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015 Si/内向的感覚(ユングの8機能②)

こんにちは。

今回はSiについて説明します。

Si/内向的感覚
Introverted Sensing

この機能を強く持つタイプ
 ●ISTJ
 ●ISFJ
 ●ESTJ
 ●ESFJ

 Siは五感(目・耳・鼻・舌・肌)で経験したことを、記憶する能力に優れます。その記憶は、現在と過去を比較するときに必要になります。現在起きていることと比較できる過去をすぐに思い出し、似ている点と異なる点を整理できるのです。その比較と整理を繰り返すことで、さらに経験の知識を蓄積させます。『あの人がそう言うなら間違いないだろう』と言われるほどの正確性は、そういった積み重ねからきているのです。

 身体の内部に意識が向いているため、体調の変化を敏感に感じとります。それは飢えや渇きだけ留まらず、体温の上昇や筋肉の緊張などにも及びます。こういった身体の異変に気がつくことは、生命の維持において大変重要です。そのため、医療や健康に興味があります。
 また、『これは食べるとお腹を壊す』『あそこは雨が降ると危険だ』などといったことも、Siの能力の賜物です。Seが『現在』に特化した機能であれば、Siは『過去』に特化した機能であると言えます。

 記憶に優れていると同時に、詳細なデータを分かりやすく整理することもできます。記憶だけでなく、実務においてもデータを扱うことが得意で、数字の扱いに長けます。
 何かひとつ、昔の記憶を連想させる出来事に出くわすと、過去の記憶が次々と蘇ります。それは本人が意識しなくとも、自然と起こるものです。

 他人の蓄えた有益な情報も、知識の源になります。そのため、読書家な方が多いです。また、歴史に興味を持ちやすいです。先人が残してきた過去の知識を知ることで、自身の人生の役に立てようとします。

 記憶力が良いため、記憶中心の学習は、この物覚えの良さが強みになります。興味関心にもよりますが、知識を詰めこむこと自体は苦ではないため、真面目に取り組めば、勉学では良い成績をおさめることができます。
 仕事においても、一通りの過程を習熟すると、その後は脇道にそれることなく、粘り強く業務に取り組みます。細かいところによく気がつき、取り組んだ業務を最後まで責任をもって終わらせるので、非常に信頼されます。

 生活に変化を求めることがなく、新しい商品や場所にも、そこまで興味を持ちません。何かを買うときは注意深く、本当に必要なものだけを選び、好奇心で買うことは控えます。そのため、華美なところがなく、質素に努めた倹約家が多いです。貯蓄を大切にし、もしものときに備えます。

 確立された方法を信頼しています。特に何十年も続く伝統については、正確に受け継ぎ、次世代に引き継ごうとします。Siにとって伝統とは、たくさんの人たちの経験にもとづいて固められた、宝物のようなものです。また、古くからの人間関係もとても大切にします。安定感に関しては、8機能の中でも断トツです。

 ありのままのものを ありのままに記憶するので、それらの裏の意味や、未知の可能性などには興味が持てません。
 また、新しい人間関係や新しいやりかたなどには消極的かつ閉鎖的で、受け身なところがあります。過去に特化しているSiにとって、前例のないものは不安の種でしかありません。このため、柔軟な発想ができず、四角四面な思考を持ってしまうときがあります。

 以上がSiです。SiはSJ型の四つのタイプ(ESTJ、ISTJ、ESFJ、ISFJ)が得意とする機能で、SJ型は人口の割合が非常に多いことから、このSiの機能を優位に持つ人も自然と多くなります。わたしのまわりにもこのSJ型の方々はたくさんいらっしゃいまして、INFJのわたしは、とにかくお世話になっております。
 記憶力が高いのは本当にそうですね!わたしは昔、ショッピングモールのインフォメーションで働いていましたが、そこの先輩がとてもSiが高くて、お客さまの特徴を事細かに覚えていらっしゃるンです。髪型や服装までよく見ていらっしゃって。そういったことを無意識にできるようで、どうしてそんな覚えられるのかと、当時は驚きましたね。
 あとは、Siの高い方は、全体的に綺麗好きで、身だしなみもキチンとしている方が多い印象です。わたしはズボラなので迷惑をかけました。
 出かけるにしても準備を怠りなくしてくれて、予約も率先してやってくれます。とにかく、キッチリカッチリしている印象です。甘えすぎないように気をつけねば・・・。

 SiもSeと同じく生活に意識を向けています。しかし、Seが贅沢になりがちなのに対し、Siは質素になりがちです。男女問わず、良い家庭人になりそうですね。もしかして、ミニマリストもSiが多いかもしれませんね。ちなみにわたしはマキシマリスト(ミニマリストの反対で、物が多い人)です。どちらも行きすぎは禁物ですね!


今回はここまで。

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