社説の縮約・要約 16日目

16日目は東京新聞より。仮放免者についてです。

【400字縮約】
 在留資格がなく入管施設に収容され、拘束を解かれた仮放免者の2割が路上生活を経験していることがわかった。政府や自治体は仮放免者の生存権を守る施策を進めるべきだ。
 仮放免者は就労や移動は禁じられ、支援団体の援助などで暮らしている。支援団体の調査によると、仮放免者146人のうち22%が路上経験がある。コロナ禍で失業する外国人は増え、支援活動も限界に近づいている。
 支援団体は国などに、公営住宅への入居を仮放免者に認めること、支援団体を介した空き室利用などを要望した。問題の原因は仮放免者に就労を認めず、収入がないことだ。仮放免者に制限付きであっても就労を認めるべきだ。仮放免者には日本で生まれ育った子どもたちもおり、路上生活と紙一重の境遇が看過されてはならない。
 日本の難民認定率が欧米諸国と比べても低いのも、仮放免者の困窮の根底にある。上川外相は足元の未認定難民にも視線を向けて欲しい。(396字)

【200字要約】
仮放免者の2割が路上生活を経験しており、政府や自治体は仮放免者の生存権を守る施策を進めるべきだ。仮放免者は就労や移動は禁じられ、支援団体の援助などで暮らしている。失業する外国人は増え、支援活動も限界だ。支援団体は国などに公営住宅への入居や空き室利用などを要望した。仮放免者に制限付きの就労を認めて欲しい。日本の難民認定率が欧米諸国と比べても低く、上川外相には足元の未認定難民にも視線を向けて欲しい。(200字)

【寸評】
書き手の気持ちは理解しますが、すべてを首肯することはできなかったです。日本在住の外国の方は、それぞれにいろいろな事情が背景にあります。私は入管業務をやっているので、時には驚くような考えをする方に遭遇することもあります。公的機関への要望だけでなく、東京新聞社も自社の社宅を仮放免者向けに開放するなど、具体的な行動をしてほしいです。