社説の縮約・要約 21日目

21日目は東京新聞より。重いテーマです。

【400字縮約】
 ALSの女性患者の依頼で薬物を投与、殺害し、嘱託殺人罪に問われた医師大久保愉一被告に対し、京都地裁は懲役18年を言い渡した。
 被害者は40代でALSを発症し、高齢の父親を気遣って独居での闘病を続けた。被告は「死にたい」などとSNSに書き込んでいた女性に接触し、「安楽死」を頼まれた。判決は「被告は主治医でもALSの専門家でもなく、130万円の報酬を得て、初対面の女性を短時間で軽々と殺害した」と批判した。
 患者は「生きたい」と「死にたい」は振り子のように揺れ動いている。医師のあるべき姿勢とは、そうした患者を「生きたい」の側に傾け、寄り添うことだ。判決は嘱託殺人罪に問えない事案を仮定した上で、本件が嘱託殺人に相当すると判断した。
 難病患者の気持ちを「死にたい」に傾けてしまうのは、医療や社会の側に問題があり、患者が生への意欲を失うことがないよう、社会としてどう支えていくかが問われる。(397字)

【200字要約】
ALSの女性患者の依頼で薬物を投与、殺害し、嘱託殺人罪に問われた医師大久保被告に対し、京都地裁は懲役18年を言い渡した。判決は報酬を得て、初対面の女性を殺害したこと批判した。患者は「生きたい」と「死にたい」は振り子のように揺れ動いている。医師は患者を「生きたい」の側に傾け、寄り添うことだ。患者の気持ちが「死にたい」に傾かず、生への意欲を失うことがないよう、社会としてどう支えていくかが問われる。(198字)

【寸評】
要約を書きながら、いろいろな気持ちが沸き起こりました。確かに記事の内容には共感するのですが、素直に首肯できないモヤモヤが自分の中にあります。このモヤモヤの正体を自分なりに見つめたいと思います。