社説の縮約・要約 23日目

23日目は毎日新聞より。金利についてです。

【400字縮約】
 国と地方の債務残高は2024年度には1300兆円を突破する見通しだ。問題なのは岸田首相が大盤振る舞いをやめていないことだ。景気刺激効果が疑問視される所得減税を打ち出し、借金漬けを深刻にした。金利が上昇すれば、国の負担も膨れ上がる恐れがある。借金膨張は国の信用を低下させ、円が急落しかねない。物価高が加速し、国民生活をさらに苦しくする。
 2025年には団塊の世代が75歳以上になり、社会保障費が大幅に増え、大きな自然災害に備えた財政余力の確保も求められる。
 政府が目標としている「基礎的財政収支」は、ばらまきにしか見えない対応を繰り返せば、黒字化は極めて困難になる。目標を達成したとしても、国債の元利払い費が含まれていないため、健全化には不十分である。
 金利復活に見合った内容にしなければならない。景気が良くなれば、金利も上がるのが自然な姿であり、金利のある世界を見据えた財政政策が欠かせない。(400字)

【200字要約】
国と地方の債務残高は2024年度には1300兆円を突破する見通しだ。問題なのは岸田首相が大盤振る舞いをやめていないことだ。借金膨張は国の信用を低下させ、円が急落しかねない。2025年には社会保障費が大幅に増え、自然災害に備えた財政余力の確保も必要だ。政府が目標としている「基礎的財政収支」は、国債の元利払い費が含まれていないため、健全化には不十分だ。金利復活に見合った内容にしなければならない。(197字)

【寸評】
大盤振る舞い、との批判は理解できました。ただ、どうしてばらまきをせざる得ないのか、その背景も踏み込んで欲しいと思いました。