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11-7 無になれる作業を、早朝の落ち葉掻き

1 明け方に起きて、痛みを逃す

不思議な前駆陣痛の後、2時間くらいは眠ったでしょうか。
お腹の痛みで目が覚めました。
午前4時くらいにはいよいよ布団で寝ていられなくなり、
ひとりリビングルームへ。
スマホのメッセンジャーを見ると、宮川さんも30ー1時間おきに
オンラインになっています。
私の連絡にすぐ対応できるように、宮川さんもスマホを片手に、
熟睡されていないようでした。
ありがたくもあり、少し申し訳なく思いました。

夜中の4時。

さて何をして時間を過ごそうか。

少しおなかがすいています。
宮川さんには、出産直前は何を食べてもOK!と言われていたことを思い出し、
リンゴをむいて食べました。

2 宮川さんの電話ー「無になれることを」ー

午前5時くらいになり、そろそろ連絡してみようと宮川さんにメッセージ。
すると宮川さんからすぐに電話がかかってきました。

電話するほどでもないかーと思ってメッセージを送ったけれど、
宮川さんの声を聞けて、やっぱりホッとする私。
「5時になるまで様子を見てくれていたんやろうなー、と思って^^」
と言われ、もっと甘えて早くに連絡してもよかったのかなあーと考える。
でも私にとって、宮川さんがスマホの向こうで待っていてくれるって思うだけで、十分心強くいられるのです^^!

前駆陣痛でお腹いたいです、というと、
「何か無になれる事をしてね。たとえば編み物とか」
というアドバイス。

無になれることか。
たしかに何も考えずに手を動かしていたい気分!

3 早朝の落ち葉かき

「無になれる仕事」と思い、すぐに頭に思い浮かんだのは、
家の周りの落ち葉掻き。
木に囲まれた我が家は、秋から冬にかけて、毎日落ち葉でいっぱいになるのです。

明るくなったら落ち葉掻きをしようと思いながら、
横になって腰を温めたり、本を眺めたりして、夜が明けるのを待ちました。


明け方は私が一番好きな時間。
キンと冷たい空気、白ばんでいく空、空気が清浄で、もっとも贅沢な時間です。

山沿いの冬の朝は遅くて、7時になってやっと明るくなります。
7時半になり、いよいよ行動開始。
ちょうど落ち葉もたまっていたので、
1時間半、もくもくと落ち葉掻きをしました。

ちなみにこの落ち葉掻き、私が一番好きな山の仕事です。
仕事の前はめんどうだなぁって思うけれど、
始めるとものすごく集中できる。
そしてなぜか気持ちよくなる。

家の中の掃除なら「汚れたものをきれいにする」としか思いませんが、
落ち葉掻きをしていると、
「この世をきれいにさせていただいている」
と感じます。
木は葉っぱを落として土を作る。
その土がまた次の木の栄養になる。
そしてその木は虫や鳥や動物の住処になる。
落ち葉掻きをしていると、
その大自然の大きなサイクルの一員になれたような気がするのです。

普段はこういう、ちょっとスピリチュアルなことを思ったりはしないのだけど、
落ち葉掻きなど自然に接するお仕事をしているときは、
「お仕事をさせていただいてありがとう」と思います。

4 いよいよ本格的なおしるし

ゆったりした朝の時間を過ごせた私。
いつのまにか起きていた享ちゃんは、
私が黙々と落ち葉掻きをしているのを、声をかけずに見守ってくれていました。

そしてトイレにいくと、また出血が。
血液というよりも、ともかく粘度の高い、どろっとした血です。
なんだか片栗粉に血をまぜたような、どろっとした血液です。

宮川さんにメッセンジャーで連絡をすると、典型的なおしるしとのことでした。

いよいよ出産なんだなぁーと思いながら、
享ちゃんと本当に本当に最後かもしれない2人だけの朝を
コーヒーやお茶を入れたりして楽しみました。



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