歌酔曲vsKフォーク~感想、のようなもの~

開催の発表は追加公演の中野サンプラザで。ウツはタイトルと日時、会場を告げ
「配信もあると思うんで」
と続けた。
そうして、18日。SF Rock Station 2020のオンエア当日、配信の告知があった。

年忘れ!!歌酔曲vsKフォーク~ハタシテ?ドチラが勝つでショー~
忘れないうちにチケット買わなきゃ、と思っていたらニコ生プレミアム会員は全編無料で視聴できる、とのこと。

え?
じゃなくて
え゛?
いいんですか?
ホントにホントに?

直前になって、実は有料なんです、と言われたら、あぁ、やっぱりねー、と財布の紐を緩める準備はできていた。
が、行動に移す機会は訪れず。

当日、12月29日。
みっこちゃんこと小室みつ子さん、そして坂西伊作氏の誕生日。
この日の昼、(非FANKSの)ニコ生プレミアム会員へ"見てみませんか?"とツイートを投稿したのだけれど、テレビの歌番組でのTM NETWORK以外に何の予備知識もなくアレを見たら面喰らうだろうな、と少々反省。もっとも、件のツイートは拡散されなかったので"実害(?)"はないと思われホッ。
とはいえ、パフォーマンスのクオリティは高い。"BASSを弾く野村義男"が見られる貴重な機会でもある。なのでお勧めするにやぶさかではない。
でも、やっぱりハードル高いかなぁ(どっちやねん!)TMのヴォーカルのウツが、わきわきしながら「和気あいあい」とか云ってんだぞー。

ということで、リアルタイム視聴のみ(え、と、タイムシフトはまだ見てないってイミね)の時点での感想、です。
セットリストは、同一マガジン内の別ノートにあります。

このノートでの呼び方をここで書いておく。
宇都宮隆→ウツ
野村義男→よちをさん
松尾和博→バンちゃん
nishi-ken→nishi-kenさん
木根尚登→木根さん
中村修司→修ちゃん
山本英美→英美くん
小室哲哉→哲哉さん

定刻を5分ほど過ぎた頃、マーチ風の"Get Wild"にのって、ステージ中央奥のドアから7人が登場。よちをさん→英美くん(この方の呼び方はいまだに"ひでみくん"なんである)→nishi-kenさん→修ちゃん→バンちゃん→木根さん→ウツの順。ウツは高校球児ほどではないにしろ、元気に手を振ってたのがかわいいというか微笑ましいというか。
音が耳に入ったのがよちをさんの姿を見るより先だったので、マーチングバンド(あるいは鼓笛隊)として入場するのかも……なんて思ってゴメンナサイ。
ステージ上のセットは基本UTSU Bar。下手側の奥に卓袱台があったりして。

ステージ上手側が歌酔曲チーム。衣装はいつものアロハシャツ。ウツはパナマ帽をかぶっています。
一方、下手側のKフォークチームは思い思いの衣装。木根さんのジャンパー、クセが強いです。キカイダーとか平成以降のウルトラマンを思わせる色使い。
ご挨拶からのメンバー紹介。
Kフォークチームは青がチームカラーということで、"すいーつぽてと青組"とか"サブタイトル青鬼"などと、すでにこの時点でグダグダ感が。修ちゃんと英美くんを紹介して、自分を紹介し忘れる木根さん。ウツに
「何でそう巻くんだよ」
と言われ
「せっかちだから」
と返す木根さん。せっかちなのは知ってますけど、それはアカンでしょ。
歌酔曲チームはバンちゃん→nishi-kenさん→よちをさん→ウツの順で紹介。こちらは赤がチームカラーということで"ないた赤おにチーム"。実年齢は"ロクサーヌ"なのに、中身は小学生なん?
続いて、よちをさんが感染拡大防止策に関する注意事項がいくつか。そう、このライヴはよちをさんが進行役なのです。大丈夫かなぁ?
"ドチラが勝つでショー"とタイトルにあるので、勝敗の判定方法の説明が。まぁ、紅白みたいな感じですね。そうして"特別審査員"のてっちゃん(ウツキネ2人ともそう呼んでました)が紹介され、客席の哲哉さんがカメラに抜かれました。
「そっくりさんじゃないよー」
と木根さん。いや、デビテツヤ氏は来ないと思うぞ?
手を振る哲哉さんに、大声出しちゃダメって言われたばかりなのに声出ちゃうよねー(笑)会場内も配信組もそりゃもう大騒ぎだ(いや、会場はそれでも我慢してたんだとは思うよ)
じゃんけんで歌酔曲チームが先攻と決まりました。

