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11-4 「自分を一番に考えて」ーお産で気がつく思いクセー

1 宮川さんとの連絡

出産予定日の翌日の7日は、
宮川さんと会う予定はなかったものの、
ずっと連絡をとりあっていました。

宮川さんには、
「宮川に会いたいって思ったら、いつでも呼んでくれたらいいからね。
私の仕事は融通がきくから、遠慮なくね」
と声をかけてもらっていました。

朝8時頃以降、前駆陣痛の痛みはほとんどありませんでした。
けれどもこれから私の体がどんな風に変わっていくかは、全く未知の世界。
とりたてて不安ではないけれど、
安心感が安産につながる。
だったら宮川さんに会った方がいいのかな?

宮川さんを呼ぶか、ひとまず呼ばずに様子を見るか。
若干迷いましたが、
どうしても会いたい、というほどでもなかったので、
ひとまず7日は、スマホで連絡を取り合うことにしました。

2 「自分のことを一番に考えて」

といえども、やっぱり初めてのお産。
宮川さんに会いたい、来てもらいたい、って思ったら、
どのタイミングでお願いしたらいいのかな?
今日の宮川さんのお仕事のご都合は?

そう思って、
宮川さんに「今日はどのようなご予定ですか?」と尋ねました。

ちなみに。
仕事の予定を聞くことが失礼なんじゃないか、ということはさておき、
そもそも私の出産予定日前後、宮川さんのお仕事は、
私の出産を最優先でスケジューリングしてもらっています。
ですので、私の希望が、宮川さんのお仕事予定。
私が宮川さんに会いたいといえば、
それに合わせて宮川さんが予定を組んでくれるのです。

宮川さん、7日の予定を教えてくれた後に、そっと一言。

「まやさん、迷惑がかからないようにって私の都合を気にしてくれているけど、
会いたかったら会いたいといえばいいし、自分がしたいようにしたらいいんだよ。
遠慮せずに、自分のことを一番に考えて」

頭のなかで、ピシピシとスケジュールを調整していたわたし。
宮川さんに
「自分がしたいように」
「自分のことを一番に考えて」
と、不意にかけられた意外な言葉にびっくりしてしまいました。

私、自分のしたいようにしていなかったのかな?
自分のことを一番に考えるってどういうことだろう?
迷惑だと思わないこと、遠慮しないことってどういうこと?

はたと自分の考え方を、立ち返る瞬間になりました。

3 したいことをする勇気ーお産で思いクセに向き合うことー

不意にかけられた、宮川さんの諭すような言葉。
はたと立ち止まるものの、じっくり考えることはなく、
「はい、そうします、ありがとうございます^^」
と元気よく答えていました。

そして出した結論は、
「迷惑はかけないに越したことはないから、
やっぱり宮川さんの予定を聞いてきめよう!」
ということ。結局7日は電話のみのやりとりになりました。

お産を終えて、このやりとりを振り返ると、
「いつでも宮川さんに連絡をしてもいい」という安心感もあってか、
私はスマホのやりとりで十分でした。
そしてキョーちゃんとあちこち行けたことが、良い時間だったと思います。
心残りはありません。

けれどもお産が終わった今になって、その言葉の力を感じます。

「空気を読む」とか「読めない」とか、
ともかく周囲に気を配ることを求められる現代社会。
何年も何十年も、ずっとそうやって生きてきました。

けれどもお産は人に気を遣ってなんてできないもの。
命を生むという行為は、遠慮をしている場合ではなく、
ありのままの自分がもとめられること。
つまり、自分の心が最優先されること。

あなたはどうしたい?

ごくシンプルな問いかけに
明確な答えを積み重ねることが、
自分の人生にしっかり向き合い、
大きく羽ばたくことになるのだろう、
人に遠慮するのではなく、
自分の人生を生きることになるのだろうと思いました。

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