オッペンハイマー見てきた。

 オッペンハイマーという映画を見ました。
オッペンハイマーがどのように指揮をとり、どのようなリーダーシップ性を持っていたのかは描かれておらずロスアラモスの研究所でも人間関係がメインでした。
最初の部分は、カリフォルニア大学バークレー校のことを書いてました。アインシュタインが出てきて、確か「神はサイコロを振らない」と言ってましたね。言ったのか言われたのかは覚えてないですが。アインシュタインが帽子を落とすの好きです。
実際、原子核の分裂を実際に見てしまった時からもういろいろとぶっ壊れ始めて、極秘という言葉に恐ろしさを感じないようなそういった雰囲気もありました。オッペンハイマーはやはりナチスが核分裂に成功したというのに強い危機感を抱き、憤りも感じたいたらしいです。その後、別の研究者が原子核のパルスの表示をオッペンハイマーに実演させ、それを見てオッペンハイマーも興味を持ちました。そこまでの演出ですら楽しかったです。
科学に興味がある人が見るとすごい楽しめるんじゃないかなと思います。
正直、トリニティ実験の際も何が起こるかはあまりよくわかってなかったようです。
そして、爆発するんですがまあその表現がすごくて、実際の原子爆弾の映像よりリアルと言えるぐらい凄かったです。
多数出てくる科学者の顔を拝めるだけでも見てて良いですが、やはり政府に支配された科学者たちというディストピア感もたまらなかったですね。
自分の立場として、研究は透明であって政治的な利用は良くないと思いますが、それでも戦争がどれほど深刻で著名な研究者をどれほど巻き込んだかが知れますね。
最後はちゃんと赤狩りの影響でオッペンハイマーが理不尽な聞き取りで研究者の立場を追放されるのが描かれていました。
なんだか最終的にすごく切ない感じでしたね。オッペンハイマーの聞き取りの酷さも相当でしたが、政府という組織の影響力も表現されていました。
かなり事実に凝った映画なんじゃないかなと思います。

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