歌酔曲チーム1曲めは中山美穂の"JINGI・愛してもらいます"。
春の歌酔曲ライヴでもトップを飾った曲ということもあって、安定の通常運転。
哲哉さん作曲のこの曲に、把握できただけでも6曲、小室作品をちりばめる"小室祭り"。
特別審査員、どんな顔で聞いていたんだろう。嬉しいなー、と思ってはいても採点に反映させたりしないよね(公正とかいうのではなく、そういうひとなんだ、と思ってるってことです)

1曲ずつ交代で、かなーと思っていたらKフォークチームは"春だったね""ある雨の日の情景"と拓郎さんの曲を2曲続けて。尺のバランスなのかなー?
木根さんのスタッフは"出来ればKフォークの応援もお願いします!!"とツイートしていたし、歌い終えた木根さんは"このクールは捨てた"発言をして、ウツにばっさり"拓郎さんに失礼だな"と言われたりしてましたが、ウツのそれとはまた違う修ちゃん&英美くんの年期の入ったハーモニーもあいまって、"聞かせる"パフォーマンスでしたね。
しきりに電圧を気にしているのがおかしかったです。

VAN HALENの"JUMP"から始まった沢田研二の"TOKIO"。
曲の途中に"Self Control"のフレーズ。おもむろに立ち上がって、右手の人さし指で天を指したウツ。あとで考えると、"JUST ONE VICTORY"を示唆していたのかも、なんて徹貫みたいなことを書いてみたり。
サビの"とーきーおっ♪"のところ、この日は手の仕草がなかったね。
続く弘田三枝子の"砂に消えた涙"には、アルバート・ハモンドの"It Never Rains in Southern California"(邦題?は"カリフォルニアの青い空"だそうで。うん、まぁ、意訳だわね)を合わせていて。この方、スターシップの"愛は止まらない"を(共作で)作った方だそうで、懐かしいなーと思ったり。

"22才の別れ""赤ちょうちん"とKフォークチームのパフォーマンス。
"赤ちょうちん"の冒頭のフレーズ、中野サンプラザでの告知のときに"ウツが~("異邦人"のイントロ)って歌ったら、ボクが~って歌うの?"って言って歌ってましたね。歌詞はてけとーだったけど(笑)
"貨物列車が通ると揺れた"っていう歌詞があって、貨物列車のSEが。
「電車の効果音良かったでしょ?」
と、得意げなウツ。
「おいちゃーん、ちくわぶ」
とも言ってたけど、"おいちゃん"は、かぐや姫のこうせつさんにかけたのかな?
おでんの具で好きなのは大根とずいぶん前に言っていたので、ちくわぶとは意外だったけど、熱々のちくわぶをはむはむしているウツを想像すると、目を細めて口角上がるよねー(コップ酒は似合わないと思うけど)

ここで1回目のジャッジ。
ニコ生の分はウツバー61.7%に対しKフォーク38.3%。
客席は点を入れたいチームカラーのプレートを出すシステム。
義:野鳥の……
ウ:会もどきですか
ステージ下手に"会もどき"の方が出てきて、オペラグラスで見ながらカウントしているテイだったけど、カウンタ(数取器ってやつね)使ってなかったなー。
どう合算したのか、この時点ではKフォークチーム80点歌酔曲チーム120点。
LEDスクリーンとか電光掲示板とかではなく、数字が記された紙を貼り出すというアナログスタイル。TMの対極だわ……

ここから先はニコ生プレミアム会員のみが見られるパートとなります。

チーム歌酔曲はポリスの"見つめていたい"をフィーチャーした酒井法子の"碧いうさぎ"を。こういうせつない歌も歌えるところに宇都宮隆の間口の広さを感じます。
Kフォークチームは、ふきのとう(FPでの"浮島"の元ネタですね)の"白い冬"。

ここでUTSU Bar Live Shopping。
4点のグッズが紹介されました。
よちをさんは"不織布"が言いにくいもよう。
裏起毛トレーナーをバンちゃんが掲げて見せてくれたあと、
U:(左手で首筋を触りながら)この辺の裏地がね
義:それ、うなじです
こういうの、TMのウツしか知らない人が見たらどう感じるのかなー。
歌酔曲ではこういうキャラです、はい。

アクリル板をはさんで、槍をラケットに見立ててバドミントンをするウツとよちをさん、からの、Kフォークチームは卓袱台に移動して、奥村チヨの"恋の奴隷"feat.ジンギスカン。
ステージのセットの向こう側で槍を上下させるスタッフ、キャクセキデモ配信組も思い思いに自作の槍を曲に合わせて動かしています。MAYは以前東博での三国志展で買った槍を模したボールペンにお出ましいただきました。軸も赤でチームカラーに合ってて良いね。
Kフォークチームも槍(いや、持っていたものは槍じゃないけどっ)のパフォーマンスに参加。以前、歌酔曲にゲスト出演した木根さん、槍振りたいって言ってたもんね、よかったねー。

続く歌酔曲チームは山本リンダの"どうにも止まらない"はアルバム"mile stone"に収録されているクラブサウンドのアレンジが施されている曲。なのにジュリ扇振るところが昭和ねっ
それゆけ歌酔曲では定番といってもいいくらいなんだけど、アレンジ変わったかな?間奏のベースがカッコいいよー!
曲の締めは
n:どうにも♪
Y:どうにも♪
U:どうにも止まらない♪
nishi-kenさん、よちをさんと、順に左手で指さしてましたね。

木根さんがエレピを弾いて、風の"海岸通"、そして、かぐや姫(イルカの歌がメジャーだけど、こちらの方が先だし、木根さんが歌うんだもん、ということで)の"なごり雪"。

ここでニコ生2回目のジャッジ。
チーム歌酔曲40.8に対して、Kフォークチーム59.2と逆転です。

K:("ないた赤おに"を、かな?)ウツと一緒に観に行ったじゃない
U:うるさい!(照れてるの?なんで?)
K:八王子市民会館に
一緒に、って、おそらく学年やクラス単位で行く、いわゆる校外学習じゃないかと思うんだけど、二人で誘い合わせてっていう誤解生みがちだよね(笑)
まだまだ知らないウツキネ幼少時のエピソードがあるようですね。

ここからキャンディーズとピンクレディーのメドレー。
メドレーはそれゆけ歌酔曲のお楽しみのひとつなのだけれど、この日は全員参加。どのフレーズを誰が歌うか気になるところです。
三つ子の魂とはよく言ったもので、キャンディーズもピンクレディーも歌いながらつい腕が動くよね。
"ゲーラゲラボー♪"
"年下の男の子"のイントロのおしまいに妖怪ウォッチぶっこんでくるウツのフリーダムっぷり。
"UFO"の前には
U:あ、何か浮いてる!
Y:うそ!?
どれもこれも、歌酔曲においては通常運転の範疇です。
"渚のシンドバッド"ではちょこちょ手振りやって見せてくれたし、下手側に体を向けて片足上げたりもしていたウツ。あ、でも"セクシー♪"のところじゃないよ(ここはnishi-kenさんがハモってましたね)
かと思うと、めっちゃ良い声で
「ペッパー警部だ」
とバキューン!、銃をぶっぱなすのって初めて?

さらにはっ
「20:15だよ、全員集合!」
と、メドレーが続きます。
よちをさんによると
「40(曲)ぐらい入ってるんじゃないですかね」
というてんこ盛り。数えてみたけど、だいたい合ってた、どっひゃー!

この一年いろんなシーンで大活躍の"Get Wild"、この曲を世界でいちばんたくさん歌っているウツがっ!
"#¥*$@では解けない愛のパズルを抱いて♪"
見事に噛みました。
ウツがそう歌うんだから、これが公式です。間違えたり抜けたりはウツのスペックだと思っているので(紅白でもやらかしてアップで撮られてるし。中島みゆきだって紅白で間違えてたもん、"何も怖くはない♪"だよもう←え?)ファンも概して咎めるというより楽しんでいて(だよね?)、ウツには正しく歌うことより楽しんで歌うことを択ってほしいと思うので、え、と、何が言いたいかというと、無問題ってことです。
"太陽にほえろ"のテーマにのせて
「ポパーイ!」
と木根さん。どんだけポパイ、いやオリーブ好きなんだ、このひとは(ポパイ&オリーブというとMAYの脳内にはALFEEの"恋人になりたい"が流れるな)
とおもったら、続けて
「ジーパーン!」
ときた。はて、Gパン?と思った方もいるんだろうなぁ…… よちをさんあたりに"な……なんじゃこりゃぁっ!"と、かの台詞を言っていただきたいところですな。
ウツはというと銃声とどろかせたり、マシンガン連射したり。そうなると、"太陽にほえろ"というより"西部警察"では?
クリスタルキングの"大都会"のイントロに歌う気満々で立ち上がったnishi-kenさんと英美くん。
あ~あ~♪
のあと、
"いっそがしいっ♪"
と歌詞をさらっていくよちをさん。
BOØWYの方の"ONLY YOU"(内田有紀ちゃんの同タイトルの曲はこのメドレーの最初の方で聞いたよね)、布袋さんのギター(いや、バンちゃんが弾いてるんだけどっ!)が刻んでいたリズムで、ウツの左の膝が動いてたね。
長いメドレーは"ドリフのビバノン音頭"の"ここは渋谷LINE CUBEの湯♪"で締め。

このあたりでほぼ2時間。ジャッジしてお開きかと思ったら!

ステージに特別審査員、登場したよね。
しれっと。
何なんだよ、このラスボス感。
髪を切って、明るめのブラウンのカラー入れて、YOSHIKIばりのメイクして!
ベルベットかな?黒いジャケットに、小さく丸い襟が可愛い白いシャツ、この衣装ってステージに立つつもりでいたよね?
ウツのチームはLINE CUBEって感じだけど、"青は渋谷公会堂って感じ"と評するし(笑)
わははは!
変わってなーい!
仰々しくないところにホッとしたりして。
で、得点は、会場とニコ生の合算が青110、赤90。
哲哉さんは、ウツに「プロとして当たり前に、ちゃんと」と評して、100/100点。木根さんには「頑張ったなーと思って。間違ったね」で88/100点。
合計で赤190点、青198点でKフォークチームの勝ち!
アレンジの歌酔曲、ハーモニーのKフォークという感じで、めっちゃ愉しかったので勝ち負けはもういいっ!
木根さんチームおめでとう!
ところで、1泊5日とかいう旅行って、どうなるんでしょう?

「せっかくピアノあるし、何かやりませんか」
よちをさん、でかしたっ!Good Job!!
わらわらとあらわれて消毒を始めるスタッフに
K:なんでそんなに掃除してるんだよ
U:本気でアルコール消毒してる(笑)
いや、消毒しますって!むしろなんでウツはそんなにのほほんとしてるんだよー。
「タイミング合えば毎年恒例になるんですかね。負けたまんま終わるのは悔しいですよね。そんときはボクらがフォークソングやりましょうよ」
なんて言い出すよちをさんに
、木根さんは
「フォーク(vs)フォークはやめようよ、絶対負ける」
なんでそんなに及び腰なんですかっ!?
「なんでオレだけ立ってんの?一人アリス?」
エレピの奥にギターを抱えて立つ木根さん、そう言うんだったら"(ジャン🎸)あなたはっ♪"と"冬の稲妻"歌ってください(笑)
なんて言っているうちに準備が整って
U:行けますか?(木根さんのときとは口調が違うぞ)
T:大丈夫、だと思います
で、何故かっ!片手でファンファーレを弾く哲哉さん。ホントこのひと天然だわ(何度目だ)
流れてきたイントロ、よりによってこの曲かーいっ!
会場で、全国各地で、歌に入る前に涙腺刺激されてたよね。
およそTMらしくないことこの上ないウツキネの衣装だけどっ!
曲は、紛れもなくTM NETWORKの"TIME MACHINE"でした。
先日のラジオでウツが言ってた"やれるときにやろうよ"って、これのこと?
歌い終わって、けっこう小声で
「ありがと」
と哲哉さん。
木根さんは、この曲演るのはラスグル以来?とか言ってるし(笑)。興奮とか感動とかいうコトバだけでは言い表せないであろうオーディエンスの感情におされたのかしらん。
ウツも
「何年ぶりでしょうね」
って言ってたけど、感慨にふけっているという風ではなく、むしろ、前を、未来を見ているような感じがして。さらには
「せっかくなんで、楽しく終わりたいんでもう1曲つきあってもらって」
全員での"あの素晴しい愛をもう一度"で締め。
哲哉さん、右手だけで弾いてるし。
"あの素晴しい愛をもう一度♪"のフレーズを一人ずつ歌っていくところでっ!
バンちゃん歌声が聞けたよーうっ!
哲哉さんも歌ったよーうっ!気分はもう、クララが立った!ですよ、うん。

"Get Wild"で入場した皆さま、ハケていくときは会場によちをさんのウクレレによる"優しい奇跡"が流れていました。
うん、そういう夜、だね。優しい奇跡。
企画してくれたウツ、オファーに応じてくれた皆さま。素敵なパフォーマンスをありがとう。

下りた緞帳の前に出てきたよちをさん
「やりたかったんだよ、これを」
と、ニコニコ。
「Get Wild規制退場を行いまーす!」
と高らかに宣言したけど"アスファルトタイヤをけりつけながら"って歌ってたよね?
ウツにもよちをさんにもさんざんな歌われようだよ、みっこちゃん、ごめーん!
「ここからサビですけど、Get wild and tough さよならー」
って、サビまで会場に居られない席の方もいますもんね。
「お茶くみなさーい」
よちをさんのご挨拶のあと、ニコ生の映像はF.O.。
20時台にどうにか終わった、というか終わらせたのは、21時には木根さんがゲスト出演する文化放送のラジオ"楽器楽園"が始まるから?ちなみに、この番組でアコースティックver.の"Get Wild"を披露した木根さん、歌詞は間違えてませんでしたよ?