皮膚むしり症について
私はどんなに忙しくても疲れていても体調が悪くても、日曜日の夜にはマニキュアを塗らなくてはなりません。
お洒落に命をかけている訳ではありません。塗らなくていいのなら、時間と労力を割いてまで塗ろうと思いません。
それにも関わらずマニキュアを塗らなければいけない理由は、地爪がボロボロでとても人様には見せられないからです。
「皮膚むしり症」をご存知でしょうか。
身体疾患や皮膚疾患でないにも関わらず、自分の皮膚をむしることを辞められない症状です。
タレントの有村藍里さんが告白されたことで、私もその名称を知りました。
私は幼少期から爪弄りを辞められませんでした。
爪噛み癖という言葉はよく聞きますが、私の場合は噛むというよりは、二枚爪や爪周辺の皮膚を剥がす行為がメインでした。
皮膚むしり症を知るまでは、自分の症状を爪噛み癖だと認識していたのですが、なんだか違和感がありました。
そんな時に有村さんが皮膚むしり症を告白されたことで、私も同じだ、と長年の違和感が解消されました。
有村さんが告白されたことによる反応も多く、私は自分と同じ症状で悩んでいる方がたくさんいらっしゃることを知り、少し安心しました。
辞めようと思ったことは何度もあります。
でも決心が続くのはせいぜい1ヶ月程度で、せっかく爪が綺麗になりかけてもボロボロに毟ってしまうのです。
血が出ることも多々あります。最近ではピンセットを使ってまで細かい部分を弄ってしまい、なんだか症状がエスカレートしている気がします。
周りの皮膚が傷ついている状態なのであまり良くないのかもしれませんが、私はマニキュアを塗ることでボロボロの指先を隠しています。
マニキュアを塗れば、パッと見、指先がボロボロであることは目立ちません。
心療内科を受診した方がいいのかな…と思っていますが、行く決心がつかず今に至ります。