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4-5 お腹の赤ちゃんの声が聞こえた!ー赤ちゃんの言葉に耳を傾けることー

1 妊婦さん限定ーお腹の赤ちゃんとの神秘的な会話ー

お腹の大きい妊婦さんが、にこやかに大きなお腹に話しかけている姿。
それこそ妊婦の象徴的な姿だと思います。
胎教と評されることもあるこのコミュニケーションですが、
決してお母さんが一方的に話しかけているのではありません。
赤ちゃんからお母さんに様々なことを語りかけ、はっきりとした会話が成り立つこともあります。
それは、妊婦だけが味わえる、とても不思議で神秘的なコミュニケーションです。
そんなお腹の赤ちゃんとの会話について、書いてみます。

2 「私」ではない思いは「赤ちゃん」の思い

妊娠が分かった時、とある方から頂いた言葉があります。それは

「これからは、あなたではない人があなたの中にいます。
『あなた』ではない感情が出てきたのなら、
それはお腹の中の赤ちゃんの感情です。」

なるほど、と思いつつも、
「私」ではない感情が本当にあるのか、半信半疑でした。

3 「赤ちゃんの声」が聞こえた瞬間

しかしその瞬間は、突然、そして明確にやってきました。

ある日、我が家にパートナーの友人が3人ほど遊びに来ていました。
その友人とは初対面だった私。
はじめまして〜と、挨拶をしつつ、楽しい時間を過ごしました。
そして妊娠を伝えると、みんな一様に大喜び。
「おめでとう!」と大いに盛り上がりました。

といっても、妊娠した、ということがまだまだ気恥ずかしい私。
まだ妊娠3ヶ月なのに、すでに膨らみ目立ち始めたお腹も
やっぱりこそばゆい。
それにまだ職場に行く日も多かったので、
妊婦モードにもなりきれない。
「赤ちゃんいるんだねー!なんだかすごーい!」
と声をかけてもらっても、
「ありがとう」と言いながらも
膨らんだお腹が目立たないように、
反射的に引っ込めていました。

「私」ではない感情が伝わってきたのは、その時でした。

その感情とは、なんだかすごく不満な気持ち。
言語化すると
「そうじゃないのにー!!」
と言われているかのよう。
突然、別の感情が私の感情に割り込んできたような感覚です

その時は驚いて何もできませんでしたが、
一人になった時に、改めて
その声に耳を傾けることにしました。

4 「私はみんなに撫でてもらいたいの!」

その日の夜、静かな場所で一人っきりになった時、
もう一度その声を辿ってみました。

「さっきの気持ちはなあに?どうしたらいい?」
するとはっきり伝えられる
「私」ではない感情。むしろ要求。

「お腹が大きいのは、みんなに私のことを見て欲しいからなの!
だから引っ込めないで!」
「私はみんなに撫でてもらいたいの!ちゃんと撫でてもらって!」

確かにその時は、妊娠3ヶ月で、あかちゃんの大きさは標準でしたが、
妊娠5ヶ月くらいに見間違えられるほどの出っ張りようでした。
現状と、「私」ではない声が言うことが、ぴったりと合致しました。

「そうだよね、お母さん、恥ずかしがってごめんね」
「明日はナデナデしてもらおうね」
と約束しました。

5 そして、ご満悦な感情

そして次の日、宿泊していた友人のお見送り。
お見送りの時、今度は赤ちゃんの存在をアピールしてあげるように、
今度はちょっとお腹を突き出し、
「今度は一緒に遊んでもらおうねーまたねー」と
お腹を撫でてもらいました。

するとその瞬間、
なんとも言えないご満悦な感情、
満足げににっこり笑う表情が、私に届けられました。
お腹の赤ちゃんとともに、私自身もとても幸せな気持ちになりました。

この一連のコミュニケーション、
お腹から伝えられる「私」ではない感情は、
「気のせい」ではなく、かなり明確なものでした。
またその感情は「嬉しい」「悲しい」といった単純なものではなく、
いつどうやってほしいか、どのようにしてほしいか、と
かなり詳細な思いでした。

この頃の赤ちゃんの大きさはわずか@@センチ程度。
それなのに、私たち大人同様の感情があり、
正確にコミュニケーションが取れることに驚きました。
かのこが生まれた今、このような母子のコミュニケーションはありません。
まさに妊娠中だけの神秘体験でした。

6 お腹の中からコミュニケーション上手にー理解してもらえる安心感をー

突然に赤ちゃんの声が聞こえた時、
気のせいだと思わずに、声の存在を認め、
あとでゆっくりその声に向き合い、
結果、私もお腹の赤ちゃんも、とても幸せな気持ちになりました。

けれどももし赤ちゃんの声に耳を傾けることをしなかったら、
どうだったでしょうか。
赤ちゃんは
「せっかく話しかけているのに、私のことは何も聞いてくれない」
とふてくされてしまい、
その後、話しかけてくれなくなってしまったかもしれません。

そのように考えると妊婦さんにとって赤ちゃんとの会話は、
冒頭に書いた
「お腹の大きい妊婦さんが、にこやかに大きなお腹に話しかけている」
一般的なイメージとは異なってきます。
妊婦さんが一方的に話しかけるだけのではなく、
同様に赤ちゃんの声に耳を傾ける時間でもありました。


おなかの赤ちゃんが、
お腹の中にいる時から自分の気持ちを伝える喜びを知ってくれたら、
自分の気持ちは伝わるものだという確信を得ていてくれたら、
自分は常に理解され、守られる存在だと知っていいたらどうでしょう。
生まれてからも人とコミュニケーションをとることが上手で、
安心感に基づく強さを持った、勇気がある人になるのかもしれません。
また自分のことを理解してくれる人が必ず存在するという安心感に軸足をおき、
ダイナミックな人生を歩んでくれるのではないかと想像します。


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