ライヴ配信という"事業"に関する素人考え

10月16日に追加公演の告知。
これを含めると、全16公演配信ありのツアー。
コロナ禍の昨今、総本数もさることながら、"全公演配信"というのがすごいな、と。
ツアースケジュールを決定する段階から、通常の準備だけではなく、配信スタッフとの打ち合わせも発生して、事務所のスタッフの皆様は大変だった(あ、現在進行形、か……)と推察します。

感染拡大防止策として、キャパの1/3~1/2のチケットの販売。
となると、望んでも会場に行けない人は多くなります。
そして、さまざまな事情から会場に行けない方もいます。
この状況下で、配信はとてもありがたいのです。
今回は、公演日の翌日いっぱいまでという短い期間であれ、タイムシフト視聴ができますし。
ツアーを決めてくださったこと、そして、全公演配信という決定にも、どれだけ感謝をすればよいのやら……
もちろん、会場で音を浴び、空間を共有したい、という思いがあるのは、否定しません。
が、それでもやはり、どうもありがとうございます、なのです。

配信トラブルがあった公演がありました。
ここは是非とも撮ってほしいシーン、というところが見られないことも何度か、いや、もっとか?なんて思うのは、"この曲のこのフレーズではこういう動きをする"ということを知っているからで。
おそらく、ですが。配信に関わるカメラ担当、スイッチング担当の方は、そこまで(ファンほどには、というイミね)知らないでしょう。(※)
公演によって担当者が違う、ということもあるかもしれません。

以前のライヴレポ、というか、"感想、のようなもの"にも書いた記憶があるのですが、配信の画面に曲のタイトルが表示されるということは、事前にセットリストがニコ生に渡っている、ということで。その割には、タイトルが微妙に間違っていたりしたけれど。

打ち合わせの際に、この画角は必須ね、と要望を出してほしかったなぁ。
そして、セットリストに基づいて、CD音源なり過去のライヴ映像なりを配信スタッフの方々に聴いたり観たりしておいてほしかったなぁ。
というのは、ファンのワガママなのでしょう。

お金払って観てるんだから、それなりのクオリティのものを、といいたいキモチも、わからなくはありませんが。

ライヴの配信は、有料ではなかったとはいえ、これまでウツソロやフォークパビリオンでもあったかと。
なので、全く馴染みがない、ということはありませんが、配信は、ここ半年かそこらの間に急激にニーズを伸ばした新しいエンタメのカタチの一つ、だと思います。
というわけで、配信の現場は、まだまだ成長途上にあると思われます。
ひょっとすると、スタッフには経験やノウハウが蓄積されていない方もいるのでは?
もしかすると、機材を含めての配信環境についても、リモートワークがあちこちで始まった頃のPC市場のようなことが?とまで考えたりします。

キャパ100%でのライヴが可能になっても、配信は会場に行けないファンにとっての福音になるでしょう。
実現に向けてクリアしなくてはいけない事項は多々あるでしょうが、円盤リリースにあたって協力体制がとれたら、という可能性もふまえて。
配信スタッフの片方には、経験を積んで、ノウハウというかスキルというか、そういうあれこれを身につけ、センスも磨いていただけたら嬉しいな、と。

一足飛びに、というのは難しいでしょう。
今の時点では配信ライヴの視聴者はガマンして観てろ、というつもりはありませんが。

今回のツアーの撮り方について、ではなくて。
うーん……うまい表現が浮かばないのだけれど。
配信全般に関する要望、とでもいうのかな、不満、ではなくてね。
そういうのを伝えられる手段があるといいかな、と思う深夜でした。

もしかして、もしかすると。
ちょっと先の未来まで見据えたうえで、全公演配信という"経験の場"を提供したのだとしたら、ウツも社長もめっちゃすげーっ!!と全力で拍手をおくります。

個人的には、配信のチケット料金とかギフトのポイントとか、全部配信会社に行くのかなぁ?というのが疑問だったので、そこのところが明らかになるといいなぁ、と思います。

※そこまで知らないでしょう、という点について
知らないがゆえに、ファンにはあまり気づかれない意外性のあるショットを撮れるかも、という期待も、実はしています。
複数のカメラが稼働しているので、いっそ撮っている映像全てを配信して、画面分割して一度に全部、とか、好きなものをチョイス、とか、視聴者が都度選べるといいな、なんて、今後に期待していいですか?