013 ユングの8つの心理機能(導入)

こんにちは。

 今回はユングの8つの心理機能を簡単に説明します。ユングは1921年に著書『心理学的類型』を発表しました。これは『タイプ論』『元型論』とも呼ばれます。この理論においてユングは、人間は四つの主要な心理学的機能である感覚・直観・思考・感情を用いて世界を経験しており、生涯のほぼすべてにおいて、これら四つの機能のうちの一つが支配的であると推測しました。それらに外向と内向を組み合わせたものが、8つの心理機能です。
 16タイプと同じく、イメージ画像をつくってみました。作成にあたり、Picrewにて、mizuki2633さんが作成した「魔法学校入学手続き」をお借りしました。とてもかわいいです。素晴らしいです。以下にリンクを記載しておきます。

https://picrew.me/ja/image_maker/22819

では、ユングの8機能を簡単に説明します。

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Se(外向的感覚)

最も優位なタイプ→ESTP ESFP
次に優位なタイプ→ISTP ISFP

五感が非常に発達していて、自分の身体で経験することで成長します。まわりの状況の変化に敏感で、わずかな違いにも気がつきます。行動力のある現実主義者です。

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Si(内向的感覚)

最も優位なタイプ→ISTJ ISFJ
次に優位なタイプ→ESTJ ESFJ

五感で経験したことを、しっかりと記憶する能力があります。同じ失敗を二度としないように、準備を怠りません。身体の調子の変化に敏感です。管理能力があります。

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Ne(外向的直観)

最も優位なタイプ→ENTP ENFP
次に優位なタイプ→INTP INFP

脳内がパッカーンと開いていて、無数のアイデアを生み出します。創造的で好奇心が強いです。先入観がなく、常識にとらわれません。可能性を何よりも信じます。

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Ni(内向的直観)

最も優位なタイプ→INTJ INFJ
次に優位なタイプ→ENTJ ENFJ

たくさんの事象をひとつに集約して、ヴィジョンを生み出します。問題解決が得意です。複雑な理論を分かりやすくします。連想と洞察に長け、共通点を見いだします。

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Te(外向的思考)

最も優位なタイプ→ESTJ ENTJ
次に優位なタイプ→ISTJ INTJ

世界に秩序をもたらします。合理的で責任感があります。皆が自分についてきてくれるように、有能であろうと努力します。一貫していて、任務を達成します。

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Ti(内向的思考)

最も優位なタイプ→ISTP INTP
次に優位なタイプ→ESTP ENTP

自身の中で論理の判断の基準を築き上げます。疑いの眼差しで世の中を見て、真実を知ろうとします。分析的で、知識をためこみ、それを推論の武器とします。

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Fe(外向的感情)

最も優位なタイプ→ESFJ ENFJ
次に優位なタイプ→ISFJ INFJ

皆が幸せであるように気を配ります。個人ではなく、全体の利益を考え、誰かが排除されてはならないと考えます。奉仕の精神にあふれ、他人を助けることにやりがいを感じます。

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Fi(内向的感情)

最も優位なタイプ→ISFP INFP
次に優位なタイプ→ESFP ENFP

自己理解を何よりも大切にしています。感受性が非常に鋭いです。目の前の相手を深く理解します。個性を大切にしていて、押しつけることなく、相手を尊重します。

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 以上がユングの8機能です。自己理解に長けていない人でも、何となく、自分に強そうな機能と、弱そうな機能があると思ったのではないでしょうか。
なお、
Se⇆Ni
Si⇆Ne
Te⇆Fi
Ti⇆Fe
と機能が対になっています。
 この8機能に優劣はなく、すべての機能が等しく尊いものです。人間の文明がこれだけ高度に発展してきたのは、この8機能が、人類の歴史のそれぞれの場面で活躍してきたからです。どれかひとつでも欠けていたら、今の人間の文明はないでしょう。
 わたしはよく思うのです。神様がいたとしたら、どうして人間を8機能すべてを完璧に持った存在にしなかったのだろうと。なぜ、わざわざ 強い機能と弱い機能を持った存在にしたのだろうと。
 それはやはり、完璧でないからこそ、自分には持っていない能力を持つ人に互いに惹かれ、その人との愛を育むようになっているからだと思うのです。それが子孫をつくることになるわけです。
 また、完璧であれば、自分に何の不満も持たず、世の中に対して何の要望もないために、人生において何も残さず 死んでしまうのではないでしょうか。
 欠けているからこそ、足りていないからこそ、わたし達はここまで生命と文明をつないでこれたのではないでしょうか。ということを、よく考えます。

駄弁はほどほどにしまして、次回から、順番にひとつずつ 説明をしていきます。

今回はここまで。

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