関係があったのではないかと疑いたくなるのだ。刹那的な快楽を消費するためだけに男を利用しているだけ、というミサトさんの心の声の後に「だから誰とでもいいんですね。」と意味深なセリフがある。

↑貞本エヴァだとミサトさんと一緒に遅刻してきてる(怪しい)

そこ にプラスして旧劇の補完の描写。この時の彼の表情が怯えていたので他の人の彼についての考察を見たら「こんなことをあの人はしてくれるはずがない」という気持ちが見て取れる、と言っている人が多勢であるが、自分的にはそれはちょっと違うのではないかと思う。冬月やマヤなど単なる片思いや憧れで補完されていった人たちは「好きな人が現れてくれた」という気持ちが補完されることの恐怖を上回るほど強いから嬉しそうな表情を浮かべながらL.C.Lに還元されていったのであって逆にリアルで関係があれば単純に補完されることの恐怖の方が強く出るのではないか。(21話以降一緒にいるシーンが多いし台本にも恋人同士に見えるとか書いてある)。

↑24話台本。


↑やたら肩に手を置きたがるミサトさん(怪しい)

25話での「だから誰とでもいいんですね。」というセリフからミサトさんが自分を利用していることは分かっているように思える。更にミサトさんの心中には加持という男の存在が大きくあって、敵わぬことを知りながら愛する女のために協力し関係を持つ、、、というなんとも言えない切なさ。『東京ラブストーリー』のカンチとリカみたいでつらい(話は全然違うが)。


日向くんがさながらリカというところだろうか、リカはカンチのことが大好きだけどさとみのことを大事に思うカンチも含めて好きなのだ。ミサトさんはカンチ同様に初恋の人である加持をを忘れられなくて、そんなミサトさんを日向くんは好きなんだなと思うと切ないけどそんな風に心は縛れない♪、、、という感じで二人の関係性に胸が締め付けられる。


ミサトさんの特殊な生い立ちからコミュニケーションの手段が崩れてしまっているから男に性的な関係を匂わせることしかできない、という風に受け取ることもできるが、そうでなくとも人の心はそう簡単に割り切ることはできないのだ。両思いだから付き合うとは限らないし、付き合っていなくても恋愛感情がなくても関係を持つこともできる(カンチ、〇〇〇しよう!的な)。


エヴァが放送された90年代は豊川悦司、常盤貴子出演の『愛していると言ってくれ』や先ほどから先述している鈴木保奈美、織田裕二出演の『東京ラブストーリー』といったいわゆるトレンディドラマの再盛期であるから登場人物たちの中にトレンディさが感じ取れるのはそういった大ヒットドラマのエッセンスも組み合わさっているのではないかと思ったりする(人間関係が狭いコミュニティの中でぐちゃぐちゃしてるところとか)。上司と部下という関係を超えたものがあるのだが自分の気持ちは報われないということに気が付いている、そんな切ない人が日向くんなのだ。


というかシンプルに見た目がかっこいい一途なイケメン



正直中盤の作画は微妙なのだが24話で「ここを自爆させるんですよね」というセリフを言っている時の横顔は眼鏡をはずした時の顔を想像させるし、旧劇でのなれた銃の取り扱いを見るとかっこいいなと普通になる。そして優希比呂さんの高めの声がこの日向マコトというキャラの魅力をさらに引き立てる。そこに利用されていると分かっていながら尽力し、一途に一人の女性を愛するという人間臭さが加わることでますます主要メンバーたちに負けない輝きを放っている。

↑シンプルに見た目がかっこいい

#エヴァンゲリオン #日向マコト #葛城ミサト #碇シンジ #NERV #モブキャラ愛を語る #裏方 #東京ラブストーリー #アニメ

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