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中学受験 算数 - 割合、パーセント

今日は割合(わりあい)、分数、パーセントといった、全体と部分の表し方、考え方を学んでいきましょう。

割合も分数もパーセントも表現の方法が違うだけで、使う目的は実は同じなんだよ!これ、すごく大事だから覚えてね。

割合、分数、パーセント、どれもある量が全体に対してどれだけの部分を占めているかを表しているだけのこと。

だから難しく考える必要はなくて、全体のうちどれだけの量かを表してるだけなんだ、って気楽に考えてね。

じゃあ、実際どんな感じか見てみよう。

じゃあ、みんながきっと好きなピザで考えよう。
1枚の丸いピザを10人で分けるとき、ケンカにならないように同じ大きさに10等分するよね。じゃあ、その切ったピザ一切れは元の丸いピザの何分の何になったかな? 
「そんなの簡単じゃん、10分の1だよ!」、そうだね、正解!
10等分したうちの1つなんだから、10分の1(1/10)だよね。

ピザを10等分すると1切れは1/10 = 0.1 = 1割 = 10%

じゃあ、これを割合で表すとどうなるかな。
1枚を10等分したから、1÷10=0.1 になるよね。そう、これが割合。正確に言うと、全体を数字の”1”で表したときに、部分がいくつになるかを表す方法だよ。じゃあ、4切れだと 0.1 が4つだから 0.1 x 4 = 0.4 になるね。分数だったら、1/10 が 4つだから、1/10 x 4 = 4/10 、約分して 2/5 になるね。

10等分したピザ4切れ
割合のイメージ

もう一つ別の表現、良く野球でバッターの打率を3割2分とかっていうの聞いたことあるかな?聞いたことなかったら周りにいる野球好きの人に聞いてみてね。
これも部分を表す歩合っていう方法なんだけど、4切れのピザは元の1枚のピザの何割になるかわかるかな?この方法は全体を”10割”に方法なだけ。あ、そうしたら、少数が整数になってくれるんじゃない??って思った君は天才!!
全体が10割なんだから、10等分の1切れが1割ってことだね。そうすると、4枚は4割。整数で表せたね。

じゃあ、最後にパーセント。100パーセントオレンジジュースとかあるよね。あのパーセントと同じだよ。
パーセントっていうのは、”全体を100個に分けたうちのいくつ”かを表してるだけのこと。
「え、でも、さっきピザは10等分にしかしてないから、、、、、100個になんか分けてないじゃん」って思うよね。じゃあ、想像力を働かせて頭の中で100等分しちゃえばいいんじゃない?
100等分した場合、何切れが10等分の1枚になるかな??
100等分したものを10組に分ければいいだけだよ。そうでしょ?
だって、100等分 の1枚 x 10枚 = 10等分の1枚になるよね? 
お金で考えてみる?
100円っていうのは1円玉が100枚だよね?
1円玉が10枚で 10円(100等分の1枚 x 10枚ってこと)
つまり、100枚のうち10枚が10等分の1枚っていうことだから、10パーセントになるんだよ。下の図を見ながら考えてみてね。

1円玉10枚=10円、10円玉10枚=100円(10円は100円の10パーセント)
1円玉100枚=100円 (1円は100円の1パーセント)

そうしたら、ピザに戻って(忘れちゃったね笑)、1枚のピザを10等分すると、10等分された一切れは上のお金でいうところの10円玉に等しいよね?
だから、10パーセントっていうことになるよ。
そうすると、10等分されたピザ4切れは10パーセントが4つだから40パーセントになるね!

10等分したピザ4切れ分のイメージ

ほら、割合も分数もパーセントも、同じ部分を違う表現で表しただけだったでしょ? 違いは全体をいくつにするかっていうことだけ。
ちなみに、分数の場合は、全体がいくつであってもそれを分母にもってきて、部分を分子に持ってくるだけ。
だから、最後になっちゃったけど、学校や塾で習う下の公式になるっていうことだね。

上の割合は全体を1にして少数で表すときの式だから、全体を100で表すパーセント(%)は割合に100をかければいいだけだよ。そうすると下のこうしきになるね!簡単でしょ!

難しく考えないで、身の回りにあるもの(ケーキ、お金、果物、お菓子、などなど)を使いながら、全体と部分を使って割合の考え方を身に着けてね。

それじゃあ、今日はこれでおしまい。またね!

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