スナップショットは嘘。

 スナップショットはすべてが偶像に過ぎない。

私たちが見てきた、その瞬間は、私たちが過去、未来を逃避するために作られた虚言に過ぎないのだ。
誰かが愛を知った瞬間。その時にたちまち、起こる感情。
その時に感じる嫌な気分。そんなもの。
気付けることは殆どない。もしあなたがその好きを貫くには、そのために親を射抜く必要もあるはずだ。そういった時、その「瞬間」を維持できるのだろうか。
あなたを支え、育てたその人を射抜く、それができるのだろうか。

 もし、赤ちゃんがいて、その赤ちゃんの微笑ましい姿を撮ったとき、その子は永遠、非行少年にもならず育つだろうか?
答えは誰も知らない。大人になったあなたはその写真を手に取って、昔はあんなにかわいかったのにとため息をついているかもしれない。

私たちが抱えてきた、その「瞬間」は、写真家の言うところのスナップショットに過ぎない

 これについてどう考えるかは、人それぞれかもしれない。しかし自分はこれは素晴らしいことだと思う。人には今を忘れることができる。そのとき、私はそのスナップショットを愛したい。

だけど、本当に大事なことに気づいたり、重要な選択の時こそ、スナップショットを参考にしたい。

僕たちは、人生を頭に瞬時記憶している。つらい記憶も、良い記憶も、だからこそ、そのスナップショットに気を使わないといけないのだ。




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