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035 ENFP①基本解説

こんにちは。今回はENFPの説明をします。

ENFP

ENFP

 第1 Ne
 第2 Fi
 第3 Te
 第4 Si

 ENFPは、熱意にあふれ、いつも新しいアイデアを探しています。楽観的で、自然体でのびのびしています。創造性にあふれ、自信がみなぎっています。独創的で斬新な物の考えかたをし、『不可能なことなどない』と、強い確信を持っています。ENFPにとって人生とは、刺激にあふれた胸躍るドラマなのです。

 将来の可能性に興味津々で、あらゆるものに意味があると考えています。そのため、あらゆる可能性に心を開いていて、門戸を閉ざすような真似はしません。『ここまで』と範囲を限定せず、いつまでもほかの選択肢を残そうとします。このように将来を見通す力がある一方、ごく普通の何でもないことに鋭い観察眼を向け、重要なことを発見する才能も持ち合わせます。

 想像力が豊かで、順応性に優れます。機敏で、何よりも ひらめきを重視します。独創的な発明や発案をすることも多いです。そのため、一般社会の常識にとらわれないところがあり、既存のやりかたを打ち破り、新しい物の見かたを示すことが得意です。いつも新しい方法を模索しています。

 独創的なアイデアがひらめくと、衝動に駆られて実行に移します。進取の気性に富み、何かトラブルが起きても、それを刺激的だと感じ、余計に張り切ります。まわりに人がいると元気になり、他人の才能と自分の才能をうまく協調させ、仕事を成功させます。

 魅力的で、活力にあふれます。思いやりをもって優しく他人と接し、困っている人がいれば助け舟を出します。洞察力に優れるうえ、物事を鋭敏に感じとる能力があり、他人の成長の役に立ちます。そのため、不和を嫌い、調和を好みます。物を維持することよりも、個人的な人間関係を大切にします。

 様々なアイデアを思いつくため、ひとつのことに集中することが苦手です。また、色々な可能性が見えてしまうため、決断をくだすときに迷いがちです。結果、手を広げすぎて収拾がつかなくなることがあります。

 ENFPにとって、物事に取り組むときの醍醐味は、早い段階でそこにある問題を察知して解決し、新しい方法をつくりあげることにあります。だから、自分のひらめきに従い、重要な問題を解決したときは大きな喜びを得ますが、この段階が終わると、途端に興味を失ってしまいます。必要に迫られれば最後までやり遂げますが、途中で退屈な作業が続くと飽きてしまいます。

 ENFPは、組織に向いているとは言えません。しなければならないことを、しないときがあるからです。想像力を駆使して革新的なものをつくりあげることは好きですが、そうした過程に一度高揚感を覚えると、地道な作業に必要な情報をすべて集めるのを怠るようになります。地に足のついた作業よりも、その場で即興で創造することが得意で、事前に準備をすることは苦手です。面倒なことは後回しにして、次の目新しいものに飛びついてしまうのです。

 以上がENFPです。ENFPは非常に不思議な魅力がありますね!たとえば、何かの可能性が1%しかなかったとします。ほかのタイプは『1%しかないのか・・・』と落ちこむかもしれません。しかし、ENFPは違います。『0%ではないのだな!』とポジティブにとらえます。そしてこうも考えることでしょう。『今 1%だというのなら わたしが増やしてみせましょう!』
 彼らにとって数字は飾りでしかありません。常識が行動を制限する理由にはなりません。過去が未来を諦める理由にはなりません。第1に可能性を追い求めるNeが、第2に自身の核となるものに忠実なFiがあることにより、全タイプの中で最も自由です。自分を縛る鎖は、お母さんのお腹の中に置いてきました。
 同じNeコンビのENTPも、自由な発想をしますが、彼らは第2にTiがあるので、その自由な発想を論理のふるいにかけ、ある程度 そぎおとします(それでもほかのタイプよりも独創的ですが・・・)。しかし、ENFPは第2がFiなので、自由な発想を深淵な感情の渦に巻きこむのです。だから、より独創性に磨きがかかることとなります。クリエイティブな仕事がよく適職にあげられるのですが、それは唯一無二の感性で、『この人にしか表現できない』みたいなものがあるからですね。

 漫画で例を出しましょう。漫画『ONE PIECE』の主人公のルフィはENFPです。『海賊王に俺はなる!』と高らかに宣言して、みんなから笑われて馬鹿にされても、決して諦めず、冒険をして仲間を増やし、自分も強くなっていきます。そして、新しい島に到着する前には、計画も準備することもなく、『あの島にはどんな面白いことが待っているンだろう?』とソワソワドキドキしています。昨日まで敵であった人とも、いつのまにか仲良くなります。『こいつには、こんなひどいことをされた』など、そんなことは一切持ち出しません。でも、誰とでも仲良くできるわけではなく、苦手な人もいて、分かりやすく態度に出ます。
 当たり前ですが、これは漫画なので、ENFPがみんな ルフィのような人というわけではありません。しかし、こういった傾向は確かにあります。大きな夢を抱くことを恐れず、新しい環境にワクワクして、過去のことをああだこうだと言いません。そして、自分の心に素直です。ENFPにとって、心は、常識や伝統や規則よりも、はるか高い位置にあります。そして、まわりにもそうあってほしいと、熱意を持って働きかけます。それこそが、みんなが幸せになる道だと信じているのです。しかし、全員が自由にありのままに振る舞えば、無秩序で混沌とした世の中となり、ENFPは人生のどこかで、なぜ 伝統や規則はあるのかということ、そして それを維持してくれている人の尊さを、学ぶことになります。

 第3にTeがあるので、ESFPと同じく、意外とシビアなところがあります。普段の独創的で開放的な考えとは裏腹に、非常に現実的で論理的な判断をすることがあり、これはやはり、年齢を重ねて様々な経験をすることで、出てくるようになります。そうすると、上記のような自由一辺倒ではなく、本当にみんなが幸せになるためには、どこかで厳しい判断をくださねばならないと考えるようになります。そして、その責任を自分が背負うこともできるようになると、それまでの陽気で明るい自由人という印象から、冷静で落ちついた印象が加わります。成熟したENFPは、若い頃よりも、だいぶクールになります(でも、テンションが上がると、Neが炸裂するのは変わらず)。
 自己診断でENFPとINFPで迷っている人を、割と見ます。これは、Fiが第2にある影響で、ENFPが自己内省しやすく、意外と自分の内にこもりやすいことと、どちらのタイプも気侭な気分屋なので、その時々で外向と内向が変わりやすいからだと思われます。個人的見解ではありますが、まわりに自分のNeを伝えたい!(理解してほしい!)と思うならENFP、自分だけのNeの世界を築きたい(理解してもらえなくてもいい!)と思うならINFPかなと思います。

最後にENFPを表す曲の歌詞をどうぞ。スゴイマヨッタヨ。

気の抜けた炭酸みたいに
かすかに気怠い日々に溶けた
家鴨のままで翼を広げて
空を舞う白鳥の夢をみる

彷徨うくらいなら
一層味わい尽くしましょ
近道ばかりじゃ
味気がないでしょ

道草を食って
泥濘み(ぬかるみ)飲んで
でも辿りつけなくて
また何度だって
夕暮れを追いかけるの

走れ 遥か先へ
汚れた靴と足跡は
確かに未来へと
今 駆けてゆく
息を切らした君は
誰より素敵さ

声を枯らすまで
泣いていたんだよ
叶わないと分かってなお
あらがっておくれよ
むきだしで咲く君は
誰より素敵さ

 『BO Y』King Gnu

今回はここまで。明日もENFPです。

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