見出し画像

第6回(6/1)ステレオタイプという不十分さ―マス・メディア論の展望―

0、導入

ネーネーズ「黄金の花」

本日の講義の流れ
1、前回の復習
2、小テストのリプライ
3、ステレオタイプを知る、気がつく

小テスト、遅れて提出する場合、再提出する場合は、Q&Aに。

1、前回の復習


動画および前回のnoteをご覧ください

2、小テストのリプライ

鋭い切り口
「・僕は「ヤンキーについて」を考えました。 僕は、ヤンキーの対象は同じ人なのに、質問1ではマイナスな印象を、質問2ではプラスな印象を思い浮かべました。 僕は「問い」に踊らされたのです。「問い」というのは、ある種人の脳を操作できるツールなのかなと感じました。 逆に考えると、「問い」というツールをうまく駆使できるようになれば人生を好転できる可能性も上がるなと考えました。 相手から吐かせたい「解」があり、その「解」から逆算して「問い」を投げる。 (↑忘れないでおきます。)」

大学講義の受け方
「自分以外の人の意見を見て、不安になったけど、正解がないことを思い出した。というコメントに対して、大学の講義は「考え、そして深める」ということを目的としている。と先生が言っていたのがとても心に残った。
「皆のコメントを見ていると、自分のとは全然違うなと不安になりましたが、自分が言った答えもしっかり書けていると思うので、自分の解答に自信をもちます
・「毎回、5分間のほとんどを他の人のコメントを見て感じたことを話してしまっている。 この授業を通じてこれほど他の人と意見を深めることができると思っていなかったし、授業を受けるたび考え方が少しずつ変化するとは思わなかった。多方向から物事を捉えられるようになったと思う。」
大学講義受け方の上達
【教育者は、教えるのではなく問いを投げかけるべきだ。】 僕は、「教育者は、教えるのではなく問いを投げるべきだ。」と考えました。 この講義を受けて、僕はマス・メディアについて思考し続けています。 それは確実に先生の問いかけの数のおかげです。(ありがとうございます) その数が増えれば増えるだけ思考の数が生まれます。 そして思考すればするほど、独自で問いを立て、思考するようになります。癖がつくとでも言うのでしょうか。 そして思考するようになれば、現実世界(自分ごと)に落とし込むことができます。 つまり、思考しなければ現実世界(自分ごと)に落とし込むことができないので何の身にもなっていないのです。」
「・だんだん5分間では話したりなくなってきたので、もっと自分が感じたことや意見を簡潔にまとめていくことを自分への次の課題にしたい。」 
「・私は現在大学三回生だが、この講義は一回生が多いことを知り、とても驚いた。この間まで高校生だった後輩がこのような状況下であるにも関わらず、私達先輩を遥かに超えた重要な考えやまとまった意見を発信しているからである。私も負けていられないなと感じた。」
見た目で判断されること
生き方(ヤンキーちゃんのお話)
「ヤンキーのお話はとても面白かったです。僕はヤンキーという風に思われているけれど、実際はとても個性的な子という考えになりました。」
→そういうこと。ビックバルーンコンセプトです。
「ヤンキーと言われていた者です。(中略)自分を否定せず、自分を好きでいて、自分を大事にしようと思います。」
→大事なこと
大学の講義と生き方
「自分らしく生きるのも大事かもしれないけど、それだけでうまく生きていけるのかが気になるし、私は、人によって意見を変えて、あまり敵を作らないように、周りの目を見て生きてきたつもりだけど意外と自分を持った方が気が楽なのかなと思った。」
→これから社会は変わる。自分を持たないと、どんどん自分を失う。ファッション、思想、健康、自分を持った生き方で。
自分の考え方に自信を持てるようになりました。最近はこの授業のことをメディアの授業というよりも人間として大切なことが学べる授業だと思い始めています。
→大学講義はこういうもの

3、質問への回答

SNSの誹謗中傷についての考えを教えてください。
→極論ですが、誹謗中傷の次元にいる人とは、違う世界に生きてください。
誹謗中傷にフォーカスすると、表現の自由を狭められます。
SNSは人を勇気付けることもあります。そちらにフォーカスしてください。

なぜ視聴率が重要視されなくなったのですか?
→理由のひとつが、収入のあり方がかわった方です。

例えば先生方も僕たち生徒に90分の授業で伝えたいことを先生たちのフィルターにかけて僕たちに伝えているのではないでしょうか。
→その通りです。「マス・メディア論」を樋口のフィルターにかけて、「人生論」みたいな「マス・メディア論」をしゃべっています。フィルターは悪いことではありません。意識することが大事です。

4、ステレオタイプ〜ウォルター・リップマンの理論〜

ウォルター・リップマン
アメリカ人(1889-1974)
『世論』(1922)
新聞記者
ハーバード大学出身、エリート
ウォルター・リップマンの思想
大統領のアドバイザー
「大衆は自分が考えていないことでも、あたかも自分が考えたかのように錯覚させられてしまう。従って為政者による世論操作はいとも簡単にできてしまう

『世論』:ステレオタイプとは
ステレオタイプとは
もともと溶かした鉛を型に流し込んで作った版のこと
版で印刷したように類型化されたものの見方や表現を意味する言葉
リップマン以後文化的な先入観や偏見を含む社会科学的概念となった。
われわれが見る事実はわれわれの置かれている場所、われわれが物を見る目の習慣に左右される。(中略)
われわれはたいていの場合、見てから定義しないで、定義してから見る。外界の、大きくて、盛んで、騒がしい混沌状態の中から、すでにわれわれの文化がわれわれのために定義してくれているものを拾い上げる。そしてこうして拾い上げたものを、われわれの文化によってステレオタイプ化された形のままで知覚しがちである。(第3章「ステレオタイプ」・第6章「ステレオタイプ」)
『世論』:ステレオタイプとは

ヤンキーちゃんのお話
そこに当てはめると?
ヤンキー=怖い、乱暴、反社会的など
実際は?
「ヤンキー=怖い、乱暴、反社会的など」
見たことある?
私たちのヤンキー感はどこから?

5、小テスト

1、リプライで感じたこと、自分の意見
2、5分スピーチの内容
3、今日の講義で感じたことなど
4、質問など
5、コロナの報道とステレオタイプ

よろしければサポートお願いいたします!サポート頂いた資金は、次の旅の原資にし、また楽しい情報をお伝えさせていただきます!