社説の縮約・要約 13日目

少し日が空いてしまいました。13日目は毎日新聞より。12日目の産経新聞と比較も面白いと思って、取り上げます。

【400字縮約】
 国民の暮らしを建て直さないと、経済再生はおぼつかない。日本の昨年1年間のGDPがドイツに抜かれ、世界4位に転落した。日本経済が抱える問題は、個人消費の停滞が続いていることだ。コロナ禍から経済活動が正常化した効果も息切れし、2期連続のマイナス成長に陥った。その背景は賃上げが物価上昇に追いついていないからだ。
 非正規労働者は厳しい生活を強いられ、格差の拡大が懸念される。一方、日経平均株価は史上最高根に迫り、高所得者を潤している。円安のメリットは大企業や富裕層に限られ、非正規労働者は蚊帳の外に置かれる。岸田首相は施政方針演説で明るい兆しが出ていると強調したが、多くの国民の実感とはかけ離れている。
 大企業では賃上げに応じる動きがでているが、雇用の7割を占める中小企業に波及するためには、大企業の協力や政府の支援が欠かせない。小手先の景気刺激策ではなく、国民生活の底上げを図ることが急務だ。(398字)

【200字要約】
日本の昨年1年間のGDPがドイツに抜かれ、世界4位に転落した。日本経済が抱える問題は、個人消費の停滞が続いており、賃上げが物価上昇に追いついていない。非正規労働者は厳しい生活を強いられる一方で、大企業や富裕層は潤っている。大企業では賃上げの動きがあるが、雇用の7割を占める中小企業に対しては、大企業の協力や政府の支援が欠かせない。小手先の景気刺激策ではなく、国民生活の底上げを図ることが急務だ。(197字)

【寸評】
同じテーマの社説を比較することで、会社のスタンスが見えるのが面白いです。自分の考えと異なる立場を比較・尊重しながら、自分のできることをやっていこうと思います。