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009 S型とN型(二分法②)

こんにちは。
今回はS型とN型の説明をします。

S型は感覚を通じて世界を見るタイプ。
N型は直観を通じて世界を見るタイプです。
このタイプは特別に、先に具体例を出します。

This is apple

 赤いリンゴがS型とN型の目の前にあるとします。すると、各タイプはそれぞれこんな感想を思います。

S型
 『ああ、何ておいしそうなリンゴなんだろう!この赤色に少し黄色味がかかった感じは、青森県産の○○かな?あそこのリンゴは、甘さの中にすっぱさがあって、本当においしかったな!さて、どうやって食べようか?そのまま食べるもよし。アップルパイにするもよし。リンゴジャムにするのもいいなあ!』

N型
 『リンゴか。そういえば、リンゴは様々なところでモチーフとして使われてきたな。たとえば、旧約聖書では、イブがリンゴを食べたことで楽園から追放された。白雪姫が悪い魔女に騙されて食べたのも毒リンゴだ。あれ、そういえばiPhoneのロゴマークもリンゴだな。しかも、あのリンゴはかじられている。あれにはどんな意味がこめられているンだろう。ああ、気になる、気になるぞ!』

 こんな感じです。かなり極端にしてみましたが、いかがでしょうか。違いが分かりますか?
 S型は目の前のものを観察し、自分の体験や記憶と紐づけています。
 対して、N型は目には見えないものを洞察し、自分の推論や発想と紐づけています。
 これがS型とN型の違いです。では、詳しく見ていきましょう。

SはSensationの頭文字で、『感覚型』を意味します。
S型の5つの指標となるのは、
●具象
●現実
●実践
●体験
●伝統
です。

NはIntuitionの二文字目で、『直観型』を意味します。
(I型はもうすでにあるので、二文字目をとっているのだと思われます。)
N型の5つの指標となるのは、
●抽象
●想像
●概念
●理論
●独自
です。

具象と抽象
 S型は実際にあるものを詳細にとらえます。全体ではなく細部を見ます。具体的なことをありのままにとらえます。注意力と観察力に優れます。
 N型は目には見えないものを洞察します。細部ではなく全体を見ます。抽象的なことを関連づけてとらえます。集中力と想像力に優れます。

現実と想像
 S型は過去と現在に意識が向いています。すでに起きたことや、今 起きていることに関心があります。まわりの物理的な環境(光・音・においなど)の変化に敏感です。
 N型は未来に意識が向いています。これから起きることに関心があります。物思いにふけることがよくあるため、まわりの物理的な環境(光・音・においなど)の変化に鈍感です。

実践と概念
 S型は『やってみて覚える』方法をとります。手先を駆使した技術を習得するのは得意ですが、複雑な理論を理解するのは苦手です。
 N型ら『覚えてからやる』方法をとります。手先を駆使した技術を習得するのは苦手ですが、複雑な理論を理解するのは得意です。

体験と理論
 S型は体験することに重きを置きます。そして、自分が体験したことを信用します。身体的な刺激を求め、それによって成長します。事実を求めます。
 N型は想像することに重きを置きます。そして、自分が導き出した理論を信頼します。精神的な刺激を求め、それによって成長します。可能性を求めます。

伝統と独自
 S型はすでに確立された手法を好みます。常識的で、地に足がついています。趣味や嗜好が日常の生活そのものに根ざしたものであることが多いです。
 N型はまだ確立されていない手法を望みます。独創的で、型にはまりません。趣味や嗜好に枠がなく、多様で複雑なこともあります。

 こんな感じです。個人的に、ロールプレイングゲームでいうと、S型は物理型、N型は魔法型という印象です。
 このS型とN型は、ほかの三項目と比べて割合の偏りが強く、S型が7割、N型が3割という割合になります。
確かに、現実でまわりの人たち見ても、そんな感じはします。
 ですが、このMBTI界隈に限っては、N型が異常に多いです。N型は複雑な理論を好むためと思われますが、それにしても多いです。
 S型とN型は、会話よりも文章で判断しやすい気がします。S型は、単刀直入でストレートな文章で、短く簡潔にまとめられています。N型は、比喩をやたら多用した言い回しで、長く複雑になりがちです。

今回はここまで。

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