社説の縮約・要約 大野晋「日本語練習帳」岩波新書 より

大野晋「日本語練習帳」岩波新書に出てくる課題を要約しました。朝日新聞1998年6月22日の社説から。

驚いたのは、社説が約1400字だったことです。今までの社説は900~1000字くらいだったので、今回は時間がかかりました。

【400字縮約】
 検事総長を務めた土肥氏が勇退し、北島氏が引き継ぐことになった。「土肥検察」は薬害エイズ事件や大蔵省・日本銀行の接待汚職を摘発した。多くの人の目には、検察の存在は欠かせぬものとして映っている。
 刑事司法だけに浄化を頼るのは、政界や経済界に自浄能力が乏しいことを示す。捜査の進め方や収束の仕方、組織のあり様などをめぐり、疑問や懸念を抱いている人もいる。
 検察官は起訴権限を独占し、その裁量をゆだねられている。職責の重さを心に刻み、自らの言動を律するという当たり前の姿勢を徹底してほしい。
 小学生のひき逃げ事件が不起訴となり、その決定はマスコミや国会で取り上げられた。この事件は犯罪被害者への対応の不備も浮き彫りにした。刑事手続きの中で、わきに追いやられがちな被害者の思いに答えていくことが、新検事総長の大事な課題だ。国民に信頼され、政治権力から不当な干渉をはねのけ、足元を固めてもらいたい。(397字)

【200字要約】
多くに人にとって、薬害エイズ事件や大蔵省・日本銀行の接待汚職を摘発した検察の存在は欠かせぬものとして映っている。しかし、捜査の進め方や組織のあり様などをめぐり、疑問や懸念を抱いている人もいる。検察官は職責の重さを心に刻み、自らの言動を律する姿勢を徹底してほしい。小学生のひき逃げ事件の不起訴は被害者への対応不備も浮き彫りにした。新検事総長には、被害者の思いに寄り添い、国民の信頼に答えて欲しい。(197字)

【寸評】
著者のものと比較すると、まだまだです。後日読み返してみて、わかりづらいところがあれば、修正します。
著書にあるとおり、1週間で社説1本を精読し、縮約・要約をやるのも良さそうです。