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爆龍王ダイナボルトが滅茶苦茶すぎる

この競輪選手のコスプレみてえな姿をしたイカれたトカゲは「爆龍王 ダイナボルト」。
火・光の2文明と9500とかいう中途半端なパワーを持つやけにムキムキなトカゲです。
チームボンバーのマスターであり、仲間を呼び出すマジボンバーの力を操り戦います。

このクリーチャーの特徴として一般的に挙げられるのは嘘みたいなスピードです。
皆さんお馴染みチャバネゴキブリも腰を抜かして泣きながら敗走するレベルの超スピードで大地を駆け回り、なんでもそのスピードで解決します。

背景ストーリーにおいてその傾向は強く現れています。
例えば彼は十王篇にて、産まれて2秒で目の前にいたゴリラをぶん殴って大暴れしています。
王来篇では皆さんご存知、レース一本で戦い抜いたディスペクター「DS電融 ザ=デッドNEXT」にレースで勝利し、倒しました。
そんなことから、ダイナボルトといえばその速さだと思う人が多いかと思われます。

しかし、このダイナボルトというクリーチャーにはひとつの忘れてはならない問題点があります。
それは、1人では何もできない赤ん坊であるということです。

カードの能力を見ると分かりやすいのですが、仲間を呼び出すW・マジボンバー以外に目立った能力を持ちません。
実際に使用する上での強さも結局のところ「ドラゴンズ・サイン」や各種革命チェンジ持ちクリーチャー、マジボンバーの出力先となるクリーチャーなど他のカードに大きく依存します。

このカード単体の能力はどうかと言えば、ピーカブ並みのスピードとザガーン並みのブレイク数、サルーエル並みのパワーを持つだけの一般クリーチャーです。

背景ストーリーで1人凄まじい勢いで駆け抜け戦い抜いたクリーチャーなのですが、それすらも嘘のように見えるスペックをしています。
おそらく背景ストーリーにおいては仲間に影からコッソリと援護させてドーピングしていたのでしょう。
そうでなければ、あんな1人では無味無臭無職のトカゲ野郎があんなアホみたいなスピードを発揮できるはずがありません。

一応擁護しておくと、ダイナボルトの真価は優秀な仲間と組んだ時にこそ発揮されます。
ミラダンテに革命チェンジさせれば召喚制限をかけながらT・ブレイカーになれますし、プチョヘンザになれば場のクリーチャーを一掃できます。
しかしながら、これらの使い方の場合、ダイナボルトである必要が一切ありません
よってW・マジボンバーを活かす必要があります。
具体的な構築についてはここでは触れませんが、コスト6以下のクリーチャーはかなり広範であるため意外にも色々なクリーチャーを出すことが可能です。

彼のように他のクリーチャーが強くなればなるほど強くなるクリーチャーは多いので、種族や能力を上手く生かし、それらと差別化しながら使っていくことは充分に可能でしょう。
決して弱いカードではないどころか、簡単に盤面を広げることが出来る面白いカードであるため、出来ることを上手く活かす構築力が求められるでしょう。

これが、カードスペックと背景ストーリーが乖離しすぎた哀しきクリーチャー「爆龍王 ダイナボルト」なのです。

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