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演歌バッグへの道 1

実はすでにバッグは購入して、毎日清々しく演歌歌っているのですが、購入までのあれこれを思い出しながら書いていると、いつまでたっても終わらないので、ひとまず第一部を公開します。
あ、演歌バッグってなに?という方は、名付け親あきやさんのnoteをご覧ください。

チャンスはピンチ

まずは自分語りから。
2年前。仕事に大きな変化がありました。ざっくり言えば、昇進。喜ばしいことなんだけど、寝耳に水というか、身に覚えがないというか、棚からぼた餅のような昇進。しかも、自分の専門外の部署に異動で、専門知識や技術のある方々の中に、ずぶの素人が上から放り込まれる状況。
ぷぷぷ、ぷれっしゃーー。
そして、私にこの部署を割り当てた上司が言った言葉が、
「チャンスはピンチだぞ、がんばれ」
え?「ピンチはチャンス」ですよね?それ。思わず訝しげな顔をした私に、もう一度、「チャンスなんてものはだいたいピンチだ。私は君にチャンスを与える。そのピンチをどうにか乗り越えなさい。」とご丁寧に解説してくださいました。ひえぇー。承知いたしました。(なにを?)

それからというもの、上司の言葉どおり、ピンチをギリギリのタイミングで乗りこなす、荒波サーフィンのような日々。(現在進行系)
家に帰ると仕事とは別のことで頭をいっぱいにしたくて、ファッション系のYouTubeを見るのが一番のストレス解消法でした。

そして爆買い(自分比)

昇給した分の給料は、すべて買い物に使いました。持っているのが怖すぎて、貯金とかできない。(不正なお金をあっという間に使ってしまう人の気持ちに近いかもしれません。もちろん私のは不正なお金じゃないんだけど、分不相応な給料を貰っているという気持ちが拭えず。)YouTubeにあるような爆買い(仲里依紗ちゃん気持ちいい)には足元には及ばないものの、休みの日はランチでお酒を飲んでほろ酔いで買い物する日々。(これ、文字にすると相当ダメ人間だな)
tabiブーツも、そうやってほろ酔いで買いました。(ちなみにその日は6月で、サンダルを買いに行ったはずなのにブーツを買ってるいい加減さ)
そして、いざtabiブーツで出かけたら、痛ぇ……となり、前回noteに書いたとおり草野さんの記事から自問自答ファッションに辿り着きました。
ストレス解消の適当買い、あんまり良くないよなぁ、と思っていたところだったので、これを機に、自分のファッションをじっくり見直してみることにしました。

バッグは自己紹介

自問自答ファッションのあきやさんの言葉で、まず一番刺さったのが、
「バッグは自己紹介」です。私のバッグは自己紹介になっているだろうか。
否!

仕事柄、PCと資料を持ち歩かなくてはいけないので、とにかく身体に負担がないもの、と思って、ノースフェイスのリュックを背負っていました。
私はまったくアウトドア要素のない超インドア文化系人間です。
仕事も、どちらかと言えば「私、センスあるんです」ってことをアピールしていかなきゃいけない仕事。
ノースフェイス、全然自己紹介になってないよ!
ということで、仕事に使えて、自己紹介になるバッグを探し始めました。
条件は、
・13インチのノートPCとA4の書類と冊子が入るもの
・コンサバじゃないもの(無難な人、と思われたくない)
・相棒感のあるもの。
今持っているリュックは、自己紹介になっていないということもさることながら、相棒感が弱い。一人でいろんなモンスターと戦わなければならない仕事の場面で、できれば心強い相棒になってくれるものがほしい。

Maison Margiela Glam Slam

探し始めてすぐ候補になったのが、マルジェラのGlam Slam ミディアム。

ペットのようにフカフカしていて、ぬいぐるみのように抱っこできる形、疲れた時には枕になるというコンセプト。抜群の強い相棒です。
さっそく、試着に出かけました。
鏡の前に立ってみると・・・あ、ここにいたんだ、待たせたね。と言い出したくなるようなしっくり感。でも、PC入るかなーと考えていると「お荷物、入れてみてください」と優しい提案をしてくださる店員さん。
お言葉に甘えて、入れてみる。PC、ギリギリ入る。が、PCを入れると、その他のスペースがほとんど残らない。無理に詰め込めば入りそうだけど、ちょっとそれは辛いです。というバッグの声が聞こえる。相棒に無理させるわけにはいかないなぁ。と考えていると、同じGlam Slamでもトートバッグならもっと荷物入れやすいですよ。とトートバッグを持ってきてくださった。
なるほどたしかに、形が四角い分、荷物が入れやすい。使いやすさを考えたら、これだなぁと思いながらも、心にポエムが湧いてこない。
そうか、私は、Glam Slamを持つなら、持ち手に手を突っ込んでクラッチバッグみたいに抱っこしたかったんだ、ということをここで初めてはっきり認識しました。
これは、試着しないとわからなかったこと。店員さんにお礼を言って、ショップをあとにしました。
ちなみに私が試着したのは両方ともミディアムで、内容量を考えたら、ラージという選択肢もあるのですが、低身長の私がラージを持つと、明らかにバランスが悪くて、買うならミディアムということもわかりました。

そして結局、今使っている演歌バッグはマルジェラではありません。
この後、相棒と運命的な出会いをするのですが、その話は次のnoteで書こうと思います。


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