社説の縮約・要約 12日目

12日目は産経新聞より。日本のGDPが4位に後退したことについて。

【400字縮約】
 政府が公表した令和5年の国内総生産がドイツに抜かれて世界4位に後退した。急激な円安ドル高やドイツの物価騰勢が日本以上だったこともあるが、日本経済の停滞を裏付けるものである。
 「失われた30年」打開のためには民間主導の力強い経済を取り戻す必要があり、企業の賃上げや構造改革で経済全体を底上げし、世界経済のけん引役としての役割をはたせるかどうかが問われている。
 日本は人口減に伴う国内経済の縮小も懸念される。日本が国際社会で影響力を発揮するには、経済力を一段と高めることが不可欠であり、労働生産性の向上のための改革を徹底させることで、民間企業が自律的で前向きな経営を展開できるようになる。
 物価高に伴う消費不振、能登半島地震や中国経済の低迷などの懸念もあるが、上場企業決算は過去最高益を更新し、賃上げ機運も高い。こうした流れを経済の好循環へとつなげられるかが、日本経済の浮沈を左右するだろう。(398字)

【200字】
政府が公表した令和5年の国内総生産がドイツに抜かれて世界4位に後退し、日本経済の停滞を裏付けた。経済停滞打開のためには、賃上げや構造改革で経済全体を底上げし、民間主導の力強い経済を取り戻す必要がある。人口減に伴う国内経済の縮小、物価高に伴う消費不振、能登半島地震や中国経済の低迷などの懸念もあるが、上場企業決算は過去最高益を更新し、賃上げ機運も高い。この流れを経済の好循環へとつなげることが必要だ。(200字)

【寸評】
このテーマで書いている他社の社説もありました。個人的には思ったのは、4位に後退したからと言って、明日からベルリンに住みたいと思うか、ということです。国力を計る指標についてGDP以外も無いのでしょうか。