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車海老のダンスネタライブ『訴L』の記録(ライブマン主催代行サービス感想レポ)

ミズき

はじめに

今回、ライブマンmost!の主催代行サービスを利用して車海老のダンスのネタライブを開催していただきました。出演者の皆様、スタッフの皆様、ご来場いただいたお客様、素晴らしいライブをありがとうございました。
貴重な経験をさせていただいたので、記録としてここに残しておきます。また、ライブマンmost!の主催代行サービスの利用を検討中の方の参考になれば幸いです。

申し込み～ライブ当日

申し込んだきっかけ

このサービスはお笑いファンへのご褒美のような位置づけだと思っていました。しかし、ホームページに「芸人さんへのプレゼントにもなる」と書かれているのを見つけ、「これは最大級の差し入れなのではないか？」と思い依頼を決断しました。その上、物品を渡す差し入れと比べて、渡した側も、渡された側も、依頼者以外のお客さんも嬉しいというWinWinWinの関係なのが素晴らしいと思います。

開催までの流れ

6/20
ホームページを通じて申し込み

6/22
ライブの性質上、ご本人様に確認を取っていただく

6/30
ご本人様からのOKが出る

7/22
Zoomで打ち合わせ（内容、タイトル、会場、日時、フライヤー、追加オプションについて相談）
即日出演者様全員のスケジュールOKが出る
会場と日時が確定
希望ネタリストを送る

7/24
料金確定＆振り込み
情報解禁日とチケット発売日の仮決定

7/27
フライヤーの下書き確認
絵柄、構図、表情やポーズの最終決定

7/28
情報解禁日とチケット発売日の最終決定
ツイートやtigetの文面確認

7/29
フライヤー完成
香盤決定
情報解禁

7/30
チケット予約開始

8/3
BGMリストを送る

8/28
ライブ本番！

依頼させていただいた内容

ライブのコンセプト

ずばり「車海老のダンスの単独ライブ」を依頼させていただきました。なぜなら、車海老のダンスのネタをたくさん見たいと思ったからです！！やっていただくネタは8本くらいがちょうどいいかなと思っていたのですが、ご本人様から10本という数字を提案していただけて震えました。見たいネタとしてちょうどタイトルを10個メモしていたので。
また、おまけの理由としては車海老のダンスは以前は年1くらいでネタを5本以上やるようなライブをやられていたのですが、2020年4月開催予定だったライブが中止になってからはなかなか開催されなくなってしまっていたので。
ゲストは人間横丁となかよし。寄席崎心中での人間横丁→なかよしの流れがおもしろすぎたので。せっかくならゲストは違うタイプの方をお呼びしたいなと思いました。人力舎の男女コンビっていろんなコンビがいておもしろいですね。ネタはもちろん、コンビ内の関係性もそれぞれでおもしろいです。

タイトルとフライヤー

「mosさんにフライヤーを描いていただけるならパロディ絵でしょう！！」と漫画の表紙かCDのジャケ写のパロディでお願いしようと考えていました。
最終的には根本さんが影響を受け、その根本さんから私が影響を受けて好きになった筋肉少女帯のデビューアルバム『仏陀L』(ぶっだえる)のパロディにしました。ライブのタイトルはそれをもじって『訴L』(うったえる)としました。字面がかっこよくてお気に入りです。オーケンを根本さん、エディを情野さんでパロディするの、めっちゃくちゃ良くないですか？？？
ちなみに告知ツイートに書かれている「その人は車海老のダンスを見にいったきり、もう2度と帰っては来なかった…」は『仏陀L』の帯に書かれている「お姉さんは筋肉少女帯を見にいったきり、もう2度と帰っては来なかった…」のオマージュです。フライヤーの構図も、タイトルも、紹介文も元ネタが良すぎます。

写真をパロディするとなるとデフォルメされた絵柄は合わないのではと不安でしたが、mosさんはむしろ積極的に好きな絵柄を聞き出してくださったので中山敦支先生の絵柄と塗り方（特に『ねじまきカギュー』）でお願いしました。かわいくデフォルメされてキャラクターっぽい、でも狂気的でかっこよくてグロい絵柄が好きです。


フライヤーの下書きが届いたときは鳥肌が立ちました。前述の中山敦支先生の絵柄が車海老のダンスにマッチしていて、2人を取り囲む笑顔のおばあちゃんたちも不気味で、タイトルの配置もかっこよくて…。私のイメージ通りどころか、想像をはるかに上回る仕上がりでした。笑顔のおばあちゃんたちの中で真っ直ぐにこちらを見つめる車海老のダンスのお二人が印象的なフライヤーを作成していただきました。大人数が描かれている中でも車海老のダンスのお二人が際立つようなフライヤーなのがお気に入りです。CDジャケットが元ネタなので正方形のフライヤーになりました。正方形のフライヤーは長方形のフライヤーが多い中で、形だけでも印象に残りやすい（意識の取っ掛かりになりやすい）ので好きです。

情報解禁の日、レッつばさんのこのツイートを見て「うっわ、嬉しい～！！」と声が漏れました。可児さんをはじめ、元ネタが筋肉少女帯や中山敦支先生だと気づいていらっしゃる方がちらほらいらっしゃったのも嬉しかったです。

会場、日時

ご本人様から目安となるキャパの提示があったので劇場はほぼ二択でした。希望の開催日時と予約の空き状況を踏まえてしもきたドーンに決定しました。

希望ネタリスト

実は、今回リクエストさせていただいたネタ、依頼の時点では私はすべて見たことがありませんでした！！！！！！
ご本人様から「よく覚えてますね」「僕らのことをよく見てくださっているんですね」などのお言葉をいただきましたが、ほとんどのネタが今回のライブで初見でした！！！！すみません！！！！リストの中で、依頼から単独までの期間のライブで見ることができたネタもありましたが、ほとんどのネタはタイトルしか知りませんでした。根本さんのブログとRadiotalkにあるネタの記録集を参考に、見たいネタを選ばせていただきました。未見のネタということもあり、ネタの順番などはご本人様に考えていただきました。

・愛する力が強すぎる
私が絶対に好きになるであろうネタにもかかわらずまだ見たことがなかったので。
・バンドエンドじゃ終われない
根本さんのお気に入りネタだと聞いたので。根本さんのお気に入りネタは私のお気に入りネタでもあることが多いので信頼して希望を出しました。
・チェンジザワールド前途多難
ネタのタイトルが好きなので。
・からにとじこもる
「根本のブログ音読漫才」との説明があったので。根本さんのブログのファンとしては見たいネタ。
・人生の主役
「テーマが気に入っているからブラッシュアップしてまたやりたい」とおっしゃっていたので。
・思い出す
お気に入りだけどやる場所がないと聞いたので。
・しりとり
怖いネタだと聞いたので。
・僕の作った世界
「僕は都市伝説」や「光になっていた」と同じく、誰かにお手伝いをお願いするネタだと聞いたので。今回のライブなら飛び道具的なことものびのびやっていただけると思ったので。
・うらない
新規ファンとしては古いネタを見たいので。
・心の距離
Radiotalkでネタの設定を聞いたときに惹かれたので。

BGM

「ダンス」や「踊り」縛りで選びました。ベタでちょっと恥ずかしいですがこういった選曲は単独ライブ以外だとなかなかできないと思うので、せっかくならという気持ちでした。

・客入れ
ぞうきんP「踊る、踊る、君は踊る」
車海老のダンスのネタは設定や展開は浮世離れしているのに現実的なメッセージが含まれているところが好きです。
女王蜂「金星 Feat. DAOKO」
別のお笑いライブで転換中に使われていてかっこいいと思ったので。
wowaka「ワールズエンド・ダンスホール feat.初音ミク&巡音ルカ」
「ポップにセンスを歌おうか」という歌詞が好きです。
フィロソフィーのダンス「ダンス・ファウンダー」
全行車海老のダンスのことを歌っているのかと思うくらい、私の中では車海老のダンスのイメージにハマる曲です。

・OP
sumika「カルチャーショッカー」
歌い出しが「ダンスをするよ」で、曲調もOPっぽいので。

・出囃子
出囃子は各コンビが普段使っている曲でお願いしました。普段は1ライブ1回しか聴けない曲を何回も聴けるのは1つのコンビのネタを複数本見られるライブならではの楽しみだと思っています。人間横丁となかよしの出囃子、どちらも超かわいいですよね。
車海老のダンス
yobai video「電影少女 fujimoto future ver.」
人間横丁
ネクライトーキー「音楽が嫌いな女の子」
なかよし
PUFFY「愛のしるし」

・中MC
私立恵比寿中学「あなたのダンスで騒がしい」
ネタが終わって拍手&暗転でこのイントロが流れてきたらワクワクするだろうな〜と思ったので。

・ED
Base Ball Bear「ラストダンス」
ベタですが最後のネタのあとに「ラストダンス」。

・客出し
lyrical school「LAST DANCE」
「それじゃまたね」で終わるので！！またお会いしたいです。

その他

追加料金や制限なしで今回のフライヤーのグッズを個人的に作らせていただきました！！mosさんに確認したところ快くOKしてくださり、その上フライヤー、ロゴ&情報なし、情報なしの3種類のデータも送っていただきました。早速コンビニでましかくプリントしてきました。光沢があり発色も良いです。1枚50円。

さらに、SUZURIでTシャツを作りました！背面にはフライヤーを大きくプリント。前面には根本さんが描かれたサンパチマイクを挟んでダンスする車海老のイラストをあしらいました。かわいくてかっこいいのでたくさん着ます。


ライブの感想

自分が考えたBGMが流れる中でフライヤーの画像が投影されている会場に入ったときから「夢か？」と思っていたのですが、オープニングトークで車海老のダンスｎ（YouTubeのトーク動画）のようなお二人のおしゃべりを見ることができて、「車海老のダンスのまんざーい！！」も「車海老のダンス👏👏」も見られて、ネタも10本ともおもしろくて、ゲスト2組のネタもおもしろくて、エンディングトークも幸せで、人生のエンドロールかと思いました。理想や想像よりも楽しくておもしろくて幸せな空間だったのは出演者の皆様とスタッフの皆様とご来場いただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

なかよしが「1年目のときから見てるけどブレてないもんね」「車海老のダンスはお笑いを楽しんでやってるのがすごい、みんな怖くて変えちゃうから」と振り返っていたり、人間横丁が「車海老のダンス👏👏」という終わり方を知らなかったりと同じ事務所の先輩と後輩両方からの目線があったので、この2組をゲストにお呼びしてよかったなと思いました。

大好きな車海老のダンスがおもしろいネタをたくさんやってウケているのは観客としては楽しかったですし、主催者としては嬉しかったです。観客であり主催者でもあったので、普段お笑いライブを見ているときの倍どころかそれ以上の満足感と幸福感がありました。行きの電車では『仏陀L』を聴いていたのですが帰り道で「葛飾ラプソディー」を聴いたら泣いてしまいました。そして終演後に届いたライブマンmost!からのメールを読んでまた泣き、送っていただいた写真を見てまたまた泣きました。

おわりに

私は、ライブマンmost!の主催代行サービスをお笑いに明るくない友人に説明する際に音楽ライブに置き換えて説明していました。自分で説明していて改めて驚いたのですが、出演アーティスト、ライブハウス、日時、ライブタイトル、セットリスト、フライヤーetcを自分で決められるのってめちゃくちゃすごくないですか！？！？東京の若手ライブシーンが好きなお笑いファンの方はぜひ一度利用してみてほしいです。今回、主催代行サービスを利用してみて、他の方が主催代行をしたライブも観に行きたい気持ちが湧きました。金額のこともあり、そう頻繁に利用できない分、一回のライブにかける想いは強くなるかと思います。
利用する前は「やりたいことをまとめた企画書のようなものを送って当日を待つだけかな」と思っていました。しかし、実際には出演者やスタッフの方々は私の理想のライブを実現できるように、文面に収まらない、私の中でまだ言語化できていない希望を積極的に聞き出してくださいました。そうしてやりとりを重ねるうちに「主催代行」の意味を実感していきました。主催は私で、スタッフの皆様にはそれを代行していただいている。「私がライブを作っているんだ」という気持ちがどんどん強くなっていきました。

情報が解禁されてからは好きな芸人さんのスケジュールに自分が企画したライブの名前があることがすごく嬉しかったです。また、ライブやYouTubeやブログでも告知をしていただいたのも嬉しかったです。

出演者の皆様、スタッフの皆様、ご来場いただいた皆様をはじめ今回のライブに携わっていただいたすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。主催代行サービス、おすすめです。


